第1話 プロローグ
『魂』をデジタル化して、ネット上に創られたゲーム世界にダイブすることを可能にした量子コンピューター技術――通称ソウルダイブシステムによって、世界で初めて運用開始されたSDMMOBG――ソウル・ダイヴ・マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・バトルロイヤル・ゲーム。
それが『Only One Survive in Heaven <オンリー・ワン・サヴァイヴ・イン・ヘヴン>』。
ゲーム内容はいたってシンプルで、孤島を舞台にして最後のひとりになるまで戦い続ければ勝ちとなる。
略称で『ダブルオーヘヴン』とも呼ばれている。
現在『ソウルダイブ』の技術を有している企業は、東京に本社を置き『ダブルオーヘヴン』の運営にも携わっている『ヘヴンズオーダー』のみとなっている。
その為『ソウルダイブ』のゲームも必然的に『ダブルオーヘヴン』のみとなっている。
ゲームファンなら誰もがプレイしたいと喉から手が出るほど望んでいるが、プレイするには『ソウルダイブ』という特殊な技術と、それに準じた特別な装置が必要なため、プレイ出来る人数にまだ限りがあった。
幸運にも抽選で選ばれた一部のプレイヤー以外は、ネットに上がっているプレイ動画を見て楽しむ以外他に手がなかった。
しかし、そんな彼らの方こそ、むしろ幸運だったかもしれない。
なぜならば、もしも『ダブルオーヘヴン』をプレイしていたら、今ごろ最悪な事件に巻き込まれていただろうから……。
初めてのゲーム世界系の小説になります。
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