大会開始.2~三か月ぶりのメンバー~前
ユナさんにしっかりとお願いされたのである程度頑張りますか。
そして俺はユナと一緒にDクラスの待合室へと向かった。
ちなみにサポート役は大会が終わるまでは一緒に行動してくれるので大会が初めての一年生はかなり安心して大会に挑む事ができるだろうな。
(ガチャ。)
「皆、久しぶり。」
俺が待合室のドアを開けるとヴァン達がいた。
同時に俺の方へセナが駆け寄ってきた。
「キョウ君、久しぶり。」
おぉ。この三か月で少し髪が伸びたか?
三か月前よりも少し落ち着いた感じになってるかな?
年齢の割に落ち着いた丁寧な言葉遣いの子だけど、髪型のせいか一層大人雰囲気になったな。
「キョウ、久しぶりだな。」
ヴァンは相変わらずって感じだな。
だけどヴァンの事だから三か月でかなりレベルアップしたんだろうな。
「キョウ君、久々だね。元気そうで何より。」
ペンも見た目は相変わらずだな。
けど、気のせいか以前よりも堂々とした感じに見えるな。
「エンペルか。逃げ出したのかと思ったがちゃんと来たんだな。」
(ほんっとに、コイツだけは。)
さすがは、エルリス二世だな。
まぁ、かなり鍛錬で努力したのは分かるけどな。
すでに見た目の時点で13歳とは思えないくらいの傷だらけの身体だ。
唯一、口の悪いエルリスに近いヤツ・・・ゴホン。もといグロギシア=ラルド。
相変わらずな感じだが、身体に傷痕やら何やらでこの三か月でかなり一生懸命鍛錬したのは分かる。
ってな感じでとりあえずDクラス全員集合だ。
俺達は久々に顔を合わせながら少しばかり鍛錬話や日々の会話を交え、少しばかりの会話をした。
5分ー・・・。
「キョウ君、そろそろ私達も挨拶いいかしら?」
っと俺の後ろからタイミングを見てユナが言ってきた。
(あ、うっかりしていた。)
「あ、はい。すいません。お願いします。」
全くうっかりしていたわ。
サポート役のユナもそうだが、ヴァン達の後ろに各サポート役の上級生がいたのに忘れていた。
っていうか、俺達が会話をしている間何も言わないし気配なかったから。
まぁ、先輩なりの心遣いってヤツだとは思うんだよな。
久々の同級生との再会に水を差すなんてできないよな。
それに大会当日で緊張しているかもしれない状態で少しでも緊張を和らげさせたいとか思うし。
前世では、俺も後輩がいたからその気持ちは何となく分かる。
相手に対しての気配りはやっぱ大事だな。
「Dクラスのメンバーの皆さん初めまして。キョウ君のサポート役をしている二年生のエメルド=ユナです。宜しくお願いね。」
っとユナが自己紹介をしたらすぐにセナが口を開いた。
「もしかしてと思ったら・・・。エメルドってもしかしてあのエメルド先輩ですか!」
(何だ?あのって言葉が出るって事はユナは実は何かで人気者なのか?)
まぁ噂の程度にもよるが、ユナは俺のサポート役だしユナ本人が把握していない内容かもしれんし、ここは素直にセナに聞いてみるとするか。
「セナはユナ先輩の事を知ってるんだね。」
「え!キョウ君もしかして知らないの?」
(いやだから何が!?もしかして去年ユナが大会に参加できなかったってやつの事か?それにしても冷静なセナが珍しく興奮してる感じだな。)
ここには俺とユナ以外にもDクラスメンバーと各サポート役の先輩達がいる。
ユナ的には話してほくない内容かもしれないと思った俺は一応ユナの表情を窺った。
ふむ。ちょっと困った様な恥ずかしそうにしている様な・・・。
分からん。
まぁ、深刻そうな表情をしていない所を見ると大丈夫そうに見えるが・・・。
っと、俺が考えてると俺の気持ちは関係なしにセナが続けて口を開いた。
「この学園に入学して以来の天才と言われてる人よ。大会には魔力が高すぎて学園側が大会への参加は控えて欲しいと言われたばかりか、去年に魔物が一時的に大量発生してこの学園に侵入してきたBランクの大量の魔物を一人で一掃した人なの。」
(ふむ。魔物が侵入したのか。それは初耳だな。)
っとまたユナの方を見てみるとまぁまぁ照れてる。
ふむ。照れてる顔がまた可愛いぞ・・・じゃなくて一年生でそれは凄いな。




