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もし野球で天下を取りたいのなら、良質なキャッチャーを育て上げろ  作者: 佐久間五十六


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仕事③打撃

 守備時の役割ばかりがクローズアップされるが、捕手はれっきとした野手である。打撃でも非凡な所があった方が良い事は言うまでもない。クリーンナップを任せられる程の打力があるタイプのキャッチャーと下位打線を堅実に引っ張るタイプもいる。

 チームにもよるが、どちらのタイプが良いと言う事は一長一短があるが、NPBの場合下位打線を引っ張るタイプが多い。いずれにせよ、キャッチャーは日頃から沢山の投手の球を見ており、選球眼はチームNO.1のはずである。

 ヒットやホームランが出るには、バットコントロールと選球眼が必要不可欠である。すると角度や打球スピードが自然と分かる様になる。その為には何度も素振りをする事でバットスイングを上げる事は出来る。そこにキャッチャーならではの選球眼があれば、筋力トレーニングや体幹を鍛えればホームランバッターになれる。

 だが、そう上手くはいかない。キャッチャーは日頃からブルペンで主力投手陣のピッチングを受けなければならない為、他の野手に比べて打撃練習や筋力トレーニングに費やせる時間が少ない。投手陣の調整の為、打撃練習を出来ない日もある。だから、日本のキャッチャーは投高打低になってしまう。

 とは言え、居残りで打撃練習をする事はおすすめ出来ない。素振り50本とか一時間以内に収まる様な、ライトな練習をおすすめする。

 プロに入って芽が出るまでは、時間がかかる人が多い。一年目からタイトル争いをするような野手は稀だ。だが目が慣れてきた、3年目4年目で開花する内外野手は多い。正捕手になれるのも最低その位の時間がかかる。何故なら既にチームにはある程度の実力のある主力捕手が複数人いるからだ。

 野球を知る人ならゴールデンルーキーが一番出にくいのがキャッチャーである事は言うまでもないだろう。球団としても、強力なキャッチャーをドラフトで上位指名をしても、数年後まで才能が開花するのを我慢して待つ。と言うのが通例であるが、球界の顔になるようなキャッチャーは、そう現れはしない。

 キャッチャーならではの弱点は分かっているにも関わらず、そこを改善して来ない各球団の育成方針を疑わざるを得ない。

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