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「次に前サフラン国でクレアを慕ってくれてた令嬢がいました。その令嬢の名はミーナ。クレアの無罪を主張しましたが誰も聞いてくれず無理矢理第一王子の側室にされ子供が出来ました。第五王子のキースと言います。その令嬢は子供にクレアの事を話ていました。クレアに対しとても執着しています。」
「成る程な。それで?」
「スコット公爵を覚えていますか?」
「覚えているぞ。フローレス公爵の弟君が婿入りしたんだよな。そして皆殺しにされた。」
「はい。スコット公爵を皆殺しにしたのはサフラン国王です。そして、そう画策したのは当時の2、3歳だった王女と第二王子です。」
「なんと!!」
王と宰相と王妃が叫んだ。
「王女はミーナ、第二王子はキースと…。ミーナとキースは第一王子とベレッタの子供であるトーリを許せなかった。ミーナはキースにクレアの事を話し次第にキースはクレアに恋をする様になった様です。キースとミーナはクレアを手に入れたいと…。かなり執着してるみたいです。2人は死ぬ時次はクレアを助けられる様になりたいと願いそして今の地位になりました。それには周りは邪魔者だらけだと。キースは一度クレアの参加したお茶会に来ていた様です。そして更に一目惚れした。クレアが言うにミーナは物静かお淑やかな余り周りと話ないような頭の良い令嬢だったと。そして本が教えてくれましたがキースは飛び抜けて顔が良く飛び抜けて頭が良い様です。今サフラン国で起きてる殆どが2人が考えた事でしょう。王が毒に死した事も、第一王子の婚約者ローズと第二王子の婚約者ベレッタが婚約破棄されたのも。全て。」
「そこまでの執着心か…。何が起こるか解らないな。」
「えぇ、本が言うに2人は世界を壊せると。そしてミーナ達はミースも嫌っていた。多分ロザリア王女が言うエリナはあの2人の手先だと。だからミースを嵌めた。本が言うにはミースが本当にクレアを愛してきちんと対処していたなら回避出来た事だと。」
「確かにねー。本が言う通りじゃない?アレ、姉に執着する弟でしょ?天使と釣り合ってないんだよなー。」
「あぁ、そうだな。」
「そうですね。」
王子達がそれぞれ答えた。
「ブフゥー!」
アロンが吹き出してしまった。
「トーリも皆美形、美女、美人、カッコいいのに1人だけ冴えないと言っていましたよ。」
「ブフゥー!!!!」
アロンと王子達が吹き出した。
「それで、本はクレアは神の愛し子だと。愛し子を幸せにする世界に連れて行くと。それがクレアが本を呼び出した時に思った世界らしいです。」
「クレア嬢はなんと?」
「確か楽しい事に本を使えば良いのにと。例えばファンタジー的な世界で魔法と剣の世界で冒険や旅が出来たり冒険者になれたり皆一緒が良いけどミースはいらないときちんと責任取らせると国は違えど王達は一緒が良いなとサフラン国は嫌だとその時は考えたらしいです。本は5日は待つと。願いを決めなければクレアだけ強制連行だと。」
「成る程な。」
「えー!剣と魔法の世界なんて憧れるじゃん!」
「確かに冒険者とか憧れるよな。」
「魔法ですか?楽しそうですね!」
「確かに素敵ね。」
「私も行きたいですね。」
「まぁ、その後色々言われましたが…。」
「ブフゥー!」
アロンが思い出し吹き出した。
「えー!なんて言われたの?」
「確か2種類に分けられると。トーリと父様は右で後は左だと…。」
「なんだ?それは?」
「確か左は英雄とかになって冒険者とかになって魔獣を倒して剣や魔法を極める冒険者パーティーを組んで実力行使でランクを上げて行き酒場で安い酒とか飲んでワイワイ騒げるメンバーだと。右は魔法や剣はある程度習うけど勉強や礼儀作法やダンスを習いお茶会に出てあの方素敵と令嬢に騒がれる書類に向き合って高い服着て料理人に料理を作って貰い高いワインを飲んでると。左は貴族じゃなくても生きていけるけど右は貴族じゃなきゃ生きてけないと。右は真っ直ぐな道を真っ直ぐ進んで行くけど左は休憩したり道からそれていくメンバーだと。右は地下迷宮?そうなんた。興味ない!と左は地下迷宮?行くぞ!ってメンバーだと。右は絡まれたら騎士や兵士が助けてくれると左は拳で沈めていけるメンバーだと。」
「ブフゥー!!!!」
聞いていたメンバー全員が吹き出した。アロンが続きを話出した。
「確か父様とトーリは崩れた感じがしないと言うか冒険心がないって言うか堅苦しいって言うか俺とかテメーとかクズとかそう言う言葉が似合わない、野蛮な行動が似合わない、他のメンバーは拳で沈めていけるねにだったか?それから父様は決められた貴族の令嬢の婚約者いそうだよね?右と左って交わるのかな?って言ってたな。んで、トーリが姉様、僕と一緒だから貴族だよ!って言ったら嫌、貴族って堅苦しいし面倒だしだったかな?」
「ブフゥー!!!!!」
また皆爆笑した。




