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第1話 魂管理局

俺は目を覚ました。

そこには天井が無く、何故かイスに座っていた。


「あれ・・・俺、生きてる?どうしてイスに座っているんだ?」


イスに腰掛けながら、周りを見渡した。

まずは身体から。特に痛いところも欠損している所もない。

何事もなく、身体が動く。

次に周囲。全てが真っ白だ。


「真っ白な空間・・・。夢かな・・・」


「いえ、夢ではありません。」


どこかから女性の声が聞こえた。


「あなたは、選ばれたのです。」


急に、空間に1人の女性が現れた。


「響 蓮 18歳 幼馴染の神田 茜に追いかけられている最中にUFOに押しつぶされて死亡。」


「なるほど。UFOに押しつぶされて死亡か・・・。ん?UFO?死亡?だけどまだ生きてるけど。」


俺は、急に現れた女性とUFOや自分が死んだと聞かされたが、意味がわからなかった。

だって生きてるから、話しできてるんじゃないの?


「あなたは生きてはいません。あの時、UFOに押しつぶされて死んだあなたの魂を確保し、ここまで導いたのです。その魂から、今のあなたをかたどって、ここに導いているだけです。」


魂を導くとか、もうわけがわからない。この非現実的な事は一体なんなんだろう。

俺は目の前に現れた女性を観察した。

女性を一目見て思った。美人だ。今まで見てきた中でこんなに美人な人は初めてだ。

髪色はアクアグリーンの髪色で、サラサラと流れているロングヘアー。

しかも、ナイスバディ!まるでアニメから出てきた女神様のイメージだ。

宙に浮いていて、本物の女神様みたいだ。


「ふふふ。そんなに褒めても何もでませんよ。あと、私は本物の女神ですよ。

魂管理局の12番女神アークです。」


「え!本物の女神様!?しかも俺の考えてること読み取ってる?」


「もちろん、女神にとって、あなたの考えてることはわかります。だから変なことは考えないでね。」


ふむ。ここは本物の女神様として、あれか、最近流行りの異世界転生ってやつじゃないか!?

流行りものには乗っておかないと思っていたが、異世界転生までやってしまうとは、俺凄いなー。


「ちなみに、あなたの考えている異世界転生まで合っています。」


女神様は一息いれ、説明を入れた。


「簡単ではありますが、説明しましょう。ここは魂管理局の12番部署。私、アークが管理している部署です。あなたは、私の管理するアースの人間。そこで、突如やってきたUFOに押しつぶされて死んでしまった哀れな人間です。どうして、あのタイミングでピンポイントでUFOに押しつぶされるとは・・・。そして、あなたの魂を確保し、ここまで導きました。あなたにはやって頂きたいことがあります。」


「やって欲しいこと?それより、なんで俺なの?」


「あなたは、まだ死ぬ運命では無かった。というか、アースの人間はまだ死ぬ運命ではなかったのですが・・・。あの後、あなたが死んでUFOが降りてきたあと、アースは異世界人に占領されました。抵抗する人間は全て殺し、全てを異世界人に変えられました。」


「異世界人?火星人みたいな感じ?」


「・・・。まぁ、そんなところです。詳しくはまだ伝えられません。そこで、あなたにこのアースの運命を変えてほしいのです。」


「だからどうして俺がそんな大それた事をするの?」


「それは・・・。(あなたの魂が確保しやすかったなんて言えない・・・)あなたの魂が他の人間とは違う輝きだったのです。だから、あなたをこれから異世界転生します。そこで経験を積み、アースを救うのです!」


俺の魂が違う輝き・・・アースを救う・・・。

ちょっとカッコイイ・・・。


「分かりました!俺が、『響 蓮』がアースを救い、人類の未来を救いましょう!!」


「良かった。(この子がチョロくて)では、異世界転生する前に、あなたに能力を上げるわ」


そこで、アークが取り出したのはサイコロとリストだった。


「じゃあ、今から私がサイコロ振るから、このリストに書かれている出目がでたら、それを上げるわ。」


俺は、アークから貰ったリストに目を通した。


①オールジャッジ

②オールスキル

③オールアクション

④オールラウンダー

⑤オールマイティー

⑥オールアバウト


なるほど。全てオールなんちゃらってことだから、オール=全部ってことは、全部何かしら出来るのかな。


「アーク様、リスト貰ったのは良いけど、説明が書いてないけど・・・」


「ん?説明は特にないから、手に入れてから使ってみてね。じゃあ振るわよー!」


そのままの勢いでアークはサイコロを振った。


「え!そんな説明もなしなんて!あと、アースを救うって具体的にどうすれば・・・」


俺の問いかけの途中で、サイコロは回転を止めた。出た数字は・・・


「それじゃあ、響蓮。アースの未来を任せたわ。」


アークの声を聞いた瞬間、周囲の風景が真っ白な空間から変わり始めた。


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