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もし野球で天下を取りたいのなら、良質なキャッチャーを育て上げろ  作者: 佐久間五十六


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非凡な打撃センス

 チームの中核を担う打者が必ずしも内外野手である必要はない。非凡な打撃センスがあれば、キャッチャーであるともクリーンアップを打つ事は何らおかしい事ではない。

 打撃センスと言うモノはある意味天性のモノでもある。誰にでも平等にあるモノでは無い。様々な要素が絡み合っている事に違いはないのだ。試合を重ねる中で身に付くモノが経験になるが、良い打者はその様な経験が無くても、向かってくる球に素直に反応出来るのである。

 それこそが打撃センスであり、それがあるのと無いのとでは、大きな違いが出るのだ。打撃センスは言うなればお菓子のオマケの様なモノである。あれば、ラッキー。無くて当たり前だ…と。そう言うラッキーな運を持っている者が、野球に限らずその道のエキスパートになるのである。それは確かだ。

 要するに、打つも投げるも守るも、持って生まれたセンスのある奴にしか成功の道はないのかもしれない。100%断言は出来ないが、いくら努力しても、いかんともし難い差を埋めるのは難しいと言えるだろう。努力すれば、夢は叶うと思っている人には大変申し訳ないが、やはり一流のプロアスリートに成る人達には、その他大勢の一般人とは違う何かを持っていて、その特筆すべきセンスで才能を伸ばしているのは間違いない。

 本作は最強のキャッチャーたる人間に相応しい能力とは、なんぞや?と言う事に主眼を置いているものであり、チビッ子が少年野球を始める為に読む入門書ではない。話がそれたが、名捕手と言われる人間は打線の中核になりうる打撃センスを持っている事に違いはない。野手の仕事は大きく分けて二つあり、それは守りと打撃。この二本柱が野手の仕事の中核となっている。キャッチャーの場合はどうしても、守りのウェイトが重くなってしまう。ポジションの特性上仕方の無い事なのだが、その甘くなりがちな打撃を非凡な打撃センスで補いクリーンアップを打つキャッチャーがごくたまに現れる。10年に一人、50年に一人とも言われる位そんなキャッチャーは出てこない。

 センスがあるからと言って、練習を怠っては意味がない。その非凡な打撃センスに磨きをかけるためにも、修練をしなければならない。練習では、駄目だ。その花が開花する為には、ひたすら努力するしかない。先程いくら努力しても越えられない壁があると言ったが、努力をする事は、当たり前の大前提なのである。

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