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絶対許さねー!  作者: 氷嚢ミゾレ
第一章
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 皆が出て行ったそれから間もなくして王と王妃と王子達がミースの所へやって来た。


「そなたの罪は分かったか?」


「……………。」


「だんまりか…。何やら秘密の話をしてたみたいだが、クレア嬢が純白で安心だな。男としてはどうかと思うがな。フローレス公爵に言われた通り貴族で好きな者と結婚出来る者は少ない。そなたの婚約者はロザリアだったって話だな。それから辺境地は大変だから頑張らねば直ぐ死ぬ事になるぞ。明日には辺境地にロザリア達と向かって貰う。逃げ出しても無駄だとだけ言っておこう。」


「良かったじゃねーか!ロザリアはお前を愛してるみたいだしな。一応王女だしな。醜い豚だがな。」


「そうそう。天国から地獄ってねー。それから弟ってどういう事?君、確かに男として天使を愛してないよね?家族愛って言われたら何か納得だね。天使と初夜で我慢なんてする必要ないよね?我慢出来ないのが普通だからね。そりゃ~ロザリアにあんだけ鳥交る理由だ。納得だよ。」


「…………。」


「まぁ、クレア嬢が穢されてなくて良かったですね。貴方みたいな男はクレア嬢の汚点になりかねませんから。」


「…………。」


「私からも一言。貴方男として最低よ!!クレア嬢の気持ちを考えれば考える程可哀想になるわ!本当に最低よ!!」


「…………。」


「言っても無駄な様だな。では行くか。」


 そう王が言い部屋にはミースだけになった。


 僕は嵌められたのに誰も分かってくれない…。クレアを1人の男として愛してるのも本当なのに…。

 我慢が出来ないのが普通?愛しているから我慢出来るんだ!そこら辺の男と一緒ではない!!

 確かに王女殿下に対する行動は僕の過ちだ!だけどクレアに対する気持ちは間違いなく家族愛等ではない!!

 クレアだけを愛し、クレアだけを優先し、クレアだけいれば僕は生きていける!!どんな困難でも耐えてみせる!!

 間違いなくクレアだけを愛している!!他のどんな女性も愛していない!!

 なのに…なのに…なのに…皆否定する!!皆僕とクレアを引き裂こうとする!!

 そうだ!!あの本だ!!やり直しが出来る!!クレアを手に入れられる!!

 そうとなれば、油断させてあの本屋に行こう!!必ずクレアを取り戻してみせる!!

 クレア、クレア、クレア、待っててね!!必ず君を取り戻してみせるから!!








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