閑話〜それは努力の結晶〜
その日、ボクは並々ならぬ思いでネイに訴えた
「バター作りたいからぁ、メルヒを絞る所に連れてって!」
はぁい。牧場に連れて来て貰いましたぁ!
市場で買った牛乳じゃ、頑張ってみたけど脂肪分が取れなかったの。
なら絞りたて買いに行くしかないじゃない!
着いた先には、牛くらい大きい、角が立派な黒い山羊がいる。メルヒは山羊の乳?
「あれがメルヒがとれる動物?」
「ああ、肉も売ってるだろ。ベルーだ」
「そっかぁ、あれがベルーかぁ」
ベルーは、まんま牛肉なお味のお肉さん。
ネイに下ろしてもらって建物の中を伺う。あ、人発見!
「ごめんくださ~い」
「あいよ!…どちらさ…ジーヴルさまっ!」
「仕事中にすまんが少しいいか」
「へ、へい!」
「こいつがが絞りたてのメルヒが欲しいらしくてな」
「違うよ~!僕が欲しいのは絞りたてメルヒじゃなくて、それからとれる脂肪分の所~」
「シボウブン?」
「あの、メルヒを絞って少し置いてたら上澄みが出来ますよねぇ?ドロドロしたやつなんだけど」
「ああ!あれなら棄ててるから、いくらでもやれるよ」
「本当に!?お願いしま~す」
無事にタンクいっぱいの上澄みをもらえました~!
濃いから脂肪分を取ってるらしい。つまり市場のは低脂肪牛乳だったのだ~!
それなのにあんなに濃い味とか…絞りたてとか生クリーム飲む感じなの?
今後も譲ってもらう算段もつけたよ!!
棄てちゃうならメルヒの1割の値段で買い取るよぅ!
自分で上澄みとるの大変なんだもん!
これで生クリームもどきが確保出来たよ~!
「これが『ばたー』か?」
「ううん、これは生クリームモドキ。まだまだ手間かかるんだよ~」
「…そうか」
家に帰ってタンクを冷やしながら上澄みの上澄みを集める
結構な量の生クリームが確保出来た
その半分を保存して、残りをバターに!
瓶に入れてひたすら振る。
力持ちなネイにもかなり手伝わせたよ。
「…ユウ」
ガシャガシャガシャガシャ
「分離、する、まで、だよ!」
ガシャガシャガシャガシャ
「…」
ようやく分離!取り出せば~
「出来た~!!」
およそ400gくらい出来た
「生クリームもバターも出来たからお菓子が焼けるよ~ぅ!」
「…疲れた…飯」
「あ、うん!とれたバターで美味しいの作るからね~」
バターで風味付けしたコンソメスープにバターでカリッと焼いたムニエル
焼きたてのボーツにはバターをつけて
「…苦労しただけあるな」
めんどくさがりネイも納得のお味でした
その後、生クリームも使ってシュークリームを作りました~
こっくりした生クリーム入りカスタードが美味しいよ~ぅ
甘いの苦手なネイですら4つ食べてた。




