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絶対許さねー!  作者: 氷嚢ミゾレ
第一章
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 クレアが目を覚まさず7日間になった。


「父様お医者さんはなんて?」


「理由が分からないらしい。ただ眠ってるだけだがこのまま眠り続けると危ないらしいが…。」


「そんな!!」


「どうしたら目覚めるのか父様にも母様にもお医者様にも解からないんだよ…。」


「じゃあ姉様死んじゃうの…?あんな奴のせいで!!」


「母様も父様も許せないのは一緒なのよ。ただ眠っていると栄養が取れないから…。クレアが目覚めてくれる事を祈るしかないのよ。」


 トーリはクレアの手を握り祈り始めた。


「姉様、姉様、起きて!起きて!嫌な事から僕が必ず護るから!目を覚ましてよ!お願い!」


「トーリ…。」


「お願いだよ…。姉様…。」


「……ん……。」


「姉様!?姉様!?」


「クレア!クレア!」


「クレア!起きるのよ!」


「ん…ト…ーリ…と…う…さま…か…あ…さ…ま…みず。」


「ベランカ!ベランカ!水をちょうだい!!」


「水を持って来ました。クレアお嬢様!!」


「身体を起すね。ゆっくり水を飲むんだよ。」


 そう父様に言われゆっくり水を飲む。身体に水が染み渡るー!!ヤバイ!酒飲んだオヤジの様だ!!前前世を完璧思い出した為発想が前前世よりだ!!


「もう少し欲しい。」


 コップに水を入れて貰いもう少し飲む。何か皆に見られてると緊張するんですけど…!?美形揃いに目が痛い…。親友ちゃんなみだよ。


「もう大丈夫。」


「姉様!!」


「有難う!トーリの声ずっと聞こえてたよ。勿論皆の声もだよ。皆有難う。」


「クレア、大丈夫かい?」


「うん。大丈夫だよ。」


「姉様!姉様!良かった!目を覚まして!」


「ごめんね。トーリ。心配かけちゃったね。」


 それから自分の手をグーパーしてみる。力は入るから大丈夫そうだな…。多分リハビリが必要な程ではないな。


「お風呂入りたい。」


「まだ駄目よ。身体拭くから我慢しなさい。7日間寝てたのよ?」


「えっ?そんなに?でも、お風呂入りたい。」


「駄目よ。」


「母様とベランカと入れば大丈夫。」


 7日は流石に汚いのでお風呂は絶対だ!!


「しょうがないわね。ベランカ良い?」


「はい。大丈夫です。」


「貴方とトーリは出て来なさい。」


「せっかく姉様目覚ましたのに!?」


「今からお風呂に入るのよ?トーリは入れないでしょ?」


「分かったよ。トーリ行くよ。」


「えー!姉様ー!」


 それから準備をして貰い母様とベランカと一緒にお風呂に入ったが…鳥ガラの様になってたので鍛え直さなきゃと思った。それから洗いながら母様とベランカしかいないので話をする。


「母様、処刑された後見守ってる時に前世思い出したって言ったの覚えてる?」


「えぇ、覚えてるわ。」


「ベランカは知らなかもだけど、母様やお祖父様、お祖母様と皆を見守っていたんだ。それで私処刑される直前に前世を思い出したんだよね。眠っている時に前前世かな?の映像見てたんだよね。勿論皆の声も徐々に聞こえて来たんだよ。」


「そうなのね。どんな子だったのかしら?」


「えー、友達は沢山いて美女な親友ちゃんがいてそんな親友ちゃんを護りたくて武術を沢山していたかなぁー。周りには美人なんだから恋人作れって言わるてたけど、自分の容姿は余り気にしない感じかなぁー。可愛いらしいとはかけ離れてたけど笑顔は沢山あったよ。多分今位の歳かな?」


「あら、素敵じゃない!」


「そうですね!」


「3人だけの秘密ね?」


「分かったわ。」


「分かりました。」


 それからお風呂から上がり着替えをしてベッドに戻った。それから水を飲む。

 そして前と一緒で容姿より鍛えなきゃと思う自分がいる。剣を10歳から習っていたので多少鍛えれば大丈夫だろう。


 それから暫くして父様達がやって来た。


「さっぱりしたかい?」


「うん。」


「何か食べれそうかい?」


「うん。」


「じゃあ何か持って来よう。」


 それから父様が食べやすい物を持って来てくれたのでそれを食べる。だが直ぐお腹いっぱいになりあまり食べれなかった。


「うん。もうお腹いっぱい。」


「そうか。だんだんと食べれる様になろうね。」


「うん。」


 完璧に入院患者の様だ…。鍛える為にも食べれる様にならねば…。このままだと鳥ガラだからな…。



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