みっちゃんの困りごと
とある小学校に、みっちゃんという女の子がいました。みっちゃんは3年1組に所属する、ツインテールとりぼんの飾りが似合う大層可愛い女の子です。好きな食べ物は甘口カレーと、屋台で毎回パパに買ってもらうフランクフルト、マスタード抜き。困っている人には365日手を差し伸べる、優しい女の子でもあります。おまけに、好きなコウタくんと長く話せる日には勝負パンツ(お気に入りのクローバー柄パンツ)を穿いてきちゃうような、おませな子でもあります。そんなみっちゃん、今日も大好きなお友だちと、学校で楽しく過ごすはずでした。
みっちゃんは、いわばクラスのマドンナです。その可愛さ故に女の子たちから嫉妬を招き、様々なトラブルに巻きこまれたこともありました。
一言でいうならばいじめです。
ランドセルに着けていた大好きなキーホルダーを隠されてしまったり、お気に入りの下敷きがゴミ箱に捨てられてしまっていたり。その度にみっちゃんは泣いていました。でも、彼女はとても強い子でありました。何ごともなかったかのように振る舞い、犯人と疑わしき女の子にでさえ、優しく話しかけるのです。そのおかげで、どうやらいじめは無くなりつつありました。じゃあ今日のみっちゃんは、何に困っているというのでしょうか?
「体育で使うジャージがなくなった!」とみっちゃんは泣いているのでした、申し訳ない僕のせいだったようです。しかしみっちゃんの泣き顔には色んなものを刺激されますし、不覚にも可愛いと思わされました。同級生らに罪をなすりつけられないのが残念ですが…………、生ジャージ、有給休暇をとってまで手に入れた甲斐があったというものです。あとは盗聴器をもう1台、みっちゃん周りのどこに増設しようというのが今の僕の悩みの種なのですが。
犯罪ダメ絶対!!!!!!