〜告白〜
どうもこんにちは、こんばんは、まぁ今はどっちでもいいわよ。
そんなことよりも私、藤崎 花〔ふじさき はな〕は今、一世一代の大勝負に出ようとしてるの。
一世一代の大勝負って何かって?そんなの決まってるじゃない恋する乙女の勝負って言ったら“告白”でしょう?それ以外何があるって言うのよ。
あっ、ちょっと話しが反れちゃったわね。
でもって今は放課後の校舎の裏[ベタでごめんなさい……]約束の時間はとうに過ぎているのに私の想い人はまだ来ていない。
はぁ……。
来ないのかなぁ……。
……――ぽつぽつぽつ――……
あっ、雨が降ってきたぁー――……
さっきまでの勢いもこの雨に流されるように消えてきた。
―――……教室に戻ろう。
そう思った瞬間私の周りだけ雨が止んだ。
―――っ!?
「だ、誰っ!?」
「えっ?だ、誰って俺だよ。」
振り返ったら傘をもった――……
「へっ!?横山くん!!」
「そう。俺、横山くん」
「ななっなんでここにいるのっ?」
「なんでって…そりゃ藤崎がここに呼んだからでしょ?」
あっそうか。
って私納得してどうする。それより今って絶交の告白チャンスじゃない?そうだよ、今告白するしかないじゃない。
「あっ、あのね…」
うっ、ヤバイ緊張しすぎて倒れちゃうかも……
「うん、なに?」
私はこんなにも緊張しているというのに、彼はなぜこんなに余裕があるのだろう
「あのね、あ、あたし、よ、よ、横山くんのことが……好きなの……っ」
い、言えたぁっーー。
「うん、知ってた。藤崎が俺のこと好きなこと」
ふぅん、知ってたのか。って、えっ!?知ってたの!?な、何で?ってか、告白の返事は……?
「な、何で知ってたの?あたしの気持ちを……――てか、告白の返事は……?」
「何で知ってたの?って聞かれても…多分みんな知ってると思うよ、藤崎の気持ち…まぁ、多少恋愛に疎い人たちは気づいてないみたいだけど…俺、藤崎のスキスキ光線もろ気づいてたし《笑》」
ふぇーーー!!!!
何でみんなに横山くんのこと好きってバレてたんだ?[スキスキ光線とか言ってたし。恥ずか
しいんだけど……。]
確かに、私って1つのことに夢中になると周りのこと全然気になんなくなっちゃう人だけど、この思いは決して誰にも気付かれずに突き通そうと心に硬く誓ったはずなのに、バレちゃってたってことーーっ!?
私ってそんなに顔に出やすいタイプなのかなー?それとも私サトラレなのかもっ!?いや、そんなわけないよな――……
……おー…………お……い……―――
……お………ーい……・・―――?
「……おーい?……」
「おい、藤崎?おーい、ふーじーさーきっ」
「ふぁい!?」
やばっ、自分の世界に浸りすぎてて横山君の存在忘れてたっ……しかも「ふぁい!?」ってないだろ。
「で、さっきの返事なんだけど、いいよ」
「んっ?あっごめんちょっと聞いてなかった。もう一回言ってくれる?」
「だから、さっきの返事。付き合ってもいいよって」
「えっ!?いいのっ?ホントに!?」
振られるの覚悟で告白したのに、オッケーだったーーー!!
「えっ!?藤崎どうしたんだよ?」
「ふぇ?」
「涙」
そう言って横山君は私の目を指差した。
「ホントだ……涙出てる…あはは、嬉し涙だよ…」
嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて、知らない間に涙が溢れ出していた。
横山君は私の涙を手で優しくふきとってくれた。
そして―――……
――チュ―――……
きき、キスしたぁー!?
「いいい今き、キスしたでしょっ!?」
「うん、したよ?」
「なんでキスなんてするのー!!」
「なんで?恋人同士なんだからキスぐらいしていいでしょ?」
「だ、だからって今しないでよー!」
私のファーストキスがこんな簡単に奪われた……、もっとロマンチックなキスをしたかったのにー。
こう思うのって古すぎる?
「じゃあ、いつするのさ?」
「い、いつって……」
キスってどうゆう時にするものなんだ…?
「いつするのか答えられないなら、俺がしたい時にするからな」
「えー!?」
そんな、勝手すぎます…。
わたしの告白、上手くいったのか、失敗だったのか。
もう少し先に行ってみないと分らない……。
私、藤崎 花 高校2年生、初めての告白で初めて好きな人と付き合っています。これから色々なことが起きそうだけど、
……と、とにかく頑張りますっ。
書く前はもっとこんな風にしようとか、あんな風にしようとか、色々考えたんだけど、書いていたらどんな風に繋げればいいのか分らなくなり、話が急すぎてしまいました。
次回書くときはもっと小説を書く知識を増やしてから、挑みたいです。
この話、展開が速すぎと思った方すみません。私の勉強不足だす。