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episode04 同級生との再会

家から駅まで30分ぐらいかかるが、バスやタクシーなんかに乗る金は無いのでタラタラ歩いていた。

街はいつものように人通りが少なく静かで、まだ夕方5時過ぎだというのに商店街の店はほとんどしまっている。

すると反対側の歩道で黒スーツの男3人とおばちゃんがなにか話していて、黒スーツは見るからに怪しい雰囲気だが、揉めてる様子はないので、俺は気にせず居酒屋に向かった。

駅前の居酒屋に着いたがまだ誰も来ていなかった。ぼーっと待っていたらヲタから連絡がきてどうやら少し遅れるとのこと。コウからはなにも連絡は来ない。

待つ事20分もう約束の時間から15分は経過している。

すると向こうの方から小走りでコウが「わりーわりー。ちっと遅れちまった。」なんてやってきた。

シュン「ふざけんなよ。何分待ったと思ってんだよ。」

コウ「まぁ怒るなよ。久々の再会じゃねーか。」

コウは昔から時間にルーズな男で待ち合わせどうりに来たことがない。どうやらそこも相変わらずのようだ。

そしてすぐにヲタとユウイチが来て、中へ入った。

シュン「すいませーん!生4つで!いいよね??」

ユウイチ「俺カシオレ!」

一同「ふざけんなよ。」

ユウイチ「いや、まぢ。俺生飲めないから」

ユウイチは昔からちょっと空気読めない奴だ。それはさておき、俺らは中学の時の話や、今どうしてるなどと盛り上がったところで、本題の俺の兄の話になり俺は一通り事情を説明した。

コウ「んでそのメモ見せて見ろよ!なにか分かるかもしれねーだろ。」

シュン「あー。これなんだけど俺も色々考えたけどさっぱりわからん。」

俺はみんなにメモを見せた。

コウ「あー!なるほどな!」

シュン.ヲタ「なにかわかったのか?」

俺とヲタのタイミングはビックリするほど重なった。

コウ「いや、あれだよ…伝説のチョコレートなんだよ…。」

シュン「お前本気か?そんな事誰でもわかるわ!」

ヲタ「ユウイチはどうおもうんだ?」

ユウイチ「…えっ?あーわかんねーな。」

コウ「お前寝てただろ?」

ユウイチ「寝てねーよ」

シュン「だーっ!とりあえずなにもわからないんだろお前ら」

店中に俺の声が響きわたりなんとも言えない空気になってしまった。

シュン「あーわりー。つい声がデカくなっちまった」

ユウイチ「そーいや、お前の兄貴の会社の受付のねーちゃん可愛いよなぁ…」

どうやらユウイチはカシオレ3杯で酔っ払ってるらしい。

シュン「いや、しらねーけどなんでしってるんだ?」

ユウイチ「昨日配送しに行ったとき可愛かったから話したんだよ。でも夫がいるんだとよ……あっ!そういや、その夫も最近行方不明になったらしいぞ!」

コウ「まぢで!?そんなにべっぴんさんかよぉぉぉ」

シュン「そこかよっ!!」

ヲタ「ほんとコウは相変わらず女好きだな。でもその話何か関係ありそうだな」

シュン「確かに怪しい。同じ会社の人間が二人も行方不明になったなんてな…」

コウ「シュン!明日行ってみるか?その子にも会いてーし俺夕方からトレーニングだけどそれまでなら暇だぞ!」

シュン「あぁそうするか!詳しくその女にも話聞きたいからな。お前のタイプだったらいいですね」

コウ「まっそーゆー事で今日は久々の再会なんだしパーッと飲みましょうよ」

ユウイチ「吐きそう…」

そして俺らは夜中まで飲んでいた…


次の日の朝というか昼目が覚めたが、二日酔いが半端じゃなく、どうやって帰ったかすら覚えていなかった。

頭が痛いなか薄目で時計をみるともう昼の2時だった。

慌てて飛び起きて、コウに連絡しようとしたら隣に居るではないか「なんでこいつが俺んちに居るんだ?」と思いつつもコウを叩き起こした。

シュン「おい!コウ起きろよもう昼過ぎだぞ」

コウ「あ?なにが?」

シュン「寝ぼけてんじゃねーよ。起きろよ!受付の子に会いに行くんだろ!」

コウ「あーそうだった!!早く支度すんぞマニアワナクなる」

俺らは急いで支度して兄の会社へ向かった。


兄の会社に着いて受付へ行くとべっぴんどころか、50過ぎぐらいのババァがいた。

コウは耳打ちで「どこが可愛いの?くそババァじゃねぇかよ。ふざけんなまぢ。」とかなりふてくされてる。

シュン「あっあのー?僕イシザキの弟なんですけど、ここの受付の女性の方の旦那さんが行方不明になったって聞いてお話を聞きにきたんですが…」

受付のババァ「あ?ミカちゃんか?今休憩してるよ。呼んでこようか?」

シュン「お願いします!」

ババァは奥へと入っていった。

コウ「なんだよこのババァどんだけ態度わりーんだよ。」

シュン「でもよかったじゃねーかあのババァじゃくて。てか名前ミカちゃんだってよ!」

コウ「ミカちゃんねー。どんなべっぴんさんかねぇー」

すると奥からこちらに近付いてくる足音が聞こえた。

どんなべっぴんさんなのかドキドキした。

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