表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/127

お手紙配達、軽トラ女子

紅玉が手に入ったので、パイシートで林檎パイもどきを作った。


グラニュー糖が大焦げした。


でも、甘酸っぱくて美味しかった。



「ごめん下さーい。」


木製の扉を開けつつ店に入る。

入り口の直ぐそばに受付が有り、右は食堂スペースになっている。


「はーい。いらっしゃい、泊まり?食事だったらあと半時待っとくれ。」


出てきたのは気風の良さそうな女性。

もしかして……


「あのぉ、もしや貴方がアリーさんですか?」


「え、うん。そうだよ、私に何かご用かい?」


「はい。実は南の漁村のターンさんから、アリーさん宛にお手紙を預かってきまして……。」


「ターンから?村で何かあったの?」


「いえ。サファギン騒動がおさまったので、そのお知らせかと。どーぞ。」


アリーさんに手紙を渡して1つの用事を終えた。


「わざわざありがとうね。届けてくれたお礼に何か食べてっとくれ。」


アリーさんが私を食堂に案内しようとしてくれた。

でも先にお魚買ってくれないか交渉しなきゃな。


「あの、実はお願いがありまして。」


「なんだい?」


「私が持ってきた魚をこちらのお店で買って頂けませんか?」


「魚?」


「はい。恥ずかしながら、現金を持ち合わせていないもので……出来れば今夜はこちらに泊まらせて頂きたいのですが……。」


「あぁ、それならボスを呼んでくるよ。買い付けはボスの仕事だからね。ちょっと待ってな。」


アリーが奥に引っ込みボスさんを連れて来てくれた。

……なるほど、【鳥の巣(トリノス)】のマークそのまんまの人だ。

アフロほどのまとまりがないボサボサ髪、頭爆発男。


「魚を買い取って欲しいんだって?」


「はい。」


「見せてくれ。」



ピンポーン


《氷詰め木箱の魚が排出されます、ご注意下さい》


きゅるるるるるぅ

ぶよよよん


《無限収納からの排出が完了しました》

《またのご利用をお待ちしております》


ふぅ、無事に出せた。


鳥の巣(トリノス)さんが品定めを始めた。


……


………


…………


「ボス、あんまり長い時間出しとくと折角の鮮度が落ちちまうよ。」


「はっ!……すまない、つい魚と話し込んでしまった。」


え?時間経過しないエリアに収納していたとはいえ、収納する前に活〆してある魚と話し込むってどういうこと?


「全て活きが良いな、買おう。」


「ありがとうございます。あ、常識の範囲内であればご主人の言い値で良いですよ。」


相場なんて分からないし。

2、3日泊めて貰えるなら少なくても良し。


「むぅ……1尾200イェンでどうだ?」


この世界の通貨、円かよ!!!

言葉は日本語、通貨は円。

だったら文字も日本語で良くね?


「あ、はい。それで。」


「うむ。……ついでにここに泊まりたいとも聞いた。1泊素泊まり2000イェン。夕朝食付で3000イェン。……どうする?」


夕朝食付安いな。

魚はとりあえず80匹出したから、16000イェン。

3泊夕朝食付けて9000イェンか。

でも、朝市とかも行ってみたいし……

よし、決定。


「今夜と明後日は夕朝食付で。明日は素泊まりでお願いします。」


「分かった。アリー、3階の端部屋に案内してくれ。」


「はいよ、ついておいで。」




ナビちゃん《どうやら、やっとトリノスに着いたようですね》

軽トラちゃん「明日にはボクたちを呼んでくれると良いんだけど」

ナビちゃん《そうですね。出来れば毎日戸倉様の魔力を頂きたいです》

軽トラちゃん「ナビちゃん、ボクってご主人の魔力とガソリン以外は食べちゃダメなの?」

ナビちゃん《………実はまだ有りますが、戸倉様が聞いて下さるまではお話し出来ないのです》

軽トラちゃん「もしかして、そういうの他にも有る?」

ナビちゃん《はい。もどかしいです。》


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ