話し合い、軽トラ女子
消化の良いメニューか……。
とりあえず鶏胸肉と蓮根とはんぺんで、つみれを作って焼いてみた。
酒が進んだ。
鐘4つ
クトレー商会の会議室に私とリューツァさん、そしてカッタフさんが集まった。
これから【めぐり逢いの桃源郷】商品化に向けての話し合いが始まる。
と言っても、私は発案者なだけで細かいレシピを提供するわけでもないし開発費を出す気もない。
まぁ、せいぜい出来た物を旅先で売り歩くくらいしかやることが無い。
「先ずはこの果実水の原液に、どの銘柄の白ワインをどの割合で混ぜるかを研究しなければなりませんね。」
お、今日のリューツァさんはキリッとしてる。
仕事とプライベートは分ける姿勢、素晴らしい。
「それぞれの商会で取り扱っている白ワインを持ち寄り、専門の部署を立ち上げて人員も配置しましょう。」
うーん、やっぱりカッタフさんはお堅い人だな。
まぁ、リューツァさんには誠実そうな人の方が合うかもね。
「昨夜の内に本店の長には通信でフラウティアに白ワインを運ぶよう伝えております。同時にラベルと瓶のデザインもデザイナーに依頼しました。」
「ありがとうございます。……ケーコ・トクラ様、ならびにリューツァ・クトレー様、こちらは【三つ子の呼び石】でございます。これからの連絡手段として、1つずつお持ち下さい。」
ん、何これ?
「ケーコ・トクラ様は初めてですか?呼び石。」
「はい。」
「この呼び石を持っていれば、この大陸のどこに居ても、対の呼び石を持っている相手と話が出来る物です。」
へぇ、トランシーバーみたいなもんかな?
え、動力とかはどーなってんの?
あ、久しぶりの異世界的なアレか。
「でもこれは3人用の呼び石ですね?私も初めて見ました。【双子の呼び石】はよく使用しているのですが……。」
「私も3人で使える物は、今回が初めてです。こちらに伺う前にご隠居が『持ってけ』とおっしゃっり、放り投げてきました。」
話を聞く限りじゃなかなかに貴重な物かと思ったんだけど、ご隠居さん……。
「では、次はケーコさんとゼバニガ商会とクトレー商会での利益の配分を話し合いませんか?」
「いや、要りませんて。アイディア料なら何ケースか頂ければ充分ですし。」
《でも本数ではなく、ケースで要求するのですね?》
ナビちゃん、ちょっとツッコまないで!
「現物支給という訳ですか……?」
「ではこう致しましょう。生産数の0.5%をケーコ・トクラ様の分とする……というのは?」
んと、0.5パーってことは200本で1本。1000本で5本か。
「良いですよ。」
計算苦手だけど、お酒に変換すれば何故か分かる。
軽トラちゃん「ボクも計算って苦手。」
ナビちゃん《戸倉様もお金の計算は得意では無いようです》
軽トラちゃん「そうなの?」
ナビちゃん《以前、ルーゼンで大量に買い物をした際に『まとめ買いはお得だから!』と言いながら値引き交渉もせずにそのままの価格で買い続けていました。」
軽トラ「え……それって計算が苦手なんじゃなくて、ただのおマヌケさんなんじゃ?」




