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第10話 最弱なのに創造主?城門突破!でも監視役?が付きました…

初めまして、作者のKeyです。

「最弱なのに創造主?堕ちた世界で、もふもふ家族ができまし!」

を手に取っていただきありがとうございます。

初めての作品となりますので、至らない点が多々あるかと思いますが、最後まで読んで頂けたら嬉しいです。

現在、俺は十人の衛兵に囲まれ、絶賛ピンチです――。


「その漆黒の髪に漆黒の従魔!

今、世間を騒がせている闇の組織カキアの者だな!!」


「グルルル!!」


「ヒッ!」


「主様になんという不敬! 切り刻んでやる!!」


「パルティ!! 駄目だ、落ち着け!」


「しかし!」


「パルティ!!!」


「み、皆さん、うちの従魔がすみません……」


とりあえず頭を下げて、敵意がないことを伝えなくちゃな……。


「き、貴様! 今その従魔に私を襲わせようとしたな!!」


いやいや、どう見てもあんたが敵意を向けて、迎撃しようとしたパルティを俺が止めたでしょ……。

どうすれば俺が“襲わせようとした”に変換されるんだよ……。


「謝罪を受け入れる。頭を上げてくれ」


「団長?? あっ……しかし、こいつは絶対カキアの使徒です! 早く始末した方がいい!」


おいおい、このおっさんはなんでこんなに俺に敵意全開なんだよ。

カキアとか聞いたこともないぞ……。


「お前は少し落ち着け。従魔は主人を守るために前に出て、少年はそれを咎めて頭を下げ、少女は怯えている。

この状況がお前にはどう映っているのだ?

ここは私が対処する。少し離れておけ」


「さぁ、もう頭を上げてくれ。少し話を聞かせてくれないか?」


おおー、さすが団長を任されるだけはある。器が違うね。


「ありがとうございます。私はアーキトスと申します。リュコニアから魔の森を抜け、女神セレスティア様の神殿へ巡礼のため聖国へと赴きました。

こちらは義妹のリーヴ、そして従魔のプラティです」


このおっさんデカすぎだろ……二メートルはあるな。丸太みたいな腕とか初めて見た。


「なるほど、巡礼目的の訪問だと」


「はい」


「君は黒髪をしているが、珍しいだろ? 生活しにくかったんじゃないか?」


これは……探られてるな。

アーティから黒髪が珍しいとは聞いてたけど、忌避されてるとは聞いてないぞ。


「どうでしょうか? 確かに奇異な目で見られることはあったかもしれませんが、この色で嫌な思いをしたことはないですね」


「そうか。十年ほど前から“カキア”という非合法な行いをする組織が活発でな。そのメンバーには黒髪が多いとされている。

未だ一人として捕らえられていないので、全ては噂や真偽不明の証言によるものだがな」


団長って呼ばれてたけど、サラッと情報を話してくれるな……。

横の眼鏡のお兄さんはお目付け役か?


「そうした理由があったのですね。しかし、もし私がその組織の一員なら、少女と従魔を連れて入場の列に並んだりはしませんね」


「はっはっは、それはそうだろうな。今回、少し大袈裟にしてしまったことはすまないと思っている。

だが、彼らは衛兵であり、怪しい者がいれば声をかけるのが仕事だ」


「もちろん、理解しております」


「そうか。その若さで物事への理解が早いな。中に入っても諍いがあるかもしれんが、問題を大きくしないようにできそうだな」


「では?」


「ああ、入場の許可は私が自らしてやる。念を押すが、問題を起こすなよ?」


「ありがとうございます。お名前を聞いても?」


「名乗っていなかったな。私はパラスティオン西方方面軍・第二軍団長クラテスだ。

平民上がりの無骨者だから、そこまで畏まらなくていいぞ! ガッハッハッ!」


「団長、ダメですよ。団長は伯爵位相当なんですから、また高位貴族からのやっかみが強くなります」


「ん? そうか……」


「失礼。私は団長補佐を務めているメトリオスと申します」


「アーキトスです」


「アーキトス君。今団長から話があったように、今はそうしたことに敏感な者が多い。

なので君たちの安全のため、うちの団員から一名護衛を出そう」


監視役か……。動きづらくなるのは嫌だな……。

どうにか断りたいけど、断ったら問題になりそうだな……。


「ふむ、少女もいるし、無骨な兵士がついて回るのも嫌だろう。

――ソフィア!」


「はい!! ここに!!」


「彼女は十八歳と若いが、剣の腕一本で我が隊に入隊した凄腕だ。

歳も近いし、護衛も十分にこなせる。どうだ?」


「メトリオス様、その紹介では私が脳筋のようではありませんか?」


「ふふふ、すまないね」


これは……断れない流れだな……。


「アーキトス君、とリーヴちゃんだったかな?

私はスフィア。これでも隊の中で五本の指に入る剣の腕だ。護衛は安心して任せてくれないか?」


これはもう受け入れて感謝を述べるしかないか…


「クラテス様、並びにメトリオス様、スフィア殿。

私たちよそ者のために寛大なご好意、ありがとうございます。最大限の感謝を」


「うむ。それでは私たちはこれで失礼する。スフィア、くれぐれも頼んだぞ!」


「ハッ!!」


「お兄ちゃん……何とかなったの?」


俺の後ろでプラティに抱きついて震えていたリーヴが、こちらに来て呟く。


「ふぅー……大丈夫みたい。何とかなって良かったよ!」


頭を撫でた勢いで、リーヴのフードが取れてしまった。


「あっ……!!」


「おぉーこれは……むふふ、可愛いぞ!!

君はとても可愛いな。その猫耳もまたキュートだ!

少しお姉ちゃんに、その耳をなでなでさせてくれないかい?」


さっきまでキリッとした洋風美少女だったスフィアが、急に変態おっさんに変身してしまった……。


「い……いや!!」


「あ、あぁ……リーヴちゃん、私は君を護る騎士なんだ。そんなに拒絶しないでおくれ」


「私の騎士はプラティだから、お姉さんはいらない!!」


「なっ……」


スフィアは崩れ落ち、涙ぐむ。


「はぁ……スフィア殿。リーヴは少し人見知りの気があるので、距離を詰めるのは徐々にしていただければと思います」


「そうか……しかし殿は少し硬っ苦しいな!

スフィアちゃんと呼んでくれて構わない!」


「さすがにそれは……スフィアさん、でも構わないでしょうか?」


「ふむ、敬語不要だ!

我らはこれから共に過ごすのだ、肩を張らない方がいいだろ?」


「え? まさか宿も一緒に?」


「当たり前だろ?

なんだ?毎日君がどこに何時行くか確認し、迎えに行って、帰りは宿に送り届けろと?」


「いや……」


「それとも私のような美少女と宿を共にするのが恥ずかしいのか? ん?

大丈夫だ、私はリーヴちゃんと同じ部屋で寝るからな! ぐふふ」


「いや!!」


なんなんだ? これは演技なのか?


「アーキトス君、色々と考えているのはわかるが大丈夫だ。団長はとても優しいし、いい人だ!

本当に君を思って私をつけたに違いない!

君は巡礼と観光を全力で楽しめばいいのだよ!」


「わかりました。それではソフィアさん、まずは宿を紹介してもらえますか?」


「あぁ、それで行こう!」


――その頃。


「メトリオス、彼のことをどう思う?」


「そうですね…とてもいい子だと思いますよ」


「はぁ……そうではない。

あの従魔、多分俺でも勝てんぞ。

なのに、あの少年は一般人もいいところだ。魔の森を抜けて来られる強さはないだろう」


「そうですね。しかしあの従魔は少年に従順で、少女を護るように周囲を警戒していました。

悪い存在ではないのでしょうね」


「あの少女もまた異常な魔力を保有していた。

普通なのは黒髪の少年だけなのに、異常な少女と魔物はその普通の少年に従っている。

これは少年もまた異常だと言えるよな」


「そのための監視です」


「スフィアか……なぜ彼女にした?

あれは腕は立つが、少し……不安が残る人選だろ」


「団長は不気味に思ってはいるが、彼らを邪悪とは思っていないのでしょう?」


「それは、そうだな」


「彼は護衛を“監視”だとすぐに理解し、どう断るか考えていました。聡い子ですね。

しかし、彼女の奔放さは彼らの警戒をほぐすのに丁度いいと思いましてね」


「なるほどな。まぁ、何かあれば報告が来るだろう。

念のため、スフィアとは別に街中の行動を監視する者を数名配置してくれ」


「承知しました」


――そして。


「わー!! こんな大きな街は初めて来た!!

お兄ちゃん、あっちに色んなお店が出てるよ!!

美味しそうな匂いもする!!」


「そうだね。でもまずは宿を決めてから、冒険者ギルドで素材の買取りをしてもらわないと買い物もできないからね」


「はーい!!」


実は、魔の森で盗賊の住処を見つけたから、プラティにサクッと捕縛させてお金をいただいたんだけど……。

一応、アーティから貨幣価値と物価の説明は聞いたけど、直接見聞きしないと分からないこともあるからな。


少しゴタゴタがあったけど、予定通り街には入れた。

次は冒険者ギルド。テンプレ展開だけは勘弁してくれーー!!

最後まで読んでいただきありがとうございます。


皆様の感想が、今後の作品の成長に繋がると考えていますので、どんな些細なことでも構いません。一言残して頂けたら幸いです。


今後ともよろしくお願いします。

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