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もし野球で天下を取りたいのなら、良質なキャッチャーを育て上げろ  作者: 佐久間五十六


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ポイント①強肩

 やはり盗塁阻止率を上げる為には、誰にも負けない強い肩を持つ事が必要となる。名捕手ならば強肩である事は欠かす事は出来ない要素である。

 肩の強さと言うものは、元々持っている野球センスのある人にしか持ち得ないものと言うイメージがあるが、決してそうではない。肩周りの筋力を鍛え上げた上で、スムーズな送球姿勢と、捕球からの一連の動作を磨けば、いくらでも強肩のキャッチャーは養成出来る。

 理論上では、こうしていくらでも強肩のキャッチャーは育てられる。後は個人の努力に任せるしか方法はない。そんなに簡単に上手く行かないのでは?と、疑われるかもしれないが、物は試しでまずはやってみる事が大切である。そうしなければ、開かれる筈の道も拓かれない。

 何故、キャッチャーの肩の強さが、ここまで重要視されるのか?それは、野球と言うスポーツが走者を出し、そのランナーをホームに返して点数を争うスポーツだからである。野球の得点シーンの中で、一番エキサイティングな点の取り方にホームランと言う点の取り方があるが、ホームランの出る確率は3割の中の1割で0.3%程しかない。

 と言う事は、野球で点を取る為には、ホームラン以外の点の取り方が、得点になる確率は必然と高くなる。当然走者は足が速かろうが遅かろうが、一つでもホームに近い塁を狙っている。そこで強肩のキャッチャーがいると、走者も盗塁失敗の未來が頭をよぎる。躊躇いが生じる。それだけでも、敵方のチームとしては大きな脅威である。言わば抑止力的な効果を生んでいるのだ。Aのキャッチャーなら走れそうだけど、Bのキャッチャーはいくら投球モーションを盗んでも無理っぽいな。

 そうしたイメージを走者に植え付けられる事は、得点を防ぐ抑止力になる。盗塁をしそうもないランナーは怖くない。打者に集中出来る。鍛え上げられた肩はそうした見えない圧力を、プレッシャーを打者にも与える。足の速いランナーに対してもきっとギリギリ間に合うだろうと思われて走られるのと、絶対間に合わないと思われて走られるのでは、その後の結果が全く違ってくる。

 こうした心理戦に勝つ事もキャッチャーの役割だと言って良い。盗塁阻止率が上がる程、投手の防御率は下がり、チーム失点数は大きく減る。ホームランの様などうしようもない失点は仕方無くても、潰せる芽は潰しておくべきなのである。

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