3話
くっそ難しくてハゲそう。
主人公の設定
・黒髪、黒目
・身長176㎝
・体重65㎏ 筋肉質
・剣道経験者 初段
大学デビューで金髪とかにしてたけど、今は黒髪に戻して落ち着いた雰囲気。人から好かれやすい。
って感じですかね。
流石にこのステータス差だ、苦もなく終わるだろ。
俺は、スライムと5メートルほどの距離で向かい合った。
スライムに目があるかわからないが、向こうは動こうとしない、もう少し近づいてみよう。
「かなり近くまで来たが...」
そう言って俺は、3メートルぐらいまで近づいた。
(ピュッ)
!?
いきなりスライムが何か飛ばしてきた、あれがスライムのユニークスキル『酸弾』だろうか。
そんなに速くないので、横にずれて躱したら着弾した先の草が溶けてなくなってしまった...
「意外と強力だな」
俺は、一気に近づきスライムに斬りかかる。
「っ!?」
かなりの弾力で、剣では斬れないみたいだ。
「ならこれで、どうだっ!」
今度は力を一点に集中させるため、剣先で突きを放つ。
(ぷちっ)
水風船の弾けるような音と共にスライムはしぼんでしまった。
(12経験値と30ゴールドを獲得しました)
!?ゲームみたいとは、思っていたが脳内に直接声が聞こえるのは、流石に驚いた。
「どうやら勝ったみたいだ...」
ステータスは、魔物との戦闘においてあまり重要ではないみたいだ。
相手の特性を知り戦闘経験を積んだ方がいいかもしれない。
今度は、自分のステータスを確認してみる。
名前レン(21)
Lv1 next 88
HP150
MP149
物理攻撃力155(銅の剣+5)
物理防御力160(皮の鎧+5)(木の盾+5)
魔法攻撃力 150
魔法防御力 150
すばやさ150
運 51
アイテムボックスは1回の使用で1MPを消費するっぽいな。
それにしてもLv 3のスライム1匹で経験値12か...
俺には、取得経験値倍加のスキルがあるから本来なら6って感じか。
普通のLv上げは中々大変そうだな。
【初勝利おめでとうレン】
「ああ、ありがとう」
【これで、チュートリアルは終わりだよ。
アイテムボックスの中に、色々書いておいた指南書が入ってるから良く読んおくこと】
「わかったよ」
【それじゃあ、ここで僕とはお別れだ。
僕が君に出来ることはここまで、ここから先は君の自由にしてくれて構わない。】
「ああ」
【またいつかね、レン】
「ありがとう、カイ。本当に助かったよ」
【・・・そう言って貰えてよかったよ】
それからカイの声は聞こえなくなった。
・・・・・・
ここからは本当に一人だ...まずはアイテムボックスに入っている本を確認をしよう。
「この辺にするか...」
そう言って俺は近くにあった木の根元に座りアイテムボックスから本を取り出した。
『やぁレン、この本を読んでると言うことは、もうチュートリアルは終わってしまったのだろう』
なんだ、この出だしはふざけてるのか?
『ふふ、今君がしてるであろう顔が眼に浮かぶよ』
どうやらカイは、俺を怒らせたいらしい。
『冗談はこれくらいにして、最初はレベルを上げるためにモンスターを狩ろう。野宿に必要な道具と数日の食料はアイテムボックスに入ってるから、まずはそこでLv 3を目指すんだ』
Lv 3か…この辺は見渡す限り草原が広がっていて、モンスターもスライムしか見てないし、なかなか大変そうだな。
『それとHPとMPは寝てる間と回復薬、魔法で回復出来るからね!MPが枯渇すると強制的にスリープ状態になるから気をつけること』
寝ないと回復しないのか...
野宿するときは、辺りに気を配らないとな。
『Lvが上がったら、ここから10キロほど離れたところに街があるから、そこへ行って冒険者になるんだ』
冒険者か、異世界っぽいな。
それと、この世界の街はどんなところだろう?住みやすところだといいな。
『冒険者になってランクが上がると迷宮に入れるようになるけど、迷宮は罠やモンスターに強盗もいる。弱いうちは無茶をしないように!』
迷宮なんてのもあるのか!
宝やすごい武器なんかもあるのだろうか。
『最後にお金の価値なんだけど、日本の円と大体同じだと思っていい。
10ゴールドで銅貨1枚
1000ゴールドで銀貨1枚
100000ゴールドで金貨1枚
同じ硬貨100枚で1つ上の硬貨の1枚分になる。
レンは今、銀貨を100枚以上持ってるはずだから10万円分くらいだね。』
そんなに多くは書いてないが、この世界のことはなんとなくわかってきたな。
「今日はここにテントを張って寝よう」
そう言って俺はアイテムボックスから旅用品一式を取り出した。
テントを張ってカ◯リーメイトみたいな携帯食で腹を満たし、寝袋に入った。
こうして、俺の異世界生活1日目が終わった。
前話の後書きとかは全部嘘だと思っておいてほしい...これは高度な情報戦だ