1話
初投稿です、飽きたらやめる可能性大
俺は霞連どこにでもいる大学3年生21歳
高校卒業と同時に髪を染めたり友達に合わせてタバコを始めたりピアスをするようなそんな人間だった
〜4時間前〜
いつもと同じ帰り道、いつもと同じ時間に俺は小学校からの腐れ縁である田中と喋りながら歩いていた。
「この後どうする?」
いつもと同じ問い掛けに少し考える、いつもならモックバーガーと答えていたが今日はそんな気分ではなかった。
しばらく喋り田中の家に遊びに行くことになった。
懐かしい漫画を読んだり田中オススメのAVを観たり、いつもと然程変わらないそんな日の帰り道。
少しだけ遅くなって急いで帰ろうと田中の家から走った、家との距離が半分くらいのところで反対側から走ってきた男とぶつかった。
男はそのまま走り去っていった、男も急いでいたのだろうと思い俺もまた走り始めようとした・・・がその場に倒れ込んでしまった。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
どこか遠くで薄っすらと聞こえる悲鳴。
力が入らない手足に身体も起こすことができない、辛うじて首だけが動いた。
辺りを見渡そうと首を動かすと、近くのパン屋のガラスに映る自分は胸に包丁が刺さっていた。
「はは、おかしいなすげぇ血が流れてるのに痛くねぇや…」
声にならない声で呟く、走馬灯のように今までの出来事が頭を駆け巡ると言うが、やけに時間が長く感じる。
人は死ぬ間際この1秒が何分にも感じられる時間で人生を振り返るのだろうか。
思えば今まで人に合わせてばっかだったな。
次があるなら自分のために生きよう・・・
【その願い聞き届けよう】
そんな事が聞こえた気がした。あぁ目が見えなくなってきた。
パトラッ◯ュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだか、とても眠いんだ。
なんて最後までくだらないことを考え意識が途切れた。
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死んだ。たしかにそう思った、だけど意識もあるし身体も動く。
「あー」
声も出る。
ここはどこだろうか?どこを見ても白く、何もない空間。天国だろうか?自分で言ってておかしくなる。
【天国とはちょっと違うな】
???????
じゃあどこなんだよ!
意識が途切れる前に聞いたような声に驚くと同時にそんなことを考える。
【ふふっ、どこだろうね?】
さっきから声に出してない疑問答えてくるがなんかうぜぇ
【酷いね君、僕はこれでも神様なんだけどな】
神ぃ?あぁもしかして最近流行りの異世界転移ってやつ?それとも転生?
さては俺を違う世界に生まれ変わらそうとしてるなオメー
【転移かな、今のまま21歳の霞連として向こう行ってもらう】
お、おう
【最初と印象違うけどそっちが素かな?もしかしなくてもオタク?】
今までは周りに合わせて生きてきたからな。
オタクと言われれば否定はしないしな◯うもよく読んでる。
【うん、そっちの方がいいね!】
ありがとう?
【そろそろ本題に入ろうか?】
ああ
【君が言った通り君には地球とは違う世界、異世界に行ってもらう】
【行ってもらうのは剣に魔法、ステータスやレベル、スキルなんかが存在する世界ーアスガルドー魔物に悪魔に龍なんかもいる世界だ】
アスガルド…
【そこで君には自由に自分の好きなように生きて欲しい】
自由に好きなように…なんで俺なんかのためにそこまでしてくれるんだ?
【ふふっそれは内緒かな】
なんだそれ
【いずれ話すよ】
ああ、そうかい楽しみに待ってるよ。
【うん!それと別の世界に行くんだ色々大変だろうから素敵な特典をあげるよ】
特典?転生特典ってやつかどんなやつだ?
【それは向こうについてからのお楽しみかな】
マジで?自分で選べないの?
【そうだね、自由にとは言ったけど強すぎる力で世界をめちゃくちゃにされても困るからね、まぁ君なら大丈夫だと思うけど】
そうかい、いいよそれも楽しみにしとくわ
【それじゃあ、行っておいで】
なぁ最後に一つだけいいか?
【なんだい?】
お前の名前教えてくれよ
【……そうだったね、僕はカイ】
「カイか…じゃあなカイ」
【うん!君の幸福を心から願っているよレン】
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この日俺霞連は死に、異世界のアスガルドで再び生きることになった。
おかしなところとか多々あると思いますが見逃してもらえるとありがたいです。