君に見られた
まだ転生しないんかい!!(´>∀<`)ゝ
「思い出したようじゃのう?貴様は奴の死を知り、後を追うように自殺したんじゃよ」
僕は思ったんだ...結愛のいない世界でこのまま生きてても何の意味もないじゃないかと。
「幼女...いや、女神...ロベリアって言ったか、僕を早く地獄でも天国でも何でもいいから早く連れていってくれよ!!」
僕はもう早くこんなところから消えてなくなりたい気分だった...
「地獄か天国か...それは出来ぬ相談じゃのぉ、貴様の地球という惑星での人生は終わってしまったが、これからはこのロベリアが見守る世界"リナリア"へと転生をするのじゃからな」
僕はロベリアの言葉に強い怒りをいだいた。
「そんなのはどうでもいいんだ!!結愛のいない世界で生きてたってなんの意味もないんだ!!早く...早く僕を死なせてくれよぉ!!!」
僕は声を張り上げてロベリアに向かって叫んだ、しかし、ロベリアは涼しい顔で話を続ける。
「そう怒るでないぞ、最後までしっかりと話を聞いてから決めた方が良いとわしは思うのじゃがなぁ」
「そんなの聞かなくても「リナリアで"奴"が生きているとしてもかのぉ?」
ロベリアが僕の言葉にかぶせるように言ってきたその言葉に僕は耳を疑った。
「"奴"が生きている...?奴っていうのは結愛のことか?リナリアでだと?」
ど、どういう事だ?意味がわからない、な、何故結愛がリナリアで生きているんだ?こいつの言ってることはホントなのか?リナリアに転生したら結愛にあえるのか?
僕の頭の中を沢山の疑問が駆け巡る。
「混乱してるようじゃのぅ」
ロベリアはとても嬉しそうにニヤリとこちらを見て笑っている、その顔はとても妖艶で人を引きつけるような笑顔なのだか僕は何故かとてつもない恐怖を感じた...
「いいじゃろう、わしが説明してやろう」
そう言うとロベリアは淡々と説明を始めた。
「わしが貴様の前にリナリアに転生させた者の名は"橋本 結愛"という名前の者じゃ」
「なっ!?なんでそんな...」
「静かに聞いておるのじゃ...貴様も最後まで聞きたいじゃろう」
「くっ...!!」
そう言われ僕は仕方なく口を閉ざした。
「続けるぞ、奴をリナリアに送ったのは貴様がここに来る前の番でじゃ、最初は奴も"転生なんてしたくない...早く私を殺してよ"と言ってなかなか転生してくれんかったわ、そこでわしは奴の望んでることを六つ叶えそして奴を転生させることにした、転生させるには二つのやり方があるんじゃ、一つは、相手に同意を得て転生させる方法、二つ目が、相手の望みを六つ叶えて転生させる方法じゃ、わしは奴に黙って二つ目の方法でやつを転生させたんじゃよ」
それってつまり結愛を騙して無理やり転生させたってことじゃないのか!?
こいつは無理やり結愛を...
「何か考えておるようじゃが安心せよ、奴は気づいておったしのぉ、奴に二つ目の願いはなんじゃ?と聞いたら"何回まで大丈夫なの?"ってニヤリと笑いながら聞かれた時は流石にわしも驚いてしまったわい」
結愛は自らロベリアに六つの望みを叶えさせて異世界に転生したって言うのか?これは信じていいことなのか?
「証拠とは言えんが奴の望みの内容を教えてやろう、まず一つ目は"自分が死んだ世界で貴様はどうやって生きているか"じゃ」
僕がどう生きているかだと??
「その願いで奴は見てしまったんじゃよ貴様が自殺をする所をな」
2話のサブタイトル弄りました
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