1 スーパースター 9
@774ビル 守衛室前
一人、先程草陰におびき寄せて首を切った。
俺は、静かに怒れるウサギ。
炎の色は恐らく青。
草陰に運ぶまで、誰かに見られていないか。
少し不安だったが、事前に守衛室の動きは向かいの
ボロ事務所を襲撃して、書類を引っ掻き回して把握した。
問題ない。
配置図は、こうだ。
このビルは相互監視体制というシステムを取っている。
各部門に一室、監視部屋がある。そこに3人ずつ、交代で
エンジニアが入れ替わり、各部屋の状況をチャットで報告する。
チャットの内容は、30分ごとに破棄される。
また、入室パスワードは各監視室にある、
ファイルの中に存在しない。しないが、
ファイルを見なければ、入室はできない。3度間違えると
それは「侵入者」だとみなされる。
侵入者が入ったとわかると、まず警報機が作動。
同時に各警察署、各弁護事務所、各組織に通達が入る。
しかし、それはほぼ意味をなさない。
侵入者を追い出さないよう、まず正門がロックされる。
正門はAIが管理しているため、開ける方法は誰も知らない。
正門は高さ10mの鉄板で、
厚さは、ロケットランチャーを打ち込んでも
へこまないほど厚い。
少し思索を巡らせる。
裏口はどうか。
ここに裏口はない。唯一ある、下水管は空気がない。
中には鉄条網が100mごとに張ってある。
うかつに侵入すると、溺死する。
上水道はないようだ。
雨を貯めたタンクから、少しずつ浄化し、
生活水として使用している。
ドローンが旋回しているのを、見た。
最新型で、風速20mまで耐えられる奴。
強行突破は恐らく不可能だ。
@残された記録
「叫ぶな。」
「お前、ロッキーか…来たな…」
「一つ、教えてもらいたい。それだけで、十分だ。」
「お前は、死ぬ運命にあるぞ」
「どうだかなあ」
「消火器はどこだ?」