迷宮の町<ラビリンス>
打ち終わらなくて、遅くなりました。すいません
昼ご飯を食べたのでログインした。
もう特にしたいことは無いので、ぶらぶらすることにした!
路地裏探検をしていたら
「助けて~~」
という声が遠くから聞こえてきた。聞こえた方に行くと、かわいい女の子がモヒカンのヤンキーっぽい3人組に絡まれていた!
「来ないで!! 」
「残念だったな! 路地裏に入ってしまったら誰も助けに来ないぜ、ゲヘヘへへ」
「いい加減抵抗はやめて、俺らと遊ぼうぜ、ゲヘヘへへ」
うーーんいかにもテンプレだな~。とりあえず助けに行こうかね!
「何してんだ、お前ら?? 」
「は~!? 何しに来たんだお前。俺たちの邪魔をするなら殺すぞ」
「お前らには聞いてない。どうしたんだ、お嬢ちゃん?? 」
「助けてください! いきなり絡んできたんです!! 」
「よくわからんが、任せとけ! 」
「ゲヘヘへへ、そんなもやしみたいな体でなにができるんだよ。俺たち3人には勝てないよ」
「おいっ! 3人で囲んで殺してやるぞ。ゲヘヘへへ」
「「おーーっっ」」
そして3人がナイフを構えて襲ってきた。
「これで、正当防衛だな」
俺は背中にかついでいた≪片刃の斧≫を構えた。正面から突っ込んできたチンピラA(仮名)の頭に軽く斧を振り下ろして真っ二つにした後、左右から突っ込んできているチンピラB、C(仮名)に、振り下ろした後に回転切りを発動して、上半身と下半身が永遠のお別れをした。
「助けてくれてありがとうございます」
「どういたしまして。何があったの?? 」
「ナンパをされて、断ったら逆切れされて追いかけまわされて、運悪く路地裏に入ってしまったんです。あのフレンド登録してくれませんか?? 」
「いいよー、大変だったね」
「あの、私ミクっています! あなたの名前を教えてくれませんか?? 」
「俺は、トラだよ」
「もし良かったら、パーティー組みませんか? 」
「いいね!! これからよろしくね、ミク」
「よろしくお願いします」
この子どこかで見たことがある気がするけど、どこだったのか覚えてないな~。
「私生産職なんですけどそれでもパーティーになってくれますか?? 」
「俺も生産職だよ~」
「えっ!? そんなに強いのにですか? 」
「マー、色々あったからなー」
おしゃべりしながら散歩した。そして、ミクと結構仲良くなった!
ミクのレベルが低かったから、レベル上げとチームワークを磨くことにした!
東の草原で、モンスターを倒しながらまっすぐ進んでいると、BOSSモンスターが出てきた。
醜悪な顔で、下半身に布を巻いて、大きさが120cmぐらいで、頭に冠を載せていた! 多分彼がゴブリンという種族なのだろう。
ミクはこれまでの戦闘で、風魔法のレベルが10になっている。
「ミク、風魔法で牽制お願い」
「りょーーかい」
ミクの風魔法で子鬼王が目を瞑ったので、斧を構えて、下から振り上げるように切った。子鬼王はきれいに真っ二つになった!
<東の子鬼王を討伐したので、迷宮都市に行くことが出来るようになりました》
というアナウンスが流れた。
「やったね、ミク」
「さすが、トラだね」
「ミクの牽制が良かったからだよ」
「そんなことないよー」
という話をしながら歩いていくと迷宮都市についた。
「何する?? 」
「私は、ダンジョン(?)に行ってみたいなー」
「じゃあ、そうしようかー」
とりあえず、ダンジョン(?)に行くことになったので、門番さんにお勧めのダンジョンを聞いてみよう。
「すいませーーン。ダンジョンってどこにありますかー?? 」
「えーっとなー、ダンジョンはこの町に100個以上あるんだけど・・・どんなダンジョンを探してるんだ?? 」
「初心者や、生産職の人でも安全なところですかね」
「それなら、木の迷宮がお勧めだよ! お兄さんは、斧使いだろ? 一緒にいる彼女さんは、生産職みたいだしちょうどいいと思うよ! 」
「ありがとうございます」
木の迷宮は、門から5分ほど歩いたところにあった。迷宮の入り口前に『初心者や、生産者にお勧め』と書いてある看板があった。
「ミク、ここでいい?? 」
「いいよーー」
「じゃあ、いこっか」
「お~~」
木の迷宮は森だった。
「なー、ミク。木が邪魔だから伐るね! 」
「気を付けてねー」
木が邪魔なので、伐ることにした。何の木かはわからないが、とりあえずスマッシュを使ってみてみる。
≪スマッシュ≫
な・な・な・なんと20本ほど一気に伐れてしまった!?
「ミク、どうしよ、めっちゃ伐っちゃた」
「よーし、この調子で全部伐っちゃおー」
「そうだな。全部伐っちゃうか!! 」
「さんせーーい」
調子に乗って、≪パワースマッシュ≫や≪スマッシュ≫を使い、木を全部伐ってしまった。
「今更だけど、伐ってよかったのかな?? 」
「伐れるんだからいいんじゃないのかな? 」
「マー、気楽にいくか」
「って、トラ、何かモンスター出てきたよ! 」
「う~~ん。一緒に倒そうか! 」
「さっきの連携でいける??? 」
「大丈夫! ミクは強いから好きに動いていいよ」
と作戦会議をしていたら、出てきた大きな動く木のモンスターが、襲いかかってきた!
「ミク、風魔法お願い」
「了~解」
ミクが放った≪カマイタチ≫で大きな動く木のモンスター(次からは動く木と呼ぶ)の枝が切れた。でも、動く木はそのまま、襲ってきた。
「ミク、相手は木だから≪スマッシュ≫を使ってみるから、離れてー」
「はーい。下がっておくねー」
≪スマッシュ≫
近づいてきたので幹に放つと、伐れてしまった・・・。結局これも戦闘っぽくなかったな(泣泣)
<木の迷宮のダンジョンマスター、動く木が倒されました。木の迷宮、初踏破者には、称号を与えます>
本日2度目のアナウンスが流れた!
「ミク、称号だってさ。うれしいな」
「そうだねトラ。でも私何もしてないよ」
「ミクは、生産者だから生産で力を見せてくれればいいよ」
「ごめんね、トラ。役に立たなくて」
「そんなことないよ、子鬼王の時だって戦ってくれたじゃん」
なんて、イチャイチャ(?)しながら、木の迷宮を出た。
・・・・・・・・・・
【開発者側の話】
「な~、もうやだわあいつ。子鬼王まで倒されたよ」
「もう、ややこしいっすね。あの少年」
「本当だよ。仕事増えるし、残業増えるし」
「次は、迷宮都市≪ラビリンス≫ですよね?? 」
「そうだけど・・・どうした?? 」
「絶対、忙しくなるッすよ! 森の迷宮とか、木の迷宮とか踏破されちゃうっすよ! あそこのBOSS登場の条件は、木を全部伐る事っすよね? 」
「やばいな! 今のうちに準備しとかないと」
ーー1時間後ーー
「あ~、木の迷宮踏破された」
「やっぱりっすか。けど早く準備しといてよかったすね。大分余裕が出来たっす」
「お前の発言があってよかったよ! なかったら今日残業だったぜ」
「本当にややこしいっすね、あの少年」
「ほんとになー」
こうして着々と開発者たちからの、怒りがたまって言っているトラである。そのうち、イベントですごいことになってしまうが、それはまた別の話・・・。
・・・・・・・・・・
「なー、ミク。そろそろログアウトするけどどうする? 」
「私もログアウトするね。次はいつインする? 」
「今、7時だから、8時半ぐらいかな」
「じゃあ、同じくらいにインするね」
「じゃあね」
「また、あとでねーー」
夜ご飯のためにログアウトして、リビングに行くと、五月がいた。
「おい五月、なんでいるんだ?? 」
「親が旅行行っちまった」
「なるほどー。ラブラブだなー」
「まー、しばらくご飯、お世話になるからよろしく」
「母さんに言っとけ」
「もう言ったぜ」
「そのドヤ顔うざいからやめろ。そんなことはおいといて、五月迷宮都市って知ってるか?? 」
「当たり前だろ!! これでもβテスターだぜっ」
「もう行ったか?? 」
「まだ、スキル育ってないから、育ったら行く」
「俺、もう、行ったぜ」
「嘘つくなよ、真また生産職だろ? 」
「嘘じゃねーーよ。ま~生産職は正解だけどな」
「生産職じゃ子鬼王は倒せないぜ! 」
「五月、伐採スキルって知ってる?? 」
「あ~、あの不遇スキルだろ?? 」
「俺、それカンストして、中級伐採になってるんだよ! 」
「伐採って、βテスターでの最高が12だぞ! どうやったんだよ?? 」
「魔樹伐った後に、神樹伐った」
「!!? 」
「声に出せよ、気持ち悪い。今俺、伐採者ギルドでSランクだぜ」
「ちょっと引くわ~」
「しばくぞ」
笑いながら雑談して、ご飯を食べて、風呂に入った後ログインした!
約束の時間の5分前に待ち合わせ場所に行くと、もうミクがいた!
「待たせてごめん」
「私も今来たとこだよ」
「なんか、デートの待ち合わせみたいだな」
というと、ミクが顔を真っ赤にして、目をそらしたけど、なんでだろう?
「でさーー、次どこ行く~~? 」
「私、生産してみたいなー」
「じゃあ、アースに戻ろうか! 」
「ごめんねー、ありがと」
「いいよ」
生産をするためにアースに戻ることにした。
「ミクってもう生産の道具買ってる?? 」
「まだだよ~! 忘れてたー、てへっ」
「じゃあ、買ってから北の森に行こうね! 」
「なんで北の森に行くの?? 」
「それは、後でのお楽しみ! 」
アースにつき<初心者用調合セット>を買った後、北の森に向かった。そして「箱庭」を発動した。
ーーーーーーーーーー
「ミク、ここが俺の生産場所なんだ! 」
「すごく広いし、きれいだねー」
「ここに椅子があるから座ってもいいよ」
「ねー、トラ、あの草何? 」
「癒し草だよ! 」
「トラ、あれ絶対に癒し草じゃないよ。癒し草はあんなに大きくならないもん」
「時間短縮したらあーなったよ! 」
「じゃあ、調合に使ってもいい?? 」
「いいよ! あれぐらいならいっぱい作れるからねー。ね~調合するのにテーブルいる? 」
「あったらうれしいけどなんで? 」
「作ろうかなって思ってたから」
「そんなのいいよ、気にしないで」
「分かった~。じゃあ作るね」
「トラ、話聞いてた!? 」
「えっっ!? 自分のために作るんだよ! 」
ということで<魔樹のテーブル>を作りましょう(わーいわーい)
木材が足りないので、インベントリから、魔樹の原木を出して、10分ほどで3個の木材を作って、そこから50分ほどで4人家族で使うぐらいのそこそこの大きさの<魔樹のテーブル>が完成!! これもいつもどうりくぎを一切使ってません!
「ねー、ミク完成したよ」
「・・・・・!? 」
「どうしたの? 」
「あ、ごめん。ほんとにありがと」
「いいよー、じゃあ調合する?? 」
「もう、癒し草(?)を抜いてきたから、あとはすりつぶして水に溶かすだけだよ」
「じゃあ、水魔法で水を用意するね」
「ありがとうねー」
調合は見ていてとても面白かった! これで分かったと思うが、ミクのスキルは<調合>、<薬学>、<風魔法>である。2時間ぐらいしゃべりながら生産した。
「ねー、トラ、そろそろログアウトするね」
「あ~、俺もログアウトするわぁ」
「明日、どうする?? 」
「分かった~。そうしよっ」
こうして、ログアウトした。そして寝た。
また、来週をお楽しみください!
評価が100を超えましたーわーいわーい
ありがとうございます
誤字脱字等を教えてくれるとうれしいです