特異属性者の空間.2
さて、ユナから色々聞いた訳だけども。どうしようかな。
ちなみにユナに聞いた内容はこうだ。
・ユナの五行属性は風属性。
・空間は山の山頂付近で瞑想を夕方まで。
・夕方に教室に戻ると先生が確認して一日が終わり。
・期間的には大会の前日まで。
何だかロイ=ペンに近い内容だな。っていうか、一応鍛錬したのに大会に参加できなかったのは残念だろうな。
いや今は別に考える必要はないか。
一応聞いたのはいいが本当に参考程度だな。
「キョウ君、どうかしら?」
「う~ん。ユナ先輩の内容を聞いて考えてみたんですがこれといって思い浮かばなくて。」
「それもそうよ。だってそもそも貴方は特異属性者なんですから。私達一般の五行属性者の意見や経験を聞いた所であまり意味はないわ。」
(じゃ、さっきの時点で言えよ。)
「とにかくせっかく空間の中に入った事だし、ここなら五行紋を開放して今使えるスキルの練度でも上げる鍛錬をしてみたらどうかしら?」
ふむ。同感だな。
何もない真っ白な空間で何をすればいいのかナッグ先生に指示をもらっていない以上自分で考えて行動すべきだしな。
っということで、俺は五行紋を開放してみる事にした。
(とりあえず今分かってる属性を出してみるのがいいかな?)
「じゃ、ユナ先輩!五行紋を開放しますので少し離れてもらっていいですか。」
「分かったわ。」
そして俺は五行紋を開放した。
(よし、とりあえず今使える属性のスキルをおさらいも兼ねて順番に出していこう。)
(ブゥーーン)
「ん?」
「な、何?」
突然変な音が聞こえたぞ。
ユナも少し動揺している様子だな。
周辺には何も起こった様子もないし・・・。
「え、何だあれ。」
何となく上を見たら大きな魔法陣みたいな感じの紋様が浮かんでるぞ。
ラルドと手合わせした時ナッグ先生が出してた紋様とは違うけど似ている気もする。
っていうか、さっきまでは確かになかったよな。
ユナもあの様子からして理解できていないみたいだし。
「ユナ先輩、あれって何なんでしょう。」
「わ、私も分からないわ。」
(ふむ。特異属性者の空間な訳だし何か専用の仕掛けでもあるのか?)
「どうしましょう。」
「そうね、少し考えたんだけどキョウ君が五行紋を開放してからあの魔法陣が出現した所を踏まえると、キョウ君の行動と密接しているかもしれないわ。」
(おぉ。さすがはユナだな。俺も何となくそれに近い予想をしてたんだよな。)
だが、予想とはいえ間違ってたら正直恥ずかしいというか情けないというか、そういう気分になるんだよな。
しがないオッサンの性みたいなもんだな。無駄にプライドだけはあるからな。
「キョウ君、試しに特異属性を使ってみたらどうかしら?」
「そうですね。分かりました。」
(っていうか、俺まだユナに何の特異属性か言ってないけど気にならないのか?)
っと思ったけど、それは俺が気にする事じゃないからいいわ。
とりあえず俺はユナに言われるまま開放していた五行紋から炎スキルを発動させた。




