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絶対許さねー!  作者: 氷嚢ミゾレ
第一章
23/55

23

 そう思っていたら目の前に本が現れた………。


「えーっと、この本は??」


「多分、あの本だ!なんでいきなり現れたのかな!?僕見た事あるから分かるよ!!」


 その言葉にパラパラ本を見てみる。これ別に命を代償とする本じゃないよな…。


「えー、どうすれば良いのかな?」


 その時アロンとネリーとお祖父様とお祖母様と叔父様と叔母様がやって来た。


「クレア!良かった!目を覚まして!本当に良かった!」


「凄い心配したんだぞ。」


 ネリー姉様とアロンが言った。


「ごめんね。心配かけて。もう大丈夫だよ!」


 それからお祖父様やお祖母様や叔父様や叔母様からも心配したと言われた。

 それからミースの話になりさっき迄話てた事を皆にも話して納得して貰った。


「それ、あの本じゃねーか!!」


 本を見てアロンが叫んだ。


「うん。そうらしいけど、ミースが狙ってるんじゃないかって話してたらいきなり現れたんだよね。君はなんでいきなり現れたのかな?」


 そう質問したら本はパラパラとめくれ空白のページに文字が現れた。


 〝クレアを幸せにする為に。〟


「えーっと大丈夫だよ。幸せだから。君は休んで良いんだよ。」


 〝まだ休めない。クレアを狙ってる奴らがいる。それにクレア傷付けられた。クレア神の愛し子。〟


「えー!!無実の罪で処刑されたんですけど!?」


 〝それは馬鹿共のせい。助け間に合わなかった。だからこの本がこの世界に来た。それにトーリも狙われている。〟


「えっ?僕も?」


「それはどういう事だい?」


 〝トーリ馬鹿共の唯一の息子だった。サフラン国の王女と第二王子が許さない。だからスコット公爵が狙われた。クレアも狙われている。ミースの他にサフラン国の王女と第二王子に。〟


「えー!またサフラン国なのー!?」


 皆顔が険しくなる。


「スコット公爵が狙われたのはサフラン国の王女達がまだ3歳や2歳の時だ。」


 〝王女元ミーナ、王子元キース。〟


「えー!やっぱり恨まれてるのー!?」


 〝違う。クレアには執着してる。ミーナ無実訴えたが誰も聞かなかった。それから第一王子に無理矢理側室にされた。恨んでいる。キースにはクレアの事ずっと話てた。だからベレッタと第一王子の子供トーリが許せない。だから当時の母達を使いサフラン国の国王にスコット公爵狙わせた。策略家。ミースを嵌めたのも王女と王子。ミースと結婚した事許さなかった。元々ミースを嫌っていた。でもミースがきちんとしてたら回避出来た事。〟


「確かに…。ミーナかぁ。信じてくれていたんだね。」


「クレア、ミーナとはどんな子なのかな?」


「んー。物静かな、お淑やかって言うのかな?そんな感じで頭がとても良くて、慕ってくれてたと思う。余り周りと喋らない感じかな?綺麗な子だったよ。ベレッタの事は嫌ってたかな?だから無理矢理側室にした事は私も許せない。」


「成る程。嫌っていたベレッタと第一王子の子供が許せないんだね。でも、関係ないスコット公爵を全滅させた事は父様許せないな。当時の王は死んだしね…。」


「ん?なんでトーリを狙ってたのに無関係な人達殺す必要あったの?」


「確かにそうね。」


「そうだな。」


 アロンとネリー姉様も疑問に思った様だ。大人達は皆梅干しの様な顔をしてた…。笑いそうになる…。


「スコット公爵には父様の弟がいたんだよ。」


「成る程。じゃあ勘違いしたんだね。今後父様達が狙われる事になるのか…。」


 それにまた大人達は梅干しの様な顔になる。アロンとネリー姉様は頷いていた。


「ミーナは私を狙ってどうしたいの?」


 〝ずっと側にいたい。誰にも邪魔されない様に。クレアに執着している。キースもずっとミーナから聞かされて来たクレアに恋してる。だから周りの人間達が邪魔。2人は死ぬ時に次は助けれる様な立場になりたいと願った。そして今の地位を手に入れた。でもクレアいなかった。2人は探した。そして直ぐ見つける事が出来た。でも周りには2人にとって沢山の邪魔者がいた。〟


「成る程ね。私に手を出すなら我慢出来るけど周りを巻き込むのはね。私が2人の元に行けば周りに手を出さない?」


《《クレア!!!》》


「皆の命がかかってるんだから!しょうがないよ!」


「自分を犠牲にする事は許さない。」


「そうよ。駄目よ。」


 父様と母様に怒られた。仕方ないじゃないか。


 〝行っても無駄。世界中全員を殺す。ミーナもキースも頭良いから世界を崩せる。飛び抜けてキースは頭良い。〟


「キースって子に会った事ないんだけどな。執着される意味分かんない。」


 〝キースとクレア会った事ある。お茶会で。キース飛び抜けて顔良いから分かるはず。〟


「えー、お茶会、お茶会、あっ、1回失敗して責められてた女の子助けた事はある。けど、飛び抜けて顔良い…分からないな。」


 〝キースそのお茶会にいた。そしてクレアに一目惚れした。本当に天使はいたと騒いでいた。〟


「えー、天使なんかじゃないよ。魅力なしの浮気された間抜けだよ。」


「姉様は天使だよ!!」


 〝そう天使。神の愛し子。間抜けはあいつ。浮気した男。きちんと罰与える。あいつと王女の子供お腹にいる。〟


「えー!それはそうだろうけど驚いた。」


 〝さっき愛し子考えた世界良い。力もてる。世界助けられる。愛し子幸せになれる。愛し子武術馬鹿。〟


「あ、いきなり貶されたよ!」


「ブフゥー!」


 母様とベランカがまた吹き出した!


「これ、王様と王妃様と王子殿下にも話した方が良いかな?違う国でも王様達が良いって考えちゃったんだよね…。」


「そうだね。サフラン国の事もあるしスコット公爵の事もあるし、王様達と宰相のハドルド様には話した方が良いと思うよ。」


「後は母様や父様やトーリやアロンやネリー姉様や叔父様や叔母様やお祖父様やお祖母様もパウエルもベランカも一緒が良いって考えたから皆また巻き込まれるかも…。出来れば父様の弟、叔父様にも会ってみたい…。」


「クレア…私の弟ととも会ってみたいのかい?」


「うん。父様も会いたいでしょ?」


「そうだね!会いたいね!」


 〝分かった。さっき考えてた事に追加する。〟


「それと、ミースはきちんと王女様と結ばれて子供の事を大切にして上げて欲しいから私の事は忘れる様に出来ないかな?」


 〝分かった。それも追加する。他にはないか?〟


「うーん。1回皆で考えてみてもいいかな?」


 〝5日待つ。クレアの頼みだから。それ以上は待たない。愛し子幸せにする世界にクレアは強制連行。〟


「5日過ぎたら皆とさよならして私はその世界に行くって事ね。分かった。」


 それからパタンと本は閉まった。






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