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転生して五行属性者になっちゃった  作者: カナト
グロリペンス学園の章~大会本編~
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生と死の大会.11(ロイ=ペン対ペイル=ヴァン)

さてさて、風の五行属性者であるペンと炎属性者であるヴァンの戦いか。


戦いが始まりすでに30分以上経過している状態だが、初級スキルで攻撃を続けてる感じだ。


「ペン、そろそろ魔力が底を尽きそうだし、お互い決着をつけるか!」


「そうだね!僕も同じ事を思ってた!」


ふむ。やっと決着が着くのか。

二人共楽しみながら戦ってるな。

はは。見てるこっちまで楽しくなってくるな。


「行くぞペン!俺が三か月鍛錬で取得したスキルだ!」


「は、はい!」


もの凄く気合の入った声だ。さすがは真面目なヴァンさんと言った所かな。

さてどんなスキルだ。


「うおぉぉぉ!」

っという声と共にヴァンの両手から赤い炎の様な玉が出てきた。


(ってこれって火球じゃないの?!)


いや待て・・・。さすがに軽率だぞ俺。

火球程度のスキルなら、ペンの今のレベルなら簡単に弾いてしまうぞ。

っと思ってたんだけど、両手の赤い炎の様な玉は突然瞬間的に長く長く空まで伸びた。


(え、何これ。炎の柱??)


闘技場の観客席にいる生徒達も何やら暑そうにしているぞ。


すぐに空がゴロゴロと鳴り始めたが、まさかこのタイミングで雨かい!


「こ、これはまさか上級スキル・・・!」

っと、セリア先生が空を見上げながら口を開いて言った。


(空を見上げながらそういう事を言うって事は・・・え、これってスキルなのか!?)


「行くぞ!!上級スキル「噴炎ふんえん!」


「これはヤバイ・・・。」

っと無意識に口で出た俺だが、ヤバイ気しかしない。

俺はすぐに闘技場から離れて「水壁」を発動した。


セリア先生もすぐに気付いたのか観客席にいる生徒達めがけて大声で言った。


「皆さん!すぐに避難若しくは壁のスキルを発動できる生徒がいればしてください!」


その声に訳も分からず茫然とする生徒もいれば、慌てふためく生徒もいる訳で。

まぁだいたいは避難している状態だな。


(ゴゴゴゴゴッ)


ん?何だ?何やら凄い音が聞こえてきたぞ。


「うわぁ!隕石だ!」

「キャーーー!!」

「たくさん落ちてきたぞ!」

「に、逃げろーー!」


観客席にいる生徒達がメッチャクチャ大声で慌ててるぞ。

これが上級スキルなのか。

っていうか、このままだとこの周辺に被害が・・・。


さすがにヤバイ状態なんだろう。

何とグロリア=ペンス校長が大声で口を開いた。

「セリア先生はすぐに闘技台以外の場所への水壁を!レイド先生は同様に上級スキルの被害を抑える為、範囲風域はんいふういきを発動し闘技場だけに留めて下さい!リトル先生は、土スキルでセリア先生のサポートを!」


「はい!」

「分かりました。」

「は、はい。」


校長が指示すると三人の先生方はすぐに行動に移った。

さすがは校長というべきか。

こういう人は本当頼りになるよな。


10秒くらいで完璧にヴァンのスキルに対しての防御準備ができた。

いやはやさすがは先生達だ。

一瞬で見極めて指示する校長先生も凄いけど、それを受けて瞬時に今の状況に合ったスキルを発動する先生達も凄いな。

こんな時にナッグ先生は何してんだホント。


「皆さん!炎スキル「噴炎」が来ます!気を引き締めて!」


(ドッゴーーーン!!!)

っと、すごい音と衝撃、それにとてつもなく熱い炎がこちらにも伝わってきた。

炎の熱さがどれだけか分からないが、水壁を発動していてもこれだけ反動的な衝撃波がくるとは。

生身の状態なら、多分一瞬で死ぬレベルのスキルだろう。


(ヴァンのヤツ、何てスキルを放つんだ。全く。)


ふむ。これはどう見ても、ヴァンの勝ちかもしれんな。

あんな上級スキルになると、中級スキルなんて比較にならないレベルだな。

ペンが無事かどうかが心配だ。









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