episode05 受付嬢はべっぴんさん??
受付の奥から現れたのは、色白で黒のロングヘアーでスタイル抜群、まるで絵に描いたかのような超絶美女。可愛いというか綺麗系の大人な感じの女性だった。
俺はコウの方をみるとコウの目つきは明らかにいつもと違い完全にすかしてやがる。
ミカ「すいませーん。ちょっと休憩してまして。イシザキさんの弟さん?」
シュン「あ、いやーあーはい!じっ実はミカさんの旦那さんが行方不明になったとチラッとききまして…ぼっ僕の兄も先日から行方不明なんですよ」
あまりの美女に言葉が詰まる。
ミカ「誰から聞いたのですか??イシザキさんも行方不明になられたのですか!?」
シュン「あーまぁ運送屋の友達にですけど、だからまぁそのなにか兄とも関係あるかと思ったので話を聞きにきました。」
ミカ「あっ!あの怖いお兄さんから聞いたのですか。あの人怖いけど面白いですよね」
シュン「あーまぁ。それで…」
ここでコウが割り込むように口を開いた。
コウ「あーあのぉー失礼ですけど歳いくつなんですか?」
シュン「てめーそれ今関係あるか?」
コウ「だって気になるじゃないですかー」
ミカ「あ、私は27ですよ!」
ミカは微笑みながら答えてくれた。するとミカはなにか思い出したかのように
ミカ「あっ!!もしかして格闘家のナガセコウさんですか??」
コウ「俺の事知ってんすかっーー?サインしますよサイン」
ミカ「私の夫が格闘技ファンでしてね」
コウ「夫かよ…ミカさんじゃないのね…」
すると奥から受付のババァが出て来て、
ババァ「ミカちゃん仕事しなしいよ仕事。あんたらも用がないなら帰れ。」
コウ「てめーくそババァ。俺はミカさんとお話してるんだよ」
シュン「落ち着けコウ。いや、ちょっと待って下さい!旦那さんの話まだ聞いてません。それで行方不明になったのはいつなんですか?」
ミカ「あーそうでしたね。実は5日前に定時に仕事終わって夫とはいつも一緒に帰ってたんですけど、その日は残業だから先に帰ってくれって言われたので先に帰ったんですけど、夜になっても帰って来なくてそれ以来連絡もないんですよ…」
シュン「5日前!?って言うと兄が行方不明になる前の日の夜ですね。二日連続同じ会社の人間が行方不明になるなんて怪しすぎるなぁ…兄と旦那さんはどうゆう関係だったんですか?」
ミカ「夫はイシザキさんと同じ技術者でして、仲も良かったみたいです。何度かうちにも遊びにきてましたよ。」
コウ「なんだって!?お前の兄貴ミカさんの家行ったのかよ。ざけんなまじ。」
シュン「そこかよ。」俺は軽く呆れていた。
シュン「そうなんすか。ところでこんな物に見覚えはないですか?」
俺は兄から預かったメモをミカにみせたが、ミカは真剣にそれを何秒か見つめた後首をかしげた。
ミカ「ちょっとわからないですね。夫はなにかの事件に巻き込まれたのですかね…」
今までニコニコしていたミカの表情も暗くなってきた。
コウ「大丈夫っすよ!俺も探すの協力しますから元気出して下さいよ!」
ミカ「ありがとうございます。シュンさんのお兄さんも見つかるといいですね」
シュン「僕はとりあえずこのメモについて調べるので、なにか分かれば連絡したいので連絡先教えて貰えますか?」
するとコウもなにやら携帯を出し始めた。
シュン「お前関係ないだろっ!」
コウ「なんでよー。いいじゃんよ連絡先ぐらい」
ミカ「いいですよ!コウさんも」
コウ「ほら、きた」
シュン「じゃあまたなにかわかれば連絡します!」
といって自宅へと向かった。
帰り道コウはずっとミカさんミカさんと耳にタコができる程言ってニヤニヤしてやがる。
コウ「いやーミカさん綺麗だったなぁー。コウさんって呼ばれちゃったよー。どうせならコウくんがよかったなぁ」
シュン「うるせーよ。連絡先交換したぐらいでどんだけ浮かれポンチなんだよ」
コウ「いいじゃんよ。たまには浮かれさせろよ一々うるせー奴だな。ってかどうだったの?なにかわかったのか?」
シュン「お前もいただろっ!」
コウ「ごめーん。ミカさんの事しか考えてなかったわ」
シュン「いい加減にしろよ。ばかやろう」
家に着き今日の話をヲタに報告した。
やはりヲタもなにか陰謀があるに違いないと言うが、これから先の手掛かりはまた無くなってしまった。
兄とミカの旦那が繋がりがあるそしてヲタに届いた謎の女からのメール。これは必ずしもなにかの事件に巻き込まれたに違いないと言うことしかわからず頭を悩ましているさなか、コウはまだ浮かれてやがる。
シュン「おい!お前いつまで居るんだ?夕方からトレーニングなんだろ?」
コウ「あっ!やべー忘れてた!!急ぎで行くからまた終わったら連絡するよー」
とコウはかなり焦って家を飛び出して行った
俺は考えれば考える程謎が増えるだけだと思い一度リラックスしようと、寝っ転がってタバコを吸いながらテレビを付けようとリモコンを探しているとコウの携帯があった。「なんだよあいつ携帯忘れて行きやがったよ。まぁトレーニング終わったら来るだろ」
俺は気にせずテレビを付けるとインターホンが鳴り、俺はコウが携帯取りにきたのだと思ったので「入っていいよー」と言った。したらまたインターホンを押してくる「だから入っていいよって言ってんだろ」めちゃくちゃデカい声で言ったのに入って来ないうえにまたインターホンを押して来やがった。さすがに頭きたので仕方なく立ち上がり携帯を持って、「てめーふざけてんのか?何度もインターホンなんか押すんじゃねーよ」と怒鳴りながら玄関を開けると、コウではなく黒スーツの怪しげな男が3人立っていた。