生と死の大会.12(ロイ=ペン対ペイル=ヴァン)
水壁を解除したけど、まだ熱いんですけど。
先生達のおかげで何とか被害は出なかった感じだな。
闘技台周辺は無事だったが、闘技台の中の二人が気になるな。
まだ上空から落ちてきた無数の炎の大きな玉により発生した煙が闘技台を舞っていてよく見えん。
「それにしても暑い。」
「エンペル=キョウ君、大丈夫?」
っとセリア先生が闘技台の近くにいた俺に話しかけてきた。
「あ、はい。何とか。でもさすがにこの暑さはキツイですね。」
「そうね。煙に含まれる熱が取り切れるまでは暑そうね。」
(それにしても上級スキルってこれほど周辺に影響を与えるのか?メチャクチャ気になる。)
「あの、上級スキルってこれほどまでに周囲に影響を与えるんですか?」
「えぇ。基本的に上級スキルは別名「災害スキル」とも呼ばれているわ。」
「え!」
(おいおい。災害ってついてる時点で大問題じゃないか。)
確かにさっきのヴァンのスキルを見ても災害と言ってもいい感じのレベルだったしな。
っていうか、あんなの学園の外なんかで発動してたら、この世界が滅びかねんだろ。
「とはいえ、基本的に上級スキルを扱える人間は私達の様に上級五行属性者ばかりだから大丈夫よ。きちんとコントロールして発動するから、災害にはならないしね。」
(ふむ。それなら納得だが・・・。って、ヴァンはまだ13歳の子供だぞ。)
「不思議なのは、ペイル=ヴァン君がコントロールができていない状態だとしても何故上級スキルなんて発動できたのかが疑問だわ。知識だけじゃ簡単に会得できないはずよ・・・。上級スキルに関しては。」
(それなんだよな。ヴァンがしてたとしてもあの魔力量はどう考えてもヴァンの魔力量以上に超えているからな。)
「あ、ごめんなさいね。エンペル=キョウ君は大人びているせいか普通に話し込んじゃったわね。」
「あ!いえ、決闘中に色々教えて頂いてとても勉強になりましたし、ありがとうございます。」
「どういたしまして。そろそろ二人の姿が見えるはずだから君はもう少し後ろに下がっていなさい。」」
「あ、はい。」
(ふ~む。クラスの違う俺まで心配してくれるとはさすがはセリア先生だ。)
お、セリア先生の言ったタイミングで煙が薄まってきたぞ。
一人立ってる姿が見えるな。
おそらくヴァンだろうが、ペンの立っている姿が見えん。
ペンの魔力を感じるけど、煙に混じった炎属性のせいでどこにいるか感知できないな。
一応、ラルドの戦いからずっと範囲魔力感知を発動したまんまなんだけどな。
(いや、本当にユナには感謝だわ。鍛錬してよかったマジで。)
「はぁはぁ。すまん、ペン。お、俺はどうしてもゲイル王国の属性者にならなければいけないんだ。」
ふむ。やはり魔力量以上の魔力を消費したみたいだな。
もういつ意識を失って倒れてもおかしくない状態だ。
(ふむ。煙も完全にひいたな・・・。ん!上からペンの魔力を感じる!?)
俺が首をバッと上へ向けると、俺が空に顔を上げているのに気付いたヴァンも一緒に顔を上げた。
「な、何!?」
「す、すごい。」
(え、あんなんできるんかい。)




