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絶対許さねー!  作者: 氷嚢ミゾレ
第一章
14/56

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 クレアが目を覚まさないまま3日が過ぎた。


「姉様、大丈夫だよね?」


「あぁ、大丈夫だよ。何時もトーリが一緒にいてくれて話かけてくれてるからね。クレアにも届いているよ。父様はこれから王城に行かなくてはならないからね。クレアの事頼んだよ、トーリ。」


「分かった!ミース兄様を絶対許さないでね!!姉様の事は僕に任せて!!」


「うん。心強いよ。お願いね。」


 それから王城に向かった。途中王城で宰相のハドルドに会った。それから一緒に向かう。


「クレア嬢はどうですか?」


「あれから一度も目を覚まさないよ。」


「そうですか…。もう3日ですね…。」


「そうだね。早く目を覚ましてくれると良いんだけどね。」


「前シモンズ公爵とフォスター公爵家族はもう来てる見たいですね。」


「そうだね。私達も行こう。」


 それから玉座の間に入って王と王妃と王子達に礼を取った。


「面を上げよ。」


 その言葉に礼を取ってた皆が顔を上げる。


「ハドルド王女達を呼べ。」


 王女にミースに第二妃迄もが騎士達に捕まり連れて来られた。


「ロザリアよ、何故ミース・シモンズ公爵の家に行った?」


「えっと~散策に出てたら誰かにつけられてると思って~それでシモンズ公爵家が近くにある事を思い出してそれで。」


「それは可怪しいな。フローレス公爵よ、あそこはシモンズ公爵の家ではなくフローレス公爵の別荘なのだよな?」


「おっしゃる通りです。」


「ミース・シモンズよ、ロザリアは誰かにつけられてると話た事に違いないか?それでシモンズ公爵の家に来たと言った事に違いないな?」


「はい。その通りです。」


「それでどの様な話を?」


「王女殿下は夜帰るのが怖いと泣き出し客室を用意しました。」


「それで?」


「仕事が一段落付き休もうと思い寝室に向かい寝ようとしたら王女殿下がいらして前から好きだったけど、結婚したから失恋したから最初で最後のワインを一緒に飲んで欲しいと泣かれ寝室に上げ一緒に飲みました。」


「ロザリアよ、誰かにつけられたまたまシモンズ公爵の家があったのを思い出し前から好きな相手と自分で持って来たワインを飲むとは可怪しな話だな。」


「えっと~…………。」


「メロナよ、他の相手つまり妻が居る者の屋敷に夜遅く出掛けるのを許したのか?」


「そんな事ありませんわ。」


「ミース・シモンズよ、何故疑問に思わなかった?何故妻もいないのに王女を泊めようとした?何故寝室に上げ2人きりでワインを飲んだ?」


「それは………。」


「はぁ~ワインに何か入ってようがなかろうが王女の純血を奪い1日中情事をしてた事は多くの者が見ている。よってミース・シモンズとクレア・シモンズの婚約は白紙とする!良いなフローレス公爵、フォスター公爵、シモンズ前公爵よ。」


「待って下さい!!私が愛するのはクレアだけです!!」


「私は分かりました。白紙でお願いします。クレアとはもう何も関係ありません。」


「私も分かりました。それとシモンズ公爵はクレアの母の家ミースの母の家でもありますがシモンズ公爵はクレアに継がせます。」


「そんな!!待って下さい!!」


「我々フォスター公爵家一同はミースと縁を切りフォスター公爵家とは何にも関係ありません。息子はアロンだけです。婚約白紙は承知しました。」


「父様!!母様!!アロン!!ネリー!!お願いです!もう一度もう一度だけ信じて下さい!!義父上、お祖父様、お祖母様!お願いです!!」


「もう一度信じるとかそういう次元ではないのだよ。仮にも一国の王女の純血を奪い更に子供がいるかも知れぬ状況なのだよ。薬の有無は関係ないのだよ。しかも王子達やフローレス公爵はたまたクレア嬢もその場を見てるので言い逃れは出来ないのだよ。従ってミースには王女を娶って貰う事になるのだよ。ロザリアも重罪だ。従って2人は婚約してタリーナ辺境伯に行って貰う。子供の仕出かした事を知らぬでは通されないからメロナも辺境伯で暮らして貰う!」


「私は何も知りませんわ!何故私迄もが!!」


「えっと~ミース様と結婚するって事かしら?」


「そうだ。そなたは嬉しいだろうな。ハドルド全ての手続きは出来たか?」


「はい。クレア嬢との婚約は白紙、ミース・タリーナ辺境伯と妻のロザリア・タリーナそして母親のメロナ・タリーナ、お付きの侍従や侍女達辺境伯に向かう兵士達も決まりました。取り敢えずクレア嬢はまだフローレスに戻りますが…。物資等必要な物も急ぎ揃えました。明日には辺境地に向かう準備が整っています。」


「何で私迄も!ロザリア!貴方のせいよ!!」


「だって~母様ミース様の事が好きだったから~!それに侍女のエリナがそう言ったから~!!」


「侍女にエリナと言う人物はいませんてましたが??」


「え~、いるよ~!!」


「貴方付きの侍女は全て調べ辺境地に一緒に行くんですからエリナなんて侍女調べた限りいませんでしたよ。」


「エリナから言われたから本当にいるの~!!」


「エリナと言う人物がいようといまいがロザリアね仕出かした事に変わりはないからな。以上、決定事項だ!!よいな!」


《《はい!わかりました!》》


「ではミースとロザリアとメロナを連れて行け!!必ず見張りを付ける様にな!明日の朝には辺境地に出発してもらう!!」





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