ちょっと休憩
ゴチャゴチャしていたバトルロワイヤルだったけど30~40分程で終わっちゃった。
「皆さんお疲れ様。勝ち残った10名は控室に移動し、呼び出しが来るまで休憩してください。負けた生徒達は今日の事を糧としてこれから自分自身を磨いて次に活かしましょう。」
っとセリア先生が言った言葉で、勝った生徒はそれぞれ控室に、負けた生徒は泣きながら退場して行った。
皆本気でこの大会に挑んでたんだと考えたら俺が残ってよかったんだろうかと思ってしまうな。
まぁ、シビアに言えば運も実力の内っていうしな。
俺はとりあえず控室へと向かった。
「ここか?」
控室のドアの前にきちんと「エンペル=キョウ控室」って大きな文字で書いてあるから間違いないな。
(ガチャ)
「あ、キョウ君お疲れ様。」
「え!ユナ先輩?!お疲れ様です。」
俺の控室のはずなのに中に入るとユナがいるもんだから普通にビックリしたわ。
「ごめんね、先に入っちゃって。」
「いや俺は別にかまいませんが・・・。」
「あ、ちなみに参加生徒のサポート役は参加生徒の控室出入り自由なの。」
(ふむ。納得。)
「なるほど。」
「それはそうと次からはSクラスとAクラスの生徒も戦うから慎重にいかなきゃね。」
「はい。」
ユナの言う通りだな。
ペンに聞いた話から推測するとAクラスの生徒は魔力もスキルレベルもかなりなものだろう。その上のSクラスなんて勝てるのか分からない。
正直怖い気持ちもあるがその反面楽しみな気持ちもある自分がいるな。
俺もまだまだだな。
「でも、キョウ君がこうやって何事もなく予選を通過できて本当によかったわ。」
「いや、それもこれもユナ先輩のおかげです。」
「ふふ。ありがとう。」
「・・・・。」
「・・・・。」
(え、ここで会話が止まっちゃうのか!ど、どうする。)
っと考えていたらユナが口を再び開いた。
「そういえば、一緒にキョウ君と過ごして思った事があるんだけど・・・。」
「え?なんですか?」
「キョウ君って13歳にしては妙に大人っぽい感じ。何だか年上の私の方が年下に感じちゃうもの。」
(いやまぁ、実際中身はオッサンだし。)
ふむ・・・年頃だからなのか、単にプライドなのか分からんがユナの気持ちも分からんでもないけどな。
自分より年下の人間が自分より落ち着いていたり仕事ができたりしたら尊敬よりも嫉妬や不満が先に来るのが普通だよな。
まぁ俺みたいに30歳になってるオッサンはあまり気にせず年下でも受け入れて尊敬する部分は尊敬するけどな。
結論・・・若さだな。
「キョウ君。」
「はい。」
「きっとキョウ君なら特異属性関係なしに強くなれると私は思ってるから。」
(???何が言いたいんだ?とりあえず礼を言っておこう。)
「ありがとうございます。頑張ります。」
「うん。」
(ピンポンパーン)
―試合の準備が整いました。予選を通過した待機生徒は速やかに競技場に集まって下さい―
「じゃ、行ってきます。」
「うん。頑張ってね。私は観客席で応援してるから。」
「はい!」
(ガチャ)
そして俺は競技場へと向かった。




