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episode2 そのチョコを探してはなりません!?

俺は兄の残したメモの事を調べる為に友達に相談してみる。

まずは中学の同級生のコバヤシ(通称ヲタ)。

コバヤシは中学の頃友達は誰一人とおらず、毎日パソコンをいじっていたパソコンオタク。

色白のデブメガネで無口で虐められていた。

しかし、パソコンの技術はかなりのもので中学の時からハッキングすることができ、頭もキレる奴。

中学2年の頃俺と親友のコウでバイクを盗もうとした時コンビニの防犯カメラに映ってしまった事に気付き、その時にコバヤシに頼んでデータを消して貰って以来、なにかあればコバヤシに頼むようになり、いつしか一緒に連むようになっていた。

ヲタ「もしもし」

シュン「よお!久しぶりだなヲタ」

ヲタ「また犯罪でもしたのか?先に言っとく、お断りだ。」

シュン「ばかっ!ちげーよ。実は兄が行方不明になっちまって、行方不明になる朝に変なメモを渡されて、それについて調べて欲しいんだよ。」

ヲタ「何だよ?メモって?」

シュン「雫の形のチョコの絵と伝説のチョコレートって書かれてるんだけど。何か知ってるか?」

ヲタ「いや…聞いたことないな。」

シュン「インターネットで調べてみてくれないかな?俺パソコンできねーし。」

ヲタ「わかった。」

シュン「んじゃ頼むわ!なんかわかったら連絡くれ」


やっぱりヲタもしらなかったか。他の何人かにも聞いてみたが知ってる者は誰一人おらず、どうすればいいか分からなかった。

俺は深くため息をつき、ベッドに寝転んだ。

兄はなにをしているのだろう。心配が段々と苛立ちに変わり、壁を殴った。すると、壁に貼っていた彼女と俺の写った写真が落ちてきた。

それを見て、俺はまだ彼女に兄の事を話していなかったので、彼女に電話をかけた。


俺の彼女は3年前にこの街に引っ越してきて、俺の家の下のコンビニでバイトをしていて、俺に一目惚れしたらしく向こうから積極的にデートなどに誘ってきて、いつしか俺も好きになって付き合った。

性格は割とサバサバしており、頭もいい。顔はそれなりだ。

よく自宅にも遊びに来ていて兄とも仲良かった。

俺のどこがいいのか分からないが、こんな俺を大切にしてくれるたった一人の女だから俺も大切にしていた。

シュン「あーもしもし?」

彼女「なに?どーしたの?元気なさそうじゃん。」

シュン「実は話があるんだけどさぁ」

彼女「なに?」

シュン「実は兄が2日ぐらい帰って来なくて連絡が取れないんだ。」

彼女「えっ?どうゆうこと?喧嘩でもしたの?」

シュン「なにもしてないさ。ただ行方不明になる前の朝に一枚のメモを渡してきて、それっきり連絡が取れない」

彼女「それにはなんて書いてあったの?」

急に彼女の口調が変わった。俺の彼女は一度気になるとわかるまで追求するタイプだ。「おちつけよ」と思いつつメモの事を説明した。

すると冷静にもどり

彼女「そうなんだ。私も調べるの協力するよ」

シュン「とりあえず今はヲタに調べてもらってるから何か、わかったらまた連絡するね」と言って電話を切った。

そうこうしているうちに外はもう薄暗くなっていた。

「これで帰って来なかったらもう3日か…」

不安と心配がよりいっそう深まってきた。

するとヲタから電話が来た。

シュン「もしもし!なにか分かったのか??」

ヲタ「そう焦るなって。実はあの後伝説のチョコレートの事を掲示板やSNSを使って情報を拡散していたんだけど…」

シュン「だけどなんだ??」

ヲタ「ひとりの謎の女性からメールが来たんだ。」

シュン「なんて?」

ヲタ「ただ『そのチョコレートは決して探してはなりません。』と書かれたメールが来たんだ。」

シュン「どうゆう意味だ?その女に返信したのか?」

ヲタ「わからない。アドレスは変更され発信先も不明だ。分かることは女性だと言うことだがそれも本当かどうかはわからない。」

シュン「なにかそいつにとって探されると困る事でもるのか…?それを探って兄は消されたのか?そのチョコレートについての情報はやはり無しなのか?」

ヲタ「混乱する気持ちは分かるが今は情報が少なすぎる。ただ分かることはそのメモはなにかの手掛かりになると言う事ぐらいだな。俺はもう少しインターネットで調べてみるから何か動きがあったら連絡してくれ。」

シュン「悪いなヲタ。わかったよ…」


なんなんだよ?意味わかんねーよ。

そのチョコはさがしてはなりません??そんな事言われたら探したくなるに決まってんだろ。

だけど俺はなにもすることが出来ずただ時間だけが過ぎていった…。


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