第33話 家のベッドで
文香からは「まあ、蒼くんに任せたら? べたべたに甘えたら襲いたくなるんちゃう?」というアドバイスを受けて、わたしは午前で授業を終えてから蒼くんの家に来た。
お母さんは仕事で、お姉さんは大学とバイトらしく家には誰もいなかった。わたしたちは2階の蒼くんの部屋に向かう。広い部屋には、ギターが何本もあり、棚には数えきれないぐらいのCDが並んでいた。
「いっつもはとっちらかってるんやけど、がんばって昨日掃除した」
「わざわざありがとう」
わたしは持ってきていたジュースとお菓子を机に並べる。
「俺なんかの部屋に来たかったん?」
「うん……」
美咲になんて負けないんやから。自分に気合いを入れる。
「たぶん母さんは夕方ならな帰ってこうへんし、ゆっくりしよー」
「うん」
あかんあかん、わたしから動かな。それにしても蒼くんの部屋綺麗だな。ギターたくさんあるなあ、すごいなあ。
「ギターっていつからやってるん?」
わたしはギターの前に向かう。
「記憶にあるのは幼稚園の頃かな? 父さんがギター関係の仕事しててさ。母さんはパートでピアノ教えたりしてるねん。だからまあ音楽が近くにあってさー」
「すごい」
なんかレベちすぎない? 不安要素がドンドン更新されてく。美咲は吹奏楽部だし。わたしは音楽に疎いし。どうしよう……と思っていると、後ろから蒼くんに抱きしめられる。ガバって。
「ゆりちゃん、今日さスカート短くない?」
バレてることに恥ずかしくなる。学校帰りに短くしたのだ。
「俺、そんなことだけでドキドキしてるし。やばいよな」
耳元でつぶやかれると、ドキドキがとまらなくなる。蒼くんの方見れないよ、と思っていると体を回転させられて、キスされる。立ったままのキスは初めてだ。わたしは蒼くんを受け入れる。
「はぁ……かわいい」
蒼くんの呼吸も荒くなる。優しいキスを何度も重ねる。そしてそのまま、ゆっくりベッドに押し倒される。
「嫌やったり、怖くなったら言ってな?」
わたしの上に覆い被さった蒼くんが、わたしのブラウスに手をかけながら言う。わたしは小さく頷く。ぎゅっと目をつぶる。
「外していい……?」
「……うん……」
蒼くんはわたしの背中に手をいれる。ブラジャーのホックを外す。
「すご……」
と言うと勢いよく、敏感な乳首に唇を押し付け舐め回す。
「あ……」
「かわいい声……もっと聞かせて?」
「や……恥ずかしい……」
気持ちよくて、やばくてわたしは口に手をあてる。蒼くんがわたしの顔を見る。そしてキス。優しい深いキス。わたしのパンツの中に、蒼くんの指が入る。クリトリスを触られてビクんと体が跳ねる。
「だめ……」
「かわいい」
蒼くんの温かい舌がわたしのクリトリスに触れる。
「だめだめ……イッちゃう」
蒼くんの動きが激しくなる。膣に指も押し込まれる。
「痛くない? 大丈夫?」
「気持ちよくて、だめ、おかしくなりそう……んー!」
わたしは膣を痙攣させながらイッた。蒼くんの顔の前で。恥ずかしすぎる。それから蒼くんはティッシュを手にして、わたしのパンツの中を丁寧に拭いてくれた。あれ? エッチは? わたしは呼吸を整える。蒼くんはわたしの横に寝転ぶ。そして抱きしめて優しいキスをしてくれる。
わたしだけ気持ちよくなってるけど……?
「蒼くん?」
「どうしたん?」
「わたしだけ気持ちよくなってよかったん?」
「当たり前やん。俺はエロいゆりちゃん見れて大満足やで。かわいすぎた」
「……わたし、エッチしたいのに」
「え」
「蒼くんともっと繋がりたい」




