キミへ...番外編
100年前くらいの夏とき、
ある少女が生まれた。
だがその生まれてきた子は.....鬼の子だった....。
その日、鬼の子の親は殺された....。
その鬼の子の名前は、闇音狂歌。
左目は赤い瞳で髪は漆黒のような長い黒髪だった。
そして生まれてきたときに刻まれていた、鬼の呪いの痣。
狂歌の呪いの一種からすると不老不死らしい。
狂歌は森の洞くつで暮らしていた。
「今日も....何も獲とくなしかぁ」と言いながら川に仕掛けてた魚の罠は餌だけなくなっていて、
何も入っていなかった。
グー....
とお腹を鳴らした。
「お腹....空いたな...」
すると....
ガサガサ!
「っ!?誰!!」
するとそこに現れたのは、村の少年だった。
「ご、ごめんなさい!あ...あのこれ!」
と少年が差し出してきたのは村にしかない食べ物ばっかりだった。
「お前....私がどういう存在か聞かされてないのか....村の者に」
と狂歌はギロリと睨んだ。
「知ってます!だけど....こんな差別は意味ないと思うんです...。」
「っ!?何を言っている!私は鬼の子なのだぞ!?怖くないのか!」
「鬼の子とかどうでもいいです。見た目も心は人間と同じじゃないですか!」
―なんだ...この人間...
「あーもう!分かったからそれだけ置いてさっさと村に戻れ!村の者どもに殺されるぞ!」
「わかった。あ、一応...」
「?」
「僕、ハヤテ!君は狂歌だろ?名前覚えててくれよな!」
とニヒって笑ってその少年ハヤテは村へ戻った。
「あ、お、おい!」
と呼びかける前に姿はだんだん見えなくなった。
「ふふふ....面白い奴だな...」
そして4日がたった。
狂歌は何やらハヤテのことが気にかけるようになった。
―これは何だ...?このハヤテといるときのどきどきは....。
「これが....好きというやつなのか...?」
と思うようになっていた。
すると翌日、
村で夏祭りがあると知った狂歌にハヤテが村に連れて行こうとしていた。
「だ、、大丈夫なのか...?」
「大丈夫だよ!どう見ても鬼の子の狂歌とは見られないよ!」
といい大丈夫とだけ言ってくれた。
その言葉が心に残った。
―"大丈夫"か....
と思いながら微笑んでた。
「よし!ハヤテ行くぞ!」
「あ!ま、待ってよぉ!」
とはしゃぎながら村へ向かった。
「ハヤテー!早くしろー!」
と笑顔で呼びかけた。
―楽しい...!!ワクワクする!
「祭りが始まってしまうではないか!」
「はぁ...はぁ...ちょっ、タンマ...」
と疲れ果てたようにハヤテはへなへなと腰を下ろした。
「もう、体力ないなぁ、ハヤテは」
といいハヤテの隣に座り、ハヤテの肩に寄り掛かった。
―大好きだ....ハヤテ...
と胸の中で言った。
いつか言おう....。それだけだった。
そして4年がたったある日....。
狂歌が村へ向かった。
すると村には誰もいる気配がしなかった。
―ハヤテ....?
と思いながらハヤテを探した。
だけど、ハヤテも村の人たちもいなくなっていた....。
だけど不思議と狂歌は寂しい、悲しいとも思わなかった。
村の山奥にある神社に狂歌は行ってみた。
そこには、服の着替えや食材などが置かれていた。
置手紙もなしにただ置いてあった。
すると.....
ドン!
「キャッ!?」
後ろから誰かが狂歌を突き飛ばした。
「お前をここに封じる」と誰だか知らないが男の人がそういった。
するとその男は、札を張り始めた。
そして張り終えた後、襖を閉められた。
「......。」
狂歌はただ黙り込んで座っていた。
そして10年ぐらいたった頃。
狂歌は人間でいう18歳の体系になって居た。
「学校....行ってみようかな...」
といい学校に行くようになった。
狂歌は高校に入り、普通の人間として通い続けたある日...。
あるクラスメイトの男子が来た。
―なんか....ハヤテに似てるけど...まさかね。
と思っていたが、彼からハヤテだといわれたときの気持ちは....
とてもうれしかった....
何十年もの間、閉じ込められハヤテがいない日々が続いてたのだから....
だけど....もう狂歌には限界があった。
そして思いを言葉に残しこの世を去った...。
これはハヤテだけに一番伝えたかった言葉....。
それが....
「ハヤテ....大好きだよ...」