すーさいどげーむ
僕らは一つのゲームに夢中だった。
そのゲームの名前は、すーさいどげーむ。
ルールは簡単だ。自殺したやつが負け。ただそれだけのゲーム。
僕らにとって、それは間違いなくゲームだった。
だから、彼女が居なくなっても、それは僕らにとって遊びでしかなかったのだ。死への意識が欠如した僕らにとって、すーさいどげーむは遊びで、間違いなくゲームだった。
彼女が負けて、僕らが勝利した。
僕らは歓喜した。
だって、ゲームに勝利したのだから。
当時の僕らにとってのそれは、まさしく勝利の美酒。
酔いに体が震えた。
彼女の最後の言葉は、僕らの喜びに拍車をかけた。
僕らにあったのは、それだけだった。
だって、それは遊びだったから。
だってゲームでしかなかったから。
悪意の無いいじめ