5話 魔物の行進
地上に帰った先には魔物がたくさんいた。森というだけあって、木がたくさんあった
「光系魔法は使えんなぁ。火も使えそうにないし。あれを使うしかないのか。出たばっかなのに」
向こう側ではおそらく中立国の兵たちが戦ってる。
「あれを治せばいいのか。よし、やるか」
こういう時のために創り出した魔法を
「【平和を望み人々を癒す 理想を叶え 闇を消す それは天下唯一のこの場の為に】」
紡ぐ。周りでは魔物と戦っている兵士たちがばたばたと倒れている。この魔法を作った時、神たちも喜んでいた、光の最上級とも言えるこの魔法に。1節なのは、回復系の魔法は全て1節だからというルールがないと理由が付かないほど強力な魔法。それが今紡がれる
「【創星血継魔法 理想と平和の決断】」
紡がれた時、辺りを光が走り、その余波だけで弱い魔物は消えていく
「なんだ、この光は」
「傷が治る?」
「ちからも湧き出てくる」
「これなら行けるぞ、全軍前進!」
しかし、そんな彼らの前に現れたのは
「ウォォォォォォォォォォォォ」
「ウォォォォォォォォォォォォ」
「ウォォォォォォォォォォォォ」
「中立とか謳ってるゴミどもを駆逐する時間だぁ」
魔王国の軍勢だった。
「消し飛べ、【傲慢にものをいわせ 力に従順な者たちに祝福を】」
その言葉が言われた時、皆が一瞬足を止めた
「【戦と争い天上天下が求める力をこの手に】」
その後の言葉は誰もが聞きたくなかったであろう、いや、中立国にとっては最悪の言葉がーーー紡がれる。
「【勝利と栄光をこの手に 敗北をきらい 全ては勝利のために】」
そしてこの魔法の座はーーーー
「血魔法 【勝利の鼓舞】」
中立国にとっての絶望の戦いが始まった
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