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転生して五行属性者になっちゃった  作者: カナト
グロリペンス学園の章~大会本編~
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生と死の大会.8(ラルド対ユーラ)

ドカドカと戦いまくっている二人を見ている訳ですが。


試合が始まってから10分くらい経っただろうか。


さっきから、ずっとラルドの攻撃をギルド=ユーラが避けてるだけで進展がない。

周囲の生徒達も微妙にガヤガヤとクレームみたいなものを言い出し始めたし。


「ラルドのヤツ、なかなか冷静に戦ってるな。」

と、ふいにヴァンが口を開いた。


というか、あのラルドが冷静に戦ってるとは思わなかったな。


「ラルドが冷静に戦ってるってよく分かったね。」


「まぁな。」


ふむ。さすがは真面目というか頑固というか、まだ同じクラスになってから浅いのによく見ているだけの事はあるな。

ここでヴァンが会話を続けた。


「俺もクロム先輩から話を聞くまでは知らなかったけど、属性者はそれぞれの属性が性格とかなり繋がってるらしいんだ。」


(そう言われると思い当たる様な・・・。)


性格がかなり繋がってる・・・。

何となく納得できるけど、雷属性のラルドの戦いを知ってる訳だし、雷属性は冷静な人間が多いのか?

いやいや、絶対納得できんぞ。

エルリス二世だと思わんばかりの口の悪さだしかなり攻撃的だったしな。


ラルドの事を除外すると、まぁ一般的に冷静に考えると、ヴァンの言ってる事は当然なのかもしれないな。

性格=属性なら納得。

父さんとエルリスは炎属性者で、何というか真っ直ぐで頑固な所がある。

母さんは水属性者で、何というか優しいけど遠慮ぎみっていうか裏方みたいな性格な感じ?


ふむ。まぁ何はともあれたった三か月で冷静な戦い方も覚えるなんて、おじさんは感動だよ。

エミル先輩が指導したおかげかもしれんけど。

ただ、ラルド以上に冷静に対応しているギルド=ユーラ。

さっきからやけに気になるんだよな。


「俺の分析はもういいかな?Dクラスの生徒君。」


「お前分かってて俺の攻撃をずっと避けてたのか!舐めやがって!」


ようやく進展しそうな会話を二人がし始めた。


「まぁいい!そんな余裕をぶっこいていられるのは今の内だ!こっちはおかげでお前のパターンは読めたぜ!それにお前の五行属性もな!」


「俺のパターンが読めた?五行属性も?」


ラルドとギルド=ユーラの会話的に凄い話をしているみたいだが、相手は避けてるだけで本当に五行属性やパターンが読めたなら、凄い事だぞ。

ちなみに俺にはさっぱり分からん。


「お前の五行属性は、「雷」だ!」


(え・・・何で。)


「こっちは分かってんだ!どこに五行紋があるのかは分からねぇが、俺の「雷球」をずっと避けて反撃しないのがいい証拠だ。同じ雷属性じゃ、まともにダメージを与える事ができねぇからな!」


「確かに同じ属性者同士での攻撃はあまり意味がないな。じゃどうする?」


「ニャーハッハ!開き直りやがったか!このクソが!どうするって決まってんだろ!違う属性で攻撃するによ!」


「ほう・・・。」


(マジか。ってか、口の悪さは健在だな。)


今の発言的にラルドは雷の属性者じゃない?

いやいや絶対それはないって。

俺との決闘の時もそうだが、さっきから放ってるのは確かに「雷球」だぞ。


「いくぞ!オラー!」


ラルドの気合いと同時にラルドの左手の甲にある五行紋が黄色から茶色に変化した。


(あの色はもしかして土属性か?!)


「同じ雷属性なら土属性との相性は最悪だからなぁ!くらえや!「土龍ちりゅう!」」


(ドドドドド!!)


ラルドがスキルを発動したと同時に、闘技場の地面が割れて岩の塊の様な龍が姿を現した。


(うお。こ、これは・・・カッコイイ。)


(ドッカーーン!!)


岩の塊の龍はそのままギルド=ユーラの方へと突っ込んでいった。


(ゴホゴホ。すごい土煙つちけむりだ。)


「これはゴホ・・・。すごいな。」


「えぇ。」


「まさか、ラルド君が特異体質の属性者だったとは。ゴホ。」


(ん?今ペンの口から気になる単語が出た様な・・・。でも今は・・・。)


ゆっくりと煙が薄れていく。


ふむ。あの攻撃をくらって全くのノーダメージではないとは思うが。





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