第6話 スキルとレベルについて
ビルを出た俺は、改めて、町を見渡した。
見渡しても思ったが、やっぱり渋谷に似ている。ぶっちゃけ渋谷をイメージする方がわかりやすいだろう。
シアも一緒にいるので、わからないことはシアに聞いていこう。
俺はとりあえず町をブラブラ歩いてみた。お店も前いたアークと似ているがちょっと違う部分もある。
その中で目についたのは、スキルショップだ。
スキルショップというのは、スキルを教えてくれるお店らしい。
スキルというのは、覚えられる種類に個人差があり、覚えられないスキルもあるらしい。
スキルも様々で、一般的な物はスキル4原則と言われる物。
スキル4原則は、
火
水
風
土
に分かれており、それ以外の特殊枠として、
光
闇
時
無
の4つがある。
この4原則は勉強すれば覚えられるが、特殊枠の4つは生まれ持って持っているらしい。
特殊枠4つのいずれかを持っていると特別な職業につけるので、もっているだけで人気者らしい。
他の一般的なスキルは、『筋力増強』『魔力増強』などのステータス向上スキルや、『掃除』『料理』など生活スキルもある。他にも沢山あるらしい。
この世界はステータスがあるが、ステータスを見るには、特別なアイテムが必要らしい。
なので、俺が持っている『オールジャッジ』はかなり特殊で、他の人にバレたら大変らしい。
この特別なアイテムは、ステータスとスキルがわかるのだが、俺の『オールジャッジ』はこのアイテムには表示されないように、女神アークが調整しているとのこと。
本当、至れり尽くせりだ。
シアが持っている『飛行』は種族スキルの一つで、羽が生えて空が飛べる種族は誰しもが持っている。
「なぁ、シア。このスキルショップに行けば俺もスキル覚えられる?」
「覚えられますが、響さんは『オールジャッジ』を使っていったほうが良いと思いますよ。スキルショップだとお金がかかるし、時間もかかります。」
「『オールジャッジ』で全て解決出来るのか。ちなみに、『飛行』とかの所属スキルももしかして覚えられるの?」
「えぇ、モチのロンです。『オールジャッジ』は全てのステータスを判明し、全てのスキルをコピーできます。」
「おぉ、さすがチートスキル!じゃあ、再度シアに『オールジャッジ』をして『飛行』をコピーしよう!」
俺は、シアに『オールジャッジ』をかけようとしたが・・・。
「言い忘れてましたが、『オールジャッジ』でコピーは一つしかできません。なので、私からは『火魔法LV1』をコピーしているので、もうできませんよ。」
なんということ・・・。
男の子なら憧れる、空を飛ぶことができないのか。
「そんな大事な事はもっと早く言ってよね。」
「私が言う前に、勝手にコピーするのがいけないのです。」
なるほど。ごもっともです。
「なぁ、シア。スキルにレベルがあるけど、これはどんな物なの。」
「スキルレベルは、使用していくと経験値が貯まって一定数に達すると上がります。レベルが上がることで、高度なスキルが使えます。よくあるRPGゲームと同じイメージで考えてください。」
スキルをいっぱい使って、強くなれってことか。
「ちなみに、スキルの使用回数はその人毎に違うので、無限に使える事はできません。気をつけてくださいね。」
話を聞けば聞くほど、ゲームっぽい感じだなー。さすが異世界!と言った所か。
「シア、助言ありがとう。大体理解したよ。それじゃあ、次はどこを見ようかなー。」
「それならば、ギルドに行ってみてはいかがでしょうか?」
「ギルド!?この世界にあるんだ!異世界っぽいよね!よし、行こう!」
俺は、異世界定番のギルドと聞き、イベントが豊富にありそうな予感をし、シアの案内で、ギルドに向かった。