表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大好きな幼馴染は既婚者子持ち  作者: hitorigasuki


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/44

第14話 ふたりだけの帰り道

 最後はボーリングをすることになった。男女ペアになり、点数を競うことになった。最下位は1位の言うことを聞くことになっている。


 奏也が作ってきてくれていたクジを引く。わたしは日向くんとペアになった。類斗は郁ちゃんとだった。だけど、さっきの手のぬくもりがある。なんとか耐えられそうだ。そして絵美と奏也、原石さんとわっちゃん、文香と大林がペアだった。


 はっきりいって、わたしはボーリングが得意だった。両親がボーリング好きということもありしょっちゅう来ていたからだ。最近はあんまりだけど。日向くんもよく来ていたとのことで、わたしたちは1位だった。類斗はボーリングも上手だった。そういえば小学生の頃に、家族ぐるみで一緒にボーリングに来たことがある。ボーリングよりもかくれんぼに夢中だったけど。なかなか見つからない場所に類斗はいた。見つけると嬉しそうにくしゃって笑う。


 結局そのまま、1位で文香たちが最下位だった。ジュースをおごる、という罰ゲームで終わった。紅茶を飲んでると、いつものように類斗が来て「俺の俺の」と言ってペットボトルを取り上げられる。結構ごくごく飲んで「うめえ」と嬉しそうに言ってからわたしに返してくれた。郁ちゃんの顔見られないじゃん、あほ。


 それから近所の公園でダラダラしてから、わたしたちは「また」と言って別れた。時間は結構遅くてもう六時を回っていた。わたしはひとり、家の方に向かって自転車を走らせる。


「おい、ゆりちゃん」


 振り返ると、類斗がいた。


「暗いし、送るで」

「いや、いいよ。類斗遅くなるやん。まだ六時やし」

「なに言ってんねん、久しぶりにゆりちゃんのおばちゃんにも挨拶したいし」


 横にならんでだらだらと自転車を走らせる。


「卒業したなー」

「ほんまやなー」

「俺ら何年一緒やったん」

「えー幼稚園の頃からやろ? 十年以上?」

「やばいな、腐れ縁やん」


 ちょっと沈黙になる。


「ゆりちゃんがおったから、楽しかったわ」

「わたしも類斗に何回助けられたか。おらんかったら死んでたかも」

「それは絶対そうやな。ていうかさ、ジェットコースター憶えてる?」

「ジェットコースター? ふたりで乗ったやつ?」

「うん」

「怖かったなあ」

「ちゃうやん、約束」

「え? 約束?」

「最後に好きなやつ叫ぶって、俺言ったやん」


 なに? え? どういう意味? 郁ちゃんってことを聞くの? 付き合ってるって報告? どうしよう、聞きたくない。


「ゆりちゃん、叫んでてさ、教えてくれんかったやん。なあ教えてえや。ずるいで」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ