第12話 ひとりエッチ
4人とも志望校に合格していた。祝勝会と称して、テイクアウトしたモスを公園で思いっきり食べた。ここの公園で、暗くなるまで4人でよく喋った。トランプもした。思い出しかなかった。文香は、付き合っていた彼氏が浮気したので別れたと、なんのことなしに言った。そして、奏也は1年下の後輩の女の子に告白されたけどふったと。
「知らんかったしー!」
類斗も驚いていた。
「なんで振ったん! もったいなー」
「いやー好きちゃうし」
飲み食いした後、別れた。また明日ーと言って。類斗たちはサッカー部の送別会があるらしい。わたしは文香と残って、うだうだと話をした。
「結構好きやったからさ、ショックやわ」
「ほんまやなー結構長かったのにな」
「結局エッチせんまま終わったわ」
「高校で彼氏すぐできるって」
わたしたちは五時ぐらいになったので別れた。家に帰りながらも、類斗で頭はいっぱいだった。こんなにいっぱいになるのは、学校が離れて会えなくなるからかもしれない。ずっと一緒にこれからも成長していきたかった、たとえ友達だとしても。
空を見上げる。類斗を思い出すだけで胸が暖かくなる。思い出の公園から遠ざかる。かくれんぼして2人で隠れた草むらや、先生から走って逃げたこと。
好きってなんだろう、大好きってなんだろう。抱きしめたいと思う感情だろうか。それとも、キス? 類斗とキス。ベッドで顔を近づけたことを思い出す。類斗の赤い唇。首筋。大きな目。綺麗な鼻筋。小さな顔。足を心配してくれたこと。湿った手。
わたしは自分の部屋のベッドに横になり、類斗の指先を想像して、制服のスカートの下のパンツに指を伸ばす。ツンっとした感覚が頭をかけめぐる。自分の二の腕に唇を押し付ける。類斗はどんなキスをするのだろうか、少女漫画で見た絵を思い出しながらわたしは類斗に抱きしめられ、強引にキスをされパンツの線をなぞられるところを想像する。
類斗なら意地悪なこと言うんだろうな。
「気持ちいん?」
くしゃって笑いながら。わたしの全身から力が抜ける。はあ、っと声が出る。わたしはブラウスのボタンを外して、ブラジャーの先っぽに指を伸ばす。少しだけ膨らんだバスト。類斗に見られていると考えるだけで、恥ずかしいのに、嬉しくてたまらない気持ちになる。
「あっん……類斗ぉ……」
自分の指先が湿っぽくなる。漫画では、ここの中に大きな男性の性器が入る。類斗の性器。やばい、考えただけで恥ずかしすぎて無理。全裸の類斗を見たのは幼稚園の時だけ? 小学校も中学校も水着姿だけだ。わたしは弟がいるから、だいたいはわかるけど……なんてことを考えながら、パンツの横からぐいっと強引に指を入れて抜き挿しする。
クリトリスをチロチロっとしていたら、性液でパンツがぐちゃぐちゃになる。こんなに準備できているのに……うう。わたしは四つん這いになりブラジャーを少しズラしてわざと乳首に食い込ませる。
「うあ、うあ……類斗ぉ……」
そして押し寄せてくる波にそのまま乗るような気分で、わたしは小さくイった。こんな姿を類斗に見られたらどう思われるだろう? 恥ずかしいのに、見てほしいような不思議な気分がした。




