《Section Epilogue》『Knight King』
後日談。
その後、俺はマリーに謁見し、依頼を受けることを伝えた。今回は撃退出来たとはいえ、【メオラ帝国】がこの程度の事で引くことは無いからだ。
それに気になることもある。
三年前、俺が【アインナチリブ】で戦った時の【ドレッドノート】は、もっと強かったからだ。
あれにはきっとモルドレッドではなく、ほかの誰かが乗っていたのだ。
肝心のモルドレッドには【ドレッドノート】ごと逃げられた。
これでしばらくは、【メオラ帝国】と剣を交え続けることになるだろう。
しかし、何故俺は【クロガネ】に乗れるのだろうか? 【クロガネ】は伝承通り、王の器を持つものにしか、乗れない機体だ。だが俺は乗れる。王としての資質も何も無い、ただの異世界人の俺が。
気になって【クロガネ】に聞いてみると【クロガネ】の返答いつも通りだった。
『それは、あなたが自覚のない王の器だからですよ』
俺はまだ、【場違いな兵器の覇王】に釣り合っていない気がする。まあ、答えが出るまで、俺は戦う事をやめない。
これで『オーパーツロード≪場違いな兵器の覇王≫は完結です。
最後まで、付き合って下さった読者の方々、駄文ながら読んで頂きありがとうございました。機会があれば、この作品の続編やスピンオフも予定していますので、その時、また読んで頂ければ幸いです。
では、また!