取り乱す、軽トラ女子
モンスターに適当な漢字当てはめるの、断念した
「!!!!」
人間、あまりにも咄嗟の時には声が出ないもんなんだなぁ。
軽トラちゃんの後方に大きな衝撃を受け、ギアをチェック
「ちゃんとドライブになってんのに何で!?」
一先ず自分でギアをバックにいれてはいないことを確認したら、次はバックミラーで後ろを確認。
その間1秒
《後方より攻撃を受けております》
「は、攻撃!?ナニアレ、魚の化け物が2本の足で立ってんだけど!!!」
バックミラー越しではなく身体を捻って後ろを見ると三つ又の槍みたいな長物を持った半魚人がウジャウジャと湧いていた。
《サファギンという魔物です》
《見た目の通り水中と水辺に近い陸地が主な棲息域です》
「ご丁寧に説明あ・り・が・と・う!ついでにこの危機的をなんとかする方法を教えてくれませんかねぇ!」
ナビちゃんの沈着冷静な声と、サファン魚人とかいう怪物が軽トラちゃんを攻撃する音で絶賛パニック中の私。
ブッブッブーーーー!!!
ほらぁ、軽トラちゃんも痛がってるよっ。
早く教えてナビちゃん。
《反撃して下さい》
「どうやって!?ねぇどうやって反撃すんの!!
あのサファン魚人を轢き殺せって言うの、ねぇぇぇ?」
嫌だぁーー!
軽トラちゃんとのファーストドライブが殺人とかヤダかんね。
ドゥルルン
ドゥルルルン
アクセル踏んでないんどけど
軽トラちゃんが吹かし始めたよ……
まさか!?
ドリフト
そっから先はもう、見事な蹂躙
私は必死にハンドルを握る事しか出来ませんでした。
シートベルトしてて良かった。
みんなもよっぽどの事情がない限りは、シートベルトしようね。
軽トラ女子との約束だ(ゲンナリ)
ピコン
?{おめでとうございます。はじめての魔物退治を記念して技術点100プレゼント致します}
ピコン
?{おめでとうございます。はじめてのサファギン退治を記念して技術点50プレゼント致します}
ピコン
?{おめでとうございます。はじめての虐殺を記念して技術点300プレゼント致します}
ピコン
?{おめでとうございます。はじめてのアイテム入手を記念して技術点50プレゼント致します}
ピコン
?{サファギン34体の殲滅により技術点272取得致しました}
軽トラ女子「もう、やめてぇ!」
軽トラ「ゴメンね、ちょこっとキレちゃった」
ナビゲーション《技術点が大漁ですね、魚だけに》