決意する、軽トラ女子
美味しいお魚が食べたいんだ。
食べたいんだ。
翌日、午前中に一度サファギンが現れたが18体と少ない数だった。
勿論、ナビちゃんが検知。
即、軽トラちゃんドリフト。
私、技術点144とアイテムゲット。
荷台無限収納変化の為にもっとサファギンを倒したいけど、そうするとさらにアイテムが増えていくジレンマ。
昼過ぎにターンさんとシャーリンちゃんが来た。
「けーこおねぇちゃん!おさかな、たくさんありがとう。」
「どういたしまして。シャーリンちゃんもお魚干すのお手伝いしてたね。エラーイ、なでなで。」
「えへへ。いまむらには、おてつだいできるのシャーリンだけだからいっぱいおてつだいするの。」
「ホントにエラーーーーイ。なでなでなでなで。」
「シャーリンね。もっとおっきくなったらおじいちゃんとおかーさんみたいに、えーーいってこおりいっぱいつくるの。」
そうだった。
驚いたことにゴローダイさんは魔法を使っていたのだ。
氷魔法の杖を使うと、1日に100キロの氷を出すことが出来るらしい。
その氷のおかげで獲れた魚介類を保存したり、他の村や街にも運搬が可能なのだとか。
ただし毎日魔力を杖に注がないと3日もたたずに壊れてしまうので、この漁村唯一の魔力持ち家系であるゴローダイさんの一族が代々元締めとして杖の管理をしているそうだ。
勿論、シャーリンちゃんも魔力持ち。
「シャーリンちゃんなら立派で可愛い魔法少女になれるね。」
「まほーしょーじょ?」
シャーリンちゃんを褒めながら楽しく遊んだら元気でた。
可愛いは最強ってこういう意味だったのか。
「娘さんよぉ、ちぃーとえぇか?海ん中の魔物の事で話しておきたいことがあんだわ。」
「そういえば、ターンさんは毎日素潜りしてるんですよね。海の中の魔物って大丈夫なんですか?」
「あぁ、俺ぁこの漁村一の泳ぎ自慢で腕っぷしにも自信が有っからな。あんな魔物どもなんぞ、どってこたぁねぇ。」
「すげぃ。村一番の漁師すげぃ。」
「実ぁな、厄介なのはサファギンじゃねぇんだ。」
「え、サファギンの他にも魔物が居るんですか?」
ナビちゃんのレーダーっぽいのには一度も検知されてないよね?
「海の深ぇ所に馬鹿でけぇヤツが居てな、ありゃぁカジキマグロの化けもんだわ。」
カジキマグロ!?
正確にはカジキはマグロじゃないけど。
マカジキのお刺身、大好き!!!
あー、でも個人的にはクロカワカジキも好きだな。
それにしても、異世界でもマグロとかも居るのかな?
「カジキマグロですかぁ、おっとよだれが。」
「娘さん、あんた食う気かい。見た目通りの剛胆だなぁ。」
「そのカジキマグロの角が光るとな、サファギンが出てくんのよ、パッとな。魔法使ってんじゃねぇかと俺ぁ睨んでんだ。」
「それで倒しても倒してもサファギンが湧いて出てくるんですね。」
「おーよ。元を叩かねぇといつまでたっても村は生き返らねぇ。娘さんよぉ、どーか俺とあの化けもんを退治してくんねぇか?」
「分かりました。倒す方法を考えて、一緒に頑張りましょ。」
きっとターンさんはカジキマグロのことをずっと知っていたんだろうなぁ。
でも村で戦えるのはターンさん独りだけ。
だから、なんとか倒せる方法が無いか毎日様子を見に行ってたんだ。
カジキマグロだろうが、シュモクザメだろうが殺ってやろうじゃない。
称号挽肉製造鬼(魚類限定)が火を吹くぞ!!!
軽トラちゃん、ナビちゃん。
私とターンさんに力を貸してね。
軽トラちゃん「ドゥルルン!ドゥルルルン!!ドゥルルルルン!!!ボクは後輪が火を吹くぞ!!!」
ナビちゃん《耐火仕様にはなっていません。直ぐに中止してください》
軽トラちゃん「じゃ、じゃあボクのフロントライトからビーーーーム!!!」
ナビちゃん《実装予定はありません》
軽トラちゃん「そんなぁ……」
軽トラ女子「なんだかんだ、楽しそうだね。」




