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第7話 ギルド初体験

シアの案内で向かった先は、ファッションビルだった。

ギャルの洋服が売ってそうな、若者に人気のブランドが入っている普通のファッションビルに見えた。


「シア、ここがギルドなの?」


「そうですよー!オシャレなビルでしょう!今のトレンドの最先端が詰まっているんですよ!」


今のトレンドの最先端と言われても、ピンと来ないが、人気の場所なんだろう。

入口は、自動ドアで多くの人が行き来している。

一般的な異世界のギルドのイメージとは全然違う。


「なんか、異世界のギルドって、荒くれ者がたむろっている、酒場ってイメージなんだけど・・・。」


「あー、よくある、イメージですね。この世界にもそういうギルドがありますが、都心部のギルドはこういうオシャレなイメージのギルドが多いですね。冒険者も多くいますし、一般の方もクエスト発行してたりするので、入りやすい外観、内装になっていると思います。」


なるほど。異世界だけど、現代っぽい所はあるのか。

前いた世界、『アース』をコピーしたって言ってたし、少しずつ慣れるとするか。


「響さん、立ち話もなんですし、入ってみましょう。」


シアに言われるがままに、ギルドの自動ドアを開けてギルド内に入っていった。

ギルド内は、大手企業の受付を彷彿とさせるイメージで、内装は綺麗に整っていた。


「ここって本当にギルドなの?」


「そうですよ!ここがギルドです!あちらが受付で、クエストを受けたり、発行したりします。

クエストはあちらのモニターに表示されます。」


案内に合わせて、ギルド内を見ていると、ハイテクな装置が設置されていた。

これってタッチモニターでクエストが確認できるのか。

異世界というか、まんま現代なんだけど・・・。


「クエストを見る前に、冒険者登録しちゃいましょう!冒険者登録をすると、クエストを受けれたり、換金したり、身分証明書にもなるんですよ!」


ふむ。この辺りはよくある、冒険者なのか。なんか不思議な感じだなぁ。


「響さん、まずは受付に行きましょう!」


俺は、コツコツと受付に向けて歩きだした。

店内では、他の冒険者らしい人が俺を見ている。

でも、冒険者ってごっつい鎧を持ってたり、物騒な武器を持っているイメージだけど、ここにいるのは、普通の洋服を着用して、どこにでもいる様な人が多い。

違う所としては、ガタイが良かったり、犬耳?エルフ耳?みたいに、他種族の特徴がわかる人が多い。

この辺は異世界っぽいなー。

受付前に到着すると、受付嬢が微笑んでいた。


「いらっしゃいませ。クエストの発行でしょうか。」


ニコニコ笑顔な受付嬢だ。見た目は綺麗なお姉さんタイプで、結構好みだ。

髪は青色で、瞳の色も青色で、透明なイメージ。耳は尖っているのでエルフかな。

スタイルは、ちょうど良い感じのおっぱいの大きさで、身長も160cmぐらいかな。

こういうお姉さんがいたら、皆に自慢できるよなー。


「えーと、とりあえず、冒険者登録したいのですが。」


「はい。冒険者登録ですね。それでは、こちらの登録用紙に必要事項を記載してください。」


もらった用紙には、名前、年齢、連絡先を書く欄がある。今気づいたのだが、全て日本語で

書かれている。


「あ、そうそう、言語や文字は、響さんから、見ると勝手に日本語に翻訳されるようになってるから気にしないでね。逆に日本語で書いても相手にはわかるようにもなってるから!」


なんと!ご都合主義だけど、助かる仕様だ!

ちょっと心配だったんだよね。でも連絡先ってどうすれば良いんだろう。


「なぁ、シア。名前と年齢はわかるけど、連絡先はどうすれば良いんだ?」


「忘れてました!これをお渡しします!」


シアから受け取ったのは、一般的なスマホだった。


「スマホ?というかこれって、俺が使ってたやつじゃないか。」


「はい!これは響さんのスマホです。中身のアプリは必要そうな物を勝手に入れてます!電話番号は変わっていないので、使っていた番号で大丈夫ですよ!」


「えっ、この世界って普通にスマホとかあるの?」


「もちろん!普通にスマホで電話やメールもできますよ!」


「おぉ!よくある異世界転生とは全然違う!電話もメールもできるとは、ほぼ現代じゃないか!」


「前にも言いましたが、『アース』をコピーしていますので、文明レベルも似たような感じです!」


異世界だけど現代ってなんか変な感じがするなぁ。

まぁ、そのうち慣れるだろう。

これからの生活にワクワクと不安を持ちながら、登録用紙を書きはじめた。

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