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キミへ...  作者: 西宮睦月
3/4

キミへ...最終話

チュン...チュ...チュン

「ん...」

朝を迎え、蒼樹が起きる。

「っ!?」

蒼樹が目覚めたとき、隣に寝ていたはずの狂歌がいなく、布団にまた血がついていた....。

「狂歌!どこだ!狂歌!」

と焦り走り出した。

ダッダッダ....!!

そして外に出た。

「狂歌!」

と呼びかけるとそこに狂歌はいた。

ザッザ....。

「あ、蒼樹君。おはよう、よく眠れた?」

と狂歌は掃き掃除をしたまま笑顔で答えた。

「って....なんだその恰好...?」

蒼樹は狂歌の服に指定した。

よく見ると狂歌の恰好は巫女の服だった。

「コスプレか...?」

と蒼樹が言うと

「違うよ!ここに置いてかれたときに置いてあった服なの!」

「コスプレじゃないってば!」

とプンプンとした顔で言ってきた。

「っぷ....あはははw」

蒼樹は面白いと思ったのか笑った。

「はぁw何とかやれてるならよかった」

と笑顔を見せた。

かぁー////

と狂歌は顔を赤くした。

なぜか恥ずかしくなったようだ。

「あ!お腹すいてるよね!今ご飯準備する!」

と言い。狂歌はほうきを片付け、料理しに走っていった。

トントン...

「よし、できた!」

「蒼樹君できたよ!」

「ほーい」

「「いただきまーす」」

もぐもぐ....

無言で食べる二人。

-昨日のこと謝ったほうがいいかな...

-どうしよう...気まずいんだが...

スーッ....と二人が口を開いた

「「ごめんなさい!!」」

「「あ」」

「ふふ....同じこと考えてたなんて...ふふ」

「っぷ...あははwほんとだなw」

二人は笑顔で笑いあった。

そして、蒼樹は帰るときに狂歌は....

「昨日と今日は、ありがとね...蒼樹君。」

「気をつけて帰ってね、また学校で...」

「あぁ、またな。狂歌。」

とお互い別れの言葉を言い。

狂歌は蒼樹が見えなくなるまで手を振った。

-ハヤテ....ありがとう...

と狂歌は涙を流した。

次の日....


蒼樹が登校したとき、下駄箱に手紙があった。

「...?誰からだ...?」

と裏を見ようとしたら、蒼樹の友達が声をかけてきた。

「はよー、蒼樹!」

「はよー、ってお前wwなんだその頭ww寝癖ついてんぞw」

「うっせーw」

と言い合いながら結局誰からの手紙なのか見れなかった...。

キーンコーンカーンコーン....

HRの時間になった。

蒼樹は辺りを見渡した。

-あれ....?

蒼樹はある人物がいないことに気付く。

「きょう....か....?」

そう....狂歌が学校に来ていなかったのだ。

蒼樹は嫌な予感がした。

そして慌てて今朝に置いてあった手紙の送り主を確認した瞬間.....

「from.闇音狂歌」

「....っ!?」

その送り主は....狂歌からだった...。

蒼樹は手紙の封を開けて文章をみた....。

「蒼樹君へ、


蒼樹君、ううん...ハヤテ。急にこんな手紙あってびっくりしてるかな...。

私は、もう自分の鬼が保てなくなってきてる状態になってきちゃったみたい....。

だから最後にハヤテに手紙を書きました。私は何十年もの間一人だった.....。

だけどハヤテは違ったよね。こんな私と普通の子のように接してくれて遊んでくれた。

そして一緒にお祭りにも行ったよね。でも....

突然ハヤテ達がいなくなってから私は今では廃虚化している神社で一人ぼっちだった....。

でもね?なぜか悲しくも寂しくもなかった.....。なんでだろうね。

それから何年かたって私はハヤテ...ううん蒼樹君の学校に普通の人間として通うようになった。

そしてあの時の放課後に蒼樹君がハヤテだって言われたときはびっくりしたし、なぜかと幸せな気持ちになったんだ。

あぁ、やっと会えたって思った。

けど、ハヤテの言ったとおりだった、鬼化が進んでるって....。

それでね?ここの神社に鬼の子、鬼の呪いのことが書いてある本を見つけたの。

もちろん私のことも書いてあった....。

私の場合の不老不死のことも前世に一度"成功"したことがあったの。

たぶん....これを聞いたらハヤテはううん、蒼樹君は慌てるだろうね....。

私はこれを実行したの。

鬼化、不老不死をなかったことにできる方法を....ね。

つまり....考えなくてもどういうことかわかるよね....?ハヤテ?

もう時間がないからこれだけ言うね....。

ハヤテ....昔の頃から今もハヤテのこと蒼樹君のこと....

大好きだよ....

私がいなくなっても.....生きて...。

私はハヤテのこと...蒼樹君のことずっと見守ってるからね....。

それじゃ...."バイバイ"....」

と書かれていた。

「きょ....う...か...っ」

ポツ...ポツ...ザ―...

突然雨が降ってきた...。

まるで...誰か泣いているかのように...。

「先生!具合悪いので早退します!」

と言い蒼樹は教室を飛び出していった。

タッタッタッ!!!!


「ハァ....ハァ...ハッ...!!!」

-狂歌....!!!

蒼樹は雨に濡れながらもある場所に急いで向かっている。

そこは....狂歌が住んでいる神社だった....。

「狂歌!」

蒼樹は鳥居の前に立ち辺りを見渡した後に狂歌を探した。

「狂歌!狂歌!!」

神社の周辺を探したがどこにもいない....。

そして神社の中に入った。

すると.....そこにいたのは....。

「っ!?」

神社の奥に倒れている狂歌を見つけた。

「おい!狂歌!狂歌!!っ!!」

蒼樹は狂歌を抱え揺さぶっても反応もない....。

「嘘だ...ろ...?狂歌...っ。起きろよっ!」

「寝たふりなんかよしてくれよ!狂歌!っ」

蒼樹は涙をボロボロ流しながら狂歌の応答を必死に待つ....。

でも....狂歌はもう....動かない...。

「....っ。きょ....う...かぁ....っ。うっうぅ....っ」

蒼樹はもう起きてくれないんだと....悲しい思いが溢れ泣いている。

涙は狂歌の額にポツポツと零れ落ちる....。

すると.....

-ハヤテ...

「...っ!?狂歌!」

そこには狂歌がいた...。

ここに狂歌の体はあるのにもう一人の狂歌がいた。

「狂歌...っ!嘘だよな...?死んだとかじゃないんだろ...?なぁ?」

そこにいる狂歌は横に首を振った.....。

-もう...会えないんだ...ハヤテ....

蒼樹は涙腺が切れたかのように涙が溢れだす。

「うっ....ぅう....っ」

すると....

フワ....と誰かに抱きつかれている感覚が蒼樹を包んだ。

-大丈夫だよ....ハヤテは大丈夫...。

狂歌は蒼樹から離れると....

どんどん消えかけていた.....。

「待てよっ!狂歌!」

それに対して狂歌は何かをしゃべってるように見えた。

「狂歌...っ。何言ってるのか聞こえねぇよ...っ」

蒼樹はただただ涙を流し、聞こえないと首を横に振る。

すると......

-"大好きだよハヤテ"....

「っ!?」

「きょう....っ!」

蒼樹が"狂歌"と名前を呼ぶ前に消えていった....。

狂歌の最後の言葉は本当に最後の別れだった....。

「きょ....う...か...っ...。」

「俺も...っ。大好きだ....っ」

と涙を流したまま空っぽになった狂歌の体を強く抱きしめた。

そして狂歌がいなくなってから3年がたった...。


蒼樹は立派な社会人になっていた。

狂歌が住んでいた神社は取り壊され、残ってたのは....

狂歌がいた証だった。

蒼樹はそこの神社の跡地に行くと必ず、あの言葉を思い出す...。

「ハヤテ....大好きだよ」

この言葉が本当に最後だったから...。

そして蒼樹は、

「狂歌...今でも見ててくれてるか?好きでいてくれてるか?」

「俺は....今でもお前が好きだ。だから....生まれ変わったら...」

「また、遊ぼうな」

と空に向かって言った。

そしたら不思議と、狂歌が言葉に答えてくれたかのようにそよ風が吹いた...。

-うん!今でも大好きだよ!ハヤテ!

「よし!仕事に戻るか!」

そして蒼樹は狂歌に背中を押されたかのように仕事に戻ったのでした。

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