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第11話 最弱なのに創造主?遂に冒険者になりました!

初めまして、作者のKeyです。

「最弱なのに創造主?堕ちた世界で、もふもふ家族ができまし!」

を手に取っていただきありがとうございます。

初めての作品となりますので、至らない点が多々あるかと思いますが、最後まで読んで頂けたら嬉しいです。

城門前で衛兵に囲まれていた俺たちは、西方方面軍・第二軍団長クラテスの仲裁により、無事に街へ入ることができた。

その際、スフィアという護衛――名目上は護衛だが実質は監視役――がつけられたのだが……


このスフィアという女騎士、金髪碧眼の美少女で、いかにも異世界テンプレの“くっ殺系”なのだが、リーヴを見るなり変態おじさんへと変貌する、扱いに困るタイプである。


「まずは宿へ向かうが、その道すがら街の説明をしようと思うがどうだ?」


「はい、お願いします」


「うむ。この城塞都市には四つの城門があって、君たちが通ってきたのは西門だ。パラスティオンの裏門とも言える場所だね」


基本的には冒険者が使う門らしい。

パラスティオンは楕円形の城塞都市で、中央に見える協会を中心に東西南北で区画が分かれているという。


「わー、あれ協会なんだ!! お城だと思った!!」


「ぐふふ、リーヴちゃんは可愛いね。後で協会に連れて行ってあげるよ!」


リーヴはサッと俺の後ろに隠れた。


「お兄ちゃんとプラティに連れて行ってもらうからいいです」


「ま…まぁそうだね。えっと……そうだ!

西門は冒険者の出入りが多いので、今いる西区は商業区を兼ねた冒険者の街とも言える場所だ。

南門は軍専用で、一般人は出入りできない。南区は軍関連の施設ばかりだから、入らないようにな」


「へー、区画をまるまる軍が使ってるんですか?」


「そうだ。ここには西方方面軍と第2聖騎士団、それに治安維持部隊としての衛兵がいる。それらがすべて南区画に集約されている」


なるほど。

方面軍は王都からの出張組、聖騎士団は協会所属、治安維持部隊は都市の警察って感じか……

確執がすごそうだな。

俺たちはスフィアがついているから、出張組の派閥と見られるわけで……やっぱり断りたかったな。


「どうした? 浮かない顔をしているぞ?」


「いや、三つも軍権力があると色々と大変そうだなと思いまして」


「ふむ。確かに確執はあるが、大聖女エリュシア様の治めるこの都市は、聖騎士団を頂点に治安と安全が守られている。

それに、クラテス様は第2聖騎士団長レオニス・ヴァルハルト様と仲が良く、合同演習などで連携も取れているからな」


「それは素晴らしいことですね」


(治安維持部隊のトップは良い気がしてないだろうな……気をつけないと、言いがかりで捕まりそうだ)


「次に東区だが、東門はパラスティオンの正門で、素晴らしい意匠をしている。

門から協会まで一直線の大通りが伸びていて、両サイドには様々な店が並んでいる。1日では回りきれないほどだ! 今度見に行こうではないか!」


「それは楽しみですね」


「それと、多くの民は東区に住んでいて、西区は冒険者向けの商売や宿が多い。巡礼者、観光客、冒険者、商人などが入れ替わり立ち代わりだな」


「お店に行くなら東区、露店を見るなら西区って感じですか?」


「そうだな、大体そんな感じだ」


「北区画はどんな場所ですか?」


「……そこは、あまりいい場所とは言えないな……

おっ! ここだ、ここが私のおすすめ宿《月影のランタン亭》だ!

一人娘のリュミエちゃんが最高に可愛い! そしてご飯もそこそこ美味しくて宿泊費は安い。どうだ? 最高だろ?」


「ははは、ご飯が美味しくて宿泊費が安いのはありがたいです」


ガチャ――チリンチリン。


「いらっしゃいませー」


「なんだ……スフィアさんか。まだお昼だから食事の用意はできないよ?」


「リュミエちゃん、今日はお客さんを連れてきたんだよ!」


「ほんと!!」


「あぁ、アーキトス君、さぁ中へ入ってくれ」


「いらっしゃいませー。月影のランタン亭へようこそ~」


リーヴより少し大きな耳、ふわっと広がる尻尾、小柄な身体に似合わぬ胸部装甲、そして快活な笑顔。

彼女が宿の看板娘、獣人族のリュミエだ。

奥から顔を出した主人は人間だった、リュミエはキツネの獣人の母と人族の父を持つハーフらしい。


「おう、いらっしゃい! スフィアの連れかい?」


「初めまして。私はアーキトスと申します。本日この都市に着きました。

訳あってスフィアさんにお世話になることになり、こちらの宿を紹介していただきました」


「なんだ? 兄ちゃんはどっかのボンボンか?

うちは冒険者が多いから粗暴な輩も多いぞ? 東区のメイン通りには、ちょっと高いがお貴族様が泊まる宿もあるぜ?」


主人の“お貴族様”という言葉に少し棘があったが、アーキトスは自分は一般人だと告げ、二部屋・一週間分の宿泊費を払い部屋を借りた。


「従魔の飯は別料金だ。何か壊したら弁償だぞ。

部屋は二階の階段上がって右、一番奥から並びだ。

朝食は朝の鐘1つ~2つ目まで、夕食は最後の鐘から客がいなくなるまでだ。

夜は宿泊者以外もいるから、下で食うのが嫌なら部屋に持っていってやる」


この世界は地球と同じで1日24時間、1年365日。

パンゲイル大陸の暦は日本とほぼ同じ。


鐘は6・9・12・15・18時の5回。

朝食は6~9時、夕食は18時からってことだ。


「わかりました、ありがとうございます。

リーヴ、1度部屋に行ってからギルドに行くよ」


「はーい」


部屋に入る際、なぜかスフィアもついて来ようとしたため、部屋割りでひと悶着あったものの、彼女は一人部屋で落ち着き、俺たちは冒険者ギルドへ向かった。


「意外と大きいんだな……」


「パラスティオンの冒険者ギルドは、ここを拠点にしている冒険者が約300人、さらに100~200人が中継地として滞在している。聖国最大のギルドだ!

とにかく登録からだな。私が話をつけてやろう」


ギルド内は思っていたより小綺麗で、左側の壁一面には依頼書が貼られ、右手は食堂になっている。

正面には五つの窓口が並び、受付が座っていた。


「一番左が登録や質問の窓口だ。さぁ行くぞ」


スフィアは顔見知りなのか、気さくに受付の綺麗な女性に俺達の話をしていた。


「お話承りました。受付担当のミリアです。

登録費はお一人銀貨1枚、従魔は銀貨2枚となりますので、合計4枚頂きますがよろしいでしょうか?」


「はい」


「ではこちらの用紙に、お名前・職業・出身地をご記入ください」


「記入事項はその三点だけですか?」


「はい。スキルやレベルは秘匿情報ですので、その三点のみで構いません」


「わかりました。リーヴの分は私が代筆しても?」


「はい、問題ありません」


俺は魔術師でいいか、リーヴはなんだろ?拳闘士は少し違うか…んー剣とか使わないけど戦士でいいか。


「ありがとうございます。登録している間に従魔登録をしますので、こちらに種族と名前をご記入ください」


「はい」


(種族……素直に“神狼族”なんて書いたら絶対問題になるよな。フォレストウルフの亜種で通るか……?)


プラティが俺の足に鼻を押し付けてくる。しゃがんで頭を撫でる。


「どうした?」


『主様、ルーティス様の眷属には、僕に似た姿の“シャドーウルフ”という魔物がいます』


「そうなのか? ありがとう、ならそれにするよ!」


「アーキトス様、リーヴ様。こちらが冒険者カードになります」


「ありがとうございます。これ、従魔登録の用紙です」


「ありがとうございます。では少し説明を。

お二人はFランクからの登録です。ランクは上からS・A・B・C・D・E・Fの七段階で、一つ上のランクまでの依頼を受けられます。


依頼は壁に貼ってあり、左からA、右に行くほどランクが下がります。

一番右には常設依頼がありますので、常設依頼とE・Fランクの依頼を合わせて10回達成するとEランクへ昇格します。


Eランクからは、受付がランクアップ依頼を見繕い、それに挑戦することでBランクまで上がれます。


A・Sランクへの昇格は、貢献度・名声・王侯貴族からの推薦が必要です。

以上ですが、何か質問はありますか?」


「依頼を見繕ってもらうということは、壁の依頼をいくらクリアしても意味がないということですか?」


「いいえ。まずは壁の依頼をこなしていただき、昇格可能と判断した冒険者にこちらから声をかけます」


「それを断ると問題になりますか?」


「なりません。ご自身の能力の範囲で依頼を受けることは、良い冒険者の基本です」


「わかりました。素材の買取はここで?」


「素材買取は一番右の受付で札を受け取り、呼ばれたら食堂横のドアの奥にいる者が対応します。

依頼での素材回収はこの窓口で構いません」


「わかりました。ありがとうございます」


「はい。こちらのタグを従魔の首輪にお付け下さい。良き冒険者ライフを」


ミリアさんの笑顔に癒されつつ、買取カウンターへ向かい順番札を受け取る。


「3番札のアーキトスさ~ん!!」


「はい!!みんなはここで待ってて」


食堂横のドアを抜けると、そこは解体所だった。

血の匂いが鼻につく。大柄な男が立っていた。


「おい、素材の買取じゃないのか? その肩掛けカバンに入ってんのか?」


「すみません、今取り出します」


カバンからフォレストウルフやボア、ディアを取り出す。全部は無理だろうから――


フォレストウルフ×5

ボア×2

ディア×2


「お…おい、ちょっと待て、まだ出てくるのか?

それ以上は解体前に腐っちまう!!」


「あっ……いえ、これだけです」


「そうか……お前、そのカバンどうした?

こんな量が入るマジックバッグなんて見たことも聞いたこともねぇ。国宝級の逸品だろ?」


「えっ? あ……これはその……」


「まぁいい。だがそんなの持ってるのがバレたら、一般の市民から貴族まで狙ってくるぞ。

バレないように使うか、協会に寄進するんだな」


「…………あの」


「ふぅー……この量は今日中には終わらねぇ。前金で金貨1枚出すから、明日の夕方に取りに来い。

心配すんな、ギルド職員には守秘義務がある。悪いようにはしねぇよ!」


「ありがとうございます!! また明日伺います!!」


危なかった。

リーヴたちに外で待っててもらってなかったら、スフィアに見られていた。


買い物して帰ったら、一度アーティにもう少し詳しく話を聞こう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


皆様の感想が、今後の作品の成長に繋がると考えていますので、どんな些細なことでも構いません。一言残して頂けたら幸いです。


今後ともよろしくお願いします。

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