大会開始.1
三か月経った。
大会までの三か月・・・。地獄と言っても過言ではないくらい大変だったわ。
三か月後の今日がやっと来た。
大会本番の日だ。
あれから、ユナにサポートをしてもらいつつ五行属性を覚える事に集中した。
ユナのおかげで、スキルもある程度覚える事ができたし本当に感謝だな。
今の俺がどの程度のレベルなのか分からないが、大会開始が楽しみだ。
(さて、そろそろ競技場に向かう時間だな。)
前日最終日に空間から出て教室に戻るとナッグ先生が戻ってきていて、当日は自分の部屋から直接競技場に集合するようにと言われてるからな。
ちなみに三か月の間クラスの誰とも会わなかったので久々に会うのもあり色んな意味で楽しみだ。
「キョウ君!」
「あ、お早うございます。ユナ先輩。」
競技場に着くとユナが小走りで寄ってきた。
「ちょっとこっちに来て。」
(何だ?少し慌てた感じだな。)
っと思いつつもユナの後ろに着いて誰にも見えない死角の場所へ移動した。
(っていうか・・・。待てよ。これってまさか・・・。)
正直前世ではそれに関しての経験はないんだが、このシチュエーションは伝説の告白ってヤツじゃないのか。
とか思ったりしてみたけど、この状況でそれはないよなぁ。
「確認したいんだけど、特異属性者である事を知ってるのは私だけでいいのよね?」
(なんだ。そんな事か。まぁ期待した俺がバカだったけど。)
「いえ、後ナッグ先生と校長先生は知っています。」
「そっか・・・。それならよかったわ。」
ん?一体何がよかったんだ?
まぁ客観的に考えると、五行属性者の中に特異属性者がいると不平不満が勃発し、色々と面倒だからだろうな。
「大丈夫ですよ。今日の大会では炎と水の五行属性しか使わないつもりなんで。」
(っと、遠回しな言い方だがユナなら大丈夫だろう。)
「そう。それならよかったわ。何だかごめんなさいね。あれだけ鍛錬したのに・・・。」
「いえいえ。俺は全然大丈夫です。」
ユナには鍛錬中に俺が陽の特異属性者で炎と水と風のスキルしか使えないという共有はしてる。
それに確かに鍛錬は大変だった。
あれから空間の中でユナにサポートしてもらいながら色々覚えたんだよな。
おかげで「陽」の基本五行属性は全部覚える事ができたし、スキルの数も増えた。
さらには全く分からなかった「全」以外の特異属性者の詳細をある程度は知る事ができた訳だしな。
正直どれだけ強くなってるのか実力を見る為にも全てを出し来って大会に挑みたかった気持ちもあるがユナがああ言ってる訳だし、ここは大人としてグッと我慢して大会に挑むぞ。




