偉い人.2
ふむ。でもまぁ、ギルド=リィン先生か・・・。
そういえば、前世で俺が少しハマってたゲームのキャラがそういう感じの名前だったな。はは。
「え~・・・。っという事で皆さん頑張って下さい。」
「え・・・。」
(こ、これはもしかして話が終った感じか?)
「キョウ君どうしたの?ボーッとして。」
「え!い、いや何でもないよ。」
(正直何でもありまくりだけど、セナに話を聞いてなかったなんて言ったら説教タイムになりそうだしなぁ。)
「でも、リィン様が先生でそれも僕達の代理担任で本当によかったよね。」
「あぁ。全くだ。身に余る光栄だ。さらには大会を勝ち抜く為の助言もして頂けたんだからな!」
「そうね。先生の期待を裏切らない為にも頑張って大会を勝ち抜きましょう。」
「ふん、たかがSクラスやAクラスなんて俺様がぶっ飛ばしてやるぜ!」
(え~っと、助言って何だ?これは・・・やっちゃったパターンかもしれん。)
「では、そろそろ今後の大会の流れを話しますのでよく聞く様に。」
「はい!」
「はい。」
「はい!!」
「おう!」
「あ、はい。」
はい。とても大きなお返事ができましたぁ。
って言ってあげたいくらい元気な返事だ。
まぁ、それほど憧れの人物だったんだろうな。
少年少女あるあるだな。
「さて、それでは今後の本大会ですが、皆も知ってる通り一対一の対戦での大会となります。もちろん、対戦なので自分の得意な武器や五行紋を使用してのスキルでの戦いも含まれます。ただし自分の力以外の力での対戦や急所になる部分を狙っての攻撃をした場合には負けとなります。後は予選での条件引継ぎで、魔力切れになった場合もその時点で負けとなります。」
ふむ。命懸けの大会とはいえきちんとルールがあるのは助かるってもんだ。
「大会の開始ですが、そろそろ・・・。」
(ピンポンパーン)
ー大会対戦者が決まりました・・・これより対戦者と対戦順を発表します・・・ー
俺達はアナウンスの放送に耳を傾けて静かに聞いた。
(俺は三試合目か・・。それも相手は・・セナ。)




