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それから何も起こらず16歳処刑された歳になった。サフラン国の王はかろうじて生きてるみたいだ。
私達はデビュタントを終え領地に帰って来ている。デビュタントはミースと共に行き知り合いばかりだったので緊張せず終わらす事が出来た。この国はサフラン国と違ってとても良い国だ。
領地では商会の仕事をしている。職人さん達と話し合いどんどん店を出して行き順調にこの国は発展していってる。
服装等下着類も新たな物にデザイナーさんと作り上げている。ミースやアロンやトーリは領地経営を学んで勉強している。勿論何かあった時の為剣も続けている。
「姉様大変!サフラン国の国王が亡くなったらしいよ!」
「え?本当に?」
「うん!本当だよ!父様と母様達が呼んでるよ!」
「分かった。今行く。」
剣の練習を辞めて父様達の元にトーリと向かった。
「来たかい。サフラン国の王が亡くなったのは聞いたね?」
「うん。トーリから。」
「それでなんだけど…第一王子達が王を殺したのは敵国の間者だって騒ぎ始めたらしい…。」
やはり私がいるせいでこの国が狙われるのか…。
「クレア大丈夫だよ。この国の他に敵国は沢山あるからね。ルーズル国にトライド国にスレヤー国は隣接してる敵国だよ。他にもこの国とそれ以外にも良く思われていないからね。あの国は。隣接してる国全部を落としてもこの国に敵わないだろうしね。単身で挑んで来たら間違いなくストナード国が簡単に勝つからね。
それで、付け入る隙を無くす為来月に急遽ミースとクレアの結婚式をしようと思う。可愛いい愛娘が結婚するのは父様も悲しが…ミースなら任せられるからね。その後にアロン達そして最後はトーリ達だね。」
「ええ!?驚愕した!来月?もうすぐだよね?」
「そうだね。色々準備を急ピッチでしようね。結婚式は教会と家の庭でガーデニングパーティーをする事にしよう。」
「母様も頑張るわよ~!クレアの花嫁衣装とか色々準備しなきゃならないわ。」
「新居は出来上がる迄建てた別荘だね。別荘には厳選した人間を入れるから安心して。パウエル達も付けるからね。」
「姉様、僕も悲しいけど会いに行くから!!ミース兄様なら姉様任せられるし。」
それから急ピッチで色々な事が決まっていった。招待状や花嫁衣装等と目まぐるしく日々は過ぎて行く。ガーデニングパーティーは母様が仕切って準備をしてくれた。
日々は過ぎ結婚式当日花嫁衣装に身を包み教会での結婚式が行われた。ミースに綺麗と言われ恥ずかしくなってしまったがとても幸せだと感じた。
それから衣装を変えガーデニングパーティーが始まった。皆仲の良い人達ばかりでお祝いを言われ更に嬉しくなった。
ガーデニングパーティーが終わり新居変わりの別荘に向かった。今日から暫くはここが家になるだろう。
ミースと一夜を共にする事にとてもドキドキ心臓が煩くなってカチンコチンになってしまった。
まぁ、それだ、とにかく濃厚な夜を過ごして朝起きたらミースがおはようと言ってくれ身体の心配をしてくれた。
「次は来月にアロン達だね。」
「そうだね。クレア僕今とても幸せだよ。」
「私もだよ。ミースを愛してるから。」
「僕もクレアを愛しているよ。」
それから少しまったりとして着替えをしてから朝食を頂いた。ミースがシモンズ公爵を継承したからクレア・シモンズになった。新居はシモンズ領地に着々と出来上がって来ている。
そしてアロンの結婚式にはミースと共に参加した。アロンとネリー姉様にお祝いの言葉を言ったが2人共に幸せそうだったので良かったとミースと話し合った。
サフラン国では第一王子派と第二王子派が激しくぶつかり合っていて今は王は不在の様だ。またサフラン国に産まれなくて良かったと思った。せっかくのミースやアロン達が作ってくれた二度目嫌三度目の人生無駄にしたくないからな。




