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ナンパからのやっかみからの捕獲

今日こそお庭を片付けるぞ~!

「『カマイタチ』!」

膝まで生い茂る草を、風の魔法で切り払う

ちょっとマンガの主人公気分~!

「んでもって~『ディグ』」

うん。想像したのが、あの某モンスターゲームだったからかな?土がモコモコ動いて掘り返されてる~おもしろーい!

「『ドライ』そして『ファイヤー』!『ウォター』!もっかい『ディグ』!」


草刈りと掘り起こしに焼畑まで、すぐに終わったよ~!

うん!やっぱり魔法があると楽チンだよ~!

最近いくら使っても平気になったんだよねぇ。レベルアップしたのかな?


「う~ん。お庭、どうしようかなぁ」

花壇もいいけど、やっぱり堅実的に、家庭菜園にしようかなぁ?

詳しくないから、その辺り調べなきゃ計画たてれないじゃん!

「先にちょっと見て来ようかな」

ストール巻いてたら髪色分からないし大丈夫だよね?

ちょっとだけ早く行って、ネイが終わるまで市場で待ってるだけなら、だいじょ

「お嬢さん!俺らとお茶でもどうだい?」

ぶ、じゃなかった。なんかナンパされてる~

服は娘ちゃんのだから仕方ないけどお嬢さんじゃないよ~!

「あの、待ち合わせが「へぇ?何処でだい?なんなら俺らが付き添ってやるよ」

お買い物「なら、俺らが荷物持ちしてやるよー?」…」


あう~どうしよう~。

怒られそうだけどネイに連絡した方が身の為かなぁ?

服の下のネックレスを握りしめた時


「何をしている?」


厳しそうな声で聞いてきたのは、リヒトさんみたいな白い軍服姿なお兄さん。

「チッ、警護隊か」

「君、彼らはお知り合いかい?」

「ち、違います」

「お前たち、脈はないようだ。

1人に3人も言い寄っては、勘違いされるぞ?」

「…そーみてぇだ、他をあたろう」

凄い睨み効かせて3人組は行っちゃった。

助かった~!


「あ、ありが」

「君はどこの姫君だい?」

「ふぇ?」

「服は町娘の服を着たようだが、この香りはシレーネの花石鹸だな。あんな高級品の香をさせていたら意味ないぞ!1人でフラフラするのは危険過ぎる。下男位連れて歩くか、護衛を雇いたまえ!」

「ご、ごめんなさい」

「あ…いや、すまない。君の場合、金をとられる所か商品にされかねないから心配なんだ」

「ショウヒン?」

え、さっきの人達、カツアゲじゃなくて人攫いさんだったの?


「…君は本当に純粋無垢な姫君なのだね」

女の子じゃなくて男だもん!って女の子の服着てる僕が言えた事じゃないか

「あ、助けていただいて、ありがとぉございました」

「構わないよ。だが、出来るだけ人目の多い場所にいるようにな」

「はぁい」

「…で?何しに来ていたんだ?」

「え?あ、買い物に」

「ちなみに何を?」

「本とかないかなぁって」

「…書籍は市場にはない。あれは専門の商いが商館で売っている」

「そうなんだぁ!ちゃんと問屋さんがあるんだね~!」

「…案内してさしあげようか?」

「そんな迷惑かけれないよぅ!それに、そろそろ待ち合わせの時間だから大丈夫ぅ」

「その相手は信用できる人かい?」

「うん!彼には何度も助けてもらってるの~」

「苦労していそうだな、その御仁は…。よし、なら広場に行こう。待ち合わせには丁度いいだろう。連絡はとれるのかい?」

「うん、これもらってる」

胸にかけてたネックレスを引っ張りだして見せると

「なんだ、お相手は恋人だったのか」

「へ?」

「君は、これが何か、知らないのか?」

「?共鳴石?お話できるから外すな~て言われたよ?」

間違ってないはずなのに凄く渋い顔された。

「な、なぁに?間違ってるの??」

「いや、共鳴石は合っている。ただ、その色と形については知らないようだね」

「色と形?」

「良いかい?青の石は、水の女神の加護。愛と豊かさだ。そして、その形は心の半分。将来一緒になりたいような相手に渡す石だ」

「え?なぁに?プロポーズ?」

「ぷろ?なんだそれは」

「あ、えっとぉ…結婚の、申し込み?」

「求婚には、他に儀式があるが、それらも知らずに安易に物を受けとるのは危険だぞ?」

「う、た、確かに。プレゼント攻撃に慣れきってたから深く考えなかったよ~ぉ、気をつけま~す」

「まぁ、知らないから渡せたのかも知れんが…」

「え?なぁに?」

「いや、なんでもない、それより行くぞ?私にも仕事があるのでな」

「!そうだよね!ごめんなさい!」

「いや、治安維持も警護隊の仕事だ」

「あ、お名前聞いてい~い?僕はユーマ~」

「私の名はヴィルヘルムだ」

「ヴィルヘルムさんもあのお城の前の建物にいるの?」

「ああ、私はハイラント様付きの隊だからな」

「あ、だからおんなじ服なんだぁ!軍服みたいなカッチリした服でかっこいいよね~!」

「…本当に世間を知らないのだな」

「うぅ、どうせお金の単位も知りませんでしたよう!」

仕方ないじゃん?異世界なんだからぁっ!

「それは、まずくないか?」

「勉強中だもん!今は分かるし、お料理も洗濯も掃除も出来るもん!」

「!?家事をするのか?」

「?うん!お料理好きなんだぁ」

「…料理が好きなんて変わった姫君だ…」

「姫じゃなくて、ユーマ!」

「ああ、失礼。ではユーマさん、着いたぞ。ここなら何かあれば警護隊の詰所があるから安心だ。だが変なのには気をつけるんだぞ?」

「はぁい!ヴィルヘルムさん、どうもありがと~!…何かお礼出来ればいいんだけど」

「気にしないでくれ。…まあ、機会があれば飯を食わせてくれ、料理が好きなのだろ?」

「!。うん!ご馳走作るよ~」

「ふ、楽しみにしている、では」

「またね~」


あー、親切な人に会えて良かったぁ

あ、ネイに連絡しなきゃね

ネックレスを握りしめて

(ネイ〜?聞こえる〜?)

(!?。どうした!?何かあったか?)

(あのね、後どれくらいかかるかな~っと思って)

(もうすぐだ。書類を出せば終わる)

(そっかぁ、今、お城の前の広場にいるから、このまま待ってるねぇ?)

(…なんでそんな所にいる?)

(親切な人がね、待ち合わせするなら目立って、警護隊が近くにいる広場にしなさい、って教えてくれたんだぁ)

(…。市場辺りで絡まれたな)

(ふぇ?なんで?)

(そんな状況でも見てなきゃ、わざわざ有名な広場の説明しないだろが!このバカ!!怪我とかしてないだろうなぁ!?)

(ひぅ!無事ですっ!髪の毛一本たりとも触られてないですぅ!!)

(…チッ、すぐ行くからそこから動くなよ?)

(は、はいぃ)


うぅ、やっぱり怒らせちゃったぁ…

若干涙目でため息吐いてたら「ちょっと!そこの布巻いたアンタ!」て叫ばれた。

ストール巻いてるのなんてボクくらいだよね、と振り向いた先にはボクより背がおっきい、赤、緑、青色の髪した女の子がいた。

仕方ないけど、女の子に見下ろされるのってちょっと悲しいなぁ。

「アンタ、ヴィルヘルム様のなに?」

口を開いてるのは赤い髪の気の強そうな子で、青の子は睨んでて緑の子は不安そう。

「ヴィルヘルムさん?助けてもらっただけだよぉ?」

「助けて?」

「うん、怖い人に絡まれてたの助けてもらったの。あ、もしかして有名な人?ボク、この国来たばかりで詳しくないから分からないんだけど。」

「な!あの方が、どんなに素晴らしい方か、知らないなんて!」

「あの方の事を知らないくせに助けて頂くなんて図々しいのよ!」


わお、学園の人気者の親衛隊のチワワくん達みたいだよぅ。

てか、こんな目立つ所でそんな話してたら

「罪な男だなぁ、ヴィルヘルムは。」

他の警護隊の人が来そう、とか思ってたらよりにもよって、金色が眩しい俺様が来たよ!

「殿下!?」

色めきだつ周りの女の子を無視して、ハイラントさんは僕の横に来て

「お姫様?1人なんてあぶねーだろうが?」

って覗き込んできた。

「ハイラントさん、ごきげんよ〜。そうみたいだね。

ネイのお仕事終わりに、買い物の約束だったから出てきちゃったけど失敗しちゃった。」

「ああ、待ち合わせして…は?っか何?名前、教えてもらったのか?」

「?うん!なぁに?問題??」

「いやいや、そっかぁ、あいつがねぇ」

「ハイラントさんは、お仕事?」

「ん?あぁ、用事でちょっと出てたんだよ」

「そうなんだぁ、お疲れ様ぁ」


ハイラントさんと仲良く話してる僕を見て女の子達の顔が青ざめる。

王族と仲良し=お偉いさん。になるもんねぇ


「さて、お嬢さん方?ヴィルヘルムにはイイ人いねーから安心してアタックしろよ、見てるだけじゃ変わらないぜ?」

「は、はいっ!申し訳ございませんでした!あ、貴女も、すみません!し、失礼しますー!」

女の子たちは真っ赤や真っ青になって一目散に逃げて行った。


「ったく、ヴィルがしっかりしてりゃこんな事にならないんだがなぁ、災難だったな」

ポンポンと、頭を撫でられる

「ふふふ、だいじょ~ぶ。やっかみは慣れてるよ~?」

「で?何買うんだ?」

「お庭が勿体無いから、なんか植えようと思ってね?」

「ああ、確かに、広いしな。何植えるんだ?」

「ん~、何があるか分からないから見てから決める予定、食べれるものがイイんだけどね~」

「ふーん、あ、そうだ、これやっとくわ!」

そう言って、ハイラントさんがくれたのはチェーンのついた金貨?

「なぁに、これ?」

「俺様の紋章。バックに俺様がいるって分かりゃ怖いもんなしだぜ?」

「う~ん、ボク、権力に縋る人きらいなんだけどなぁ」

「だろうな。お前なら、媚びられても図に乗らなさそうだからやるんだよ。ま、身元証明するのに使えるから持ってろ」

「はぁい、気にしてくれて、ありがと!」

「大事なお姫様だからな。困った事ありゃいつでも言えよ?…お?ようやく用心棒がご到着だ」

「え?…わっ」

いつものように後ろから抱えこまれる

身体に回る腕の色は見覚えのある褐色。

「…なんでハイラントがいるんだ?」

「戻り途中で、やっかまれてんの助けてやったんだよ」

「やっかみ?」

「あのね~?市場で助けてもらった人のファン?の女の子たちに囲まれちゃったんだ~」

「どいつだ?」

「ヴィルだよ、ヴィルヘルム。あいつハッキリしねーから女共が暴走すんだよ。一回シメとくからお前は手ぇだすなよ?」

「…ああ」

「え、あの、別に」

「あ~あ~、お姫様は気にしないでいーから!ほら、買い物行くんだろ?さっさと連れて行ってやれよ」

「ああ、じゃあな。行くぞ?」

肩を抱かれて押されるから、振り返るのもままならないー

「え、ちょ、あ、ハイラントさぁん、ありがと~!またね~?」

とりあえず、手は振れた!

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