夕釣り、軽トラ女子
お風呂上がりって眠くなります。
ただし居眠りすると、高確率で風邪をひきます。
いかに湯冷めをしないように気を付けながら、短い時間で眠るかが最近の挑戦事です。
明日は木曜日、更新お休みです。
おやすみなさい。
ナビちゃんが言う、境界線って所まで行こうと思った。
そのうち何て言うか、ザ・森ってな景色に襲われてちょこっと動揺している。
「一応日光は入ってきてるけど、完全に木々に覆われてるよね。」
《こちらに来ても境界線のせいで何の得にもなりませんから、人の手が入らないのでしょう》
そりゃそうか、開拓しても意味無さそうだもんね。
でも逆に考えたらさ、
『人の寄り付かない森の奥深くには、遺跡やダンジョンとか世捨人の超重要人物が隠れ住んでたりするんだよねぇ。ついでにとんでもないお宝なんかが主人公を待ってたり……。はぁ、ロマン!』
と言う、みーちゃんお得意の異世界テンプレへの期待もある。
まっ、道に迷ってもなんとかなるでしょ。
《何処からその様な自信が出てくるのでしょうか?》
「ん?そりゃ、ナビちゃんと軽トラちゃんが居るからでしょ。」
《………畏まりました。全力でサポート致します》
パカパカパカパカ
途中で徒歩に切り替え、更に進む。
夕方近くに川に出た。
「結構、大きな川だなぁ。魚居るかな?」
流れはあまり速くない。
えぇと、異世界の川では無闇に覗きこんだりしちゃいけないんだったな……。
顔を近付けたら、ガブァァア!!!
っと何かに噛み付かれる危険があるとか無いとか。
「少し川から離れた所で今夜は泊まろう。んで、ちょっこら釣りと洒落こもうかな?」
《畏まりました。釣りセットを無限収納より排出します》
「ん、お願ーい!」
釣りセットと言っても、釣り竿と釣り針と釣り餌とバケツ。
鹿撃ちしてた伯父は、毛ばり作りも趣味だったみたいだ。生憎私はそちらには興味を示さなかったけど。
作り方、教えてもらっとけば良かったな。
仕方が無いから、釣り餌としてグンダン鰯の切り身を使ってみる。
……メメズさんは畑の守り神だから、ご遠慮してもらう。
「さぁて、何か釣れるかな?ボウズでも良いけど、ちょっと楽しみ。」
ひょぉぉぉい、ぽちょん
体感で10分くらいで竿を上げて釣り餌の確認をして、また垂らす。
「はぁぁぁぁ。ぼーーーっとする時間って良いよなぁ。」
これで一杯やりながらとかなら最高なんだけど。
いやいや、川で一杯やるのはパリピたちくらいだから。
何気に危険だからね、川での焼き肉パーリィは。
《もう、日が沈みましたよ。そろそろお止めになっては?》
「そうだねぇ、まったりし過ぎたかも。でもなぁ……」
《何か?》
「今までの流れを思い出すとさ、ホントに今止めて良いものかと気が気じゃないんだよね。」
《?》
「多分だけどね、この釣り竿を上げる……。」
グググググ……
バシャッバシャッバシャッバシャッ
「ほらね。何か、掛かった。」
《ひ、引いてます!早く釣り上げなくては!!》
「んでね。これも予感なんだけど、釣り上げたら厄介なもんが……ソイヤッ。」
力いっぱい竿を引いて、川岸に釣り上げる
ぴゅゅゅゅん、どげしゃぁぁぁぁ!!!
《みぎゃゃゃゃゃ!!!つーらーれーたー!!!》
!マーク多いなぁ。
でも、うん。予想通り厄介そうだ。
「はじめまして、人魚さん。」
ナビちゃん《人魚……。》
軽トラちゃん《人魚さん、川にも居るんだ。」
軽トラ女子「人魚は予想してなかったなぁ。」
ナビちゃん《人魚は兎も角、何故予感があったのですか?私のエリアサーチにも反応しておりませんでしたのに?》
軽トラ女子「……大体、トラブルや厄介事なんかは物事の最後に突然やってくるから。特にこの世界に来てから。」
ナビちゃん《これが異世界テンプレ?》
軽トラちゃん「異世界テンプレって言うより、ご主人がトラブルを呼ぶ体質なんじゃない?」
軽トラ女子「……軽トラちゃん。」




