リンとナナの決意
テストにつき更新が1、2週間ほど遅くなると思います。
勉強の休憩にちょっとずつでも書こうとしているので、できれば1回くらいは更新したいですね。
頑張ります。
では、本編をどうぞ↓
立っているソニアさんたちを見て、不思議に思う。
何で立っているのかな??
それに、ソニアさんの顔が少し嬉しそうに見える。
何か、良いことがあったみたい。
「ソニアさん、座らないんですか?」
「あぁ、そうだね。座ろうか」
「はい!」
ナナに椅子を引かれ、座る。
そうすると、料理が運ばれてきた。
うーん、やっぱり美味しい。
体を動かしてお腹がすいていたので、余計にかもしれないね。
食事の間特に変わったこともなく、律やソニアさんと談笑しながら食べ進めていく。
デザートまで食べ終わり、ラックさんが紅茶を淹れてくれる。
今日はミルクの入ったまろやかな味わいの紅茶だった。
「んー、美味しい!」
「相変わらず香りも良くて美味しいです」
「お褒めいただいて光栄です」
ゆっくりと紅茶の香りと味わいを楽しんでいると、いつもは給仕の時以外私たちの後ろから動かないリンとナナが歩きだした。
あれ?と思う間にも、ふたりはソニアさんの方へ向かっていく。
ラックさんもソニアさんも咎めることはなく、微笑んだまま。
ソニアさんのところへたどり着き、リンとナナが跪いた。
えっ、何で?!
思わず律と目を見合わせる。
「ソニア様」
「なんだい?」
「ソニア様に、申し上げねばならないことがございます」
「そう。話してごらん」
「はい。……今まで僕たちは、ソニア様に仕え、お世話になって参りました。その恩を仇で返すような形になってしまい、大変心苦しく思います」
……恩を仇で返す……?
何を言っているんだろう。
リンとナナはいつだってソニアさんのことを尊敬し、尊重し、感謝していたように見えた。
そのふたりが、ソニアさんからの恩を仇で返すところなんて、想像ができない。
「ですが、私たちは強い覚悟をもってこの事を決めました。……どうか、お許しください」
「……そうか。そこまで言うのならば、その想いを示して見せてくれ」
「分かりました」
どうやら、リンとナナは何か決めたらしい。
……その決めたことは、きっと私たちに関係しているんだろう。
それに、私たち以外は全員リンとナナが何を言うのか知っていたんだろう。
今のやりとりは私たちに見せるためにやっていること。
ならば私たちはきちんと見ていなければならない。
リンとナナは立ちあがり、ソニアさんから少し離れてまた跪く。
すると、リンとナナの手にナイフが現れた。
思わず立ち上がろうとすると、いつのまにか後ろに回っていたラックさんに止められた。
私だって、この過程が必要で、大事なものなのだと言うのは分かる。
けど、ナイフを使って示すなんて……。
視線を向けると、ラックさんは静かに首を振る。
私たちは今、ただ見ていることが正解なのだろう。
「ソニア様。僕たちは、ユズカとリツの旅に同行したいと存じます」
「この想いが強くあることを証明いたします」
言い終わった途端、ふたりは自分の首にナイフをあてがう……ということもなく。
もう片方の手に何か持ってる?
それを宙に投げたかと思えば、ナイフで真っ二つにする。
そして、2つになったそれを両手でキャッチし、おにぎりを握るような手の形にする。
ふたりが手を開くと、そこには……。
「……え?」
ちょ、待って待って。
ふたりが持ってるのって、どう見ても……。
……ハンプティダンプティ、だよね?
卵形に手足が生えてるし……。
え?え?何で?!
そもそも真っ二つになってたはずなのに、どうしてくっついてるの?!
ふたりは私たちの旅に同行したいと言ってくれた。
それはすごく嬉しいし、心強い。
嬉しすぎてどうにかなりそうなくらいだ。
けれどこれはちょっと、訳が分からない。
リンとナナは跪いて顔を俯かせたまま微動だにしない。
私は混乱したまま、ソニアさんの方を見る。
ソニアさんはそれを受け取り、手に持つ。
するとハンプティダンプティが光りだし、宙に浮いたかと思ったらソニアさんに吸い込まれた。
「……ふふ、ここまでの想いならば、許さないという選択肢はないね」
「ソニア様……!」
「寛大、なる、ソニア様、に、心よりの、感謝を」
待ってぇぇぇぇぇ!
意味が分からない!意味が分からないよ!
え、何かの慣習なの?!
リンとナナはソニアさんにハンプティダンプティが吸い込まれた後から息も絶え絶えだ。
……もうダメ。
考えるのを放棄しよう。
あー、良いお天気だなぁー。
『ユズカ、窓にはカーテンがかかっているけれど』
(リト、しーっ!)
まぁそれはさておき、ソニアさんからの許しがでた。
ナナは本当に嬉しそうに顔を上げ、リンは俯いた体勢のまま言葉を途切れさせながらも、ソニアさんに感謝の言葉を述べている。
あんまり見えないけれど、リンの横顔も嬉しそうだ。
そんなふたりを見ていたら、なんだか視界が滲んできて……行動はちょっとあれだったけど、気持ちはすごく嬉しい。
私は無意識に席を立ち、リンとナナの方へ歩いていく。
それに気づいたのか、息を整えながらリンとナナも立ちあがり、私の方へと向きなおる。
「ナナ、リン……」
呼び掛けると私といつのまにか隣に来ていた律に向かって、ふたりが『してやったり』といった感じの笑顔を向けてきた。
その笑顔を見たらもうダメだった。
我慢していた涙が零れ落ちて、泣き笑いの顔にになってしまう。
「ナナ、リン……大好き……!!」
「私もユズカとリツが大好きだよ!」
「僕もだ。ふたりの背負う任務を僕たちが代わることはできないけど、支えることくらいはできるはずだよ」
「私たちだってふたりの力になれるよ!断られたってついていくんだから!」
「「断るわけないだろ(でしょ!)」」
衝動のままにリンとナナをふたり一緒に抱きしめる。
ふたりも抱きしめ返してくれて、しばらくぎゅうぎゅうと抱きしめあっていた。
律は微笑みを浮かべてちょっと離れて見守っていたので、巻き込んだ。
これからもこうして4人でいられるんだね。
嬉しいなぁ!
その様子を見ていたソニアさんもラックさんも穏やかに笑っていた。
「……あぁそうだ、リン、ナナ。君たちは僕に『恩を仇で返す』と言っていたけれど、それは違うよ。君たちの望みは僕の望みをきちんと汲んでいるからね」
「そう……なのですか。それならば少し安堵いたしました」
「さぁ、色々と話すこともあるだろう。もう部屋に戻ってゆっくりすると良い。4人ともおやすみ」
「「おやすみなさいませ」」
「「おやすみなさい」」
ソニアさんの言葉に甘えて、いつも通り律の部屋に集まることにする。
部屋に入り、ソファーに座って少しくつろぐ。
席順もいつも通り、私と律が隣、テーブルを挟んでリンとナナが隣に座った。
すると、リンが背筋を伸ばし、微笑む。
「改めて、リツ、ユズカ。僕たちはふたりの旅についていくよ」
「あの後、ふたりで話し合って決めたの!驚いた?」
「あぁ、驚いたよ。リンとナナの行動の早さにも、想いの強さにもな」
「本当にびっくりしたよ!あのハンプティダンプティにも……」
「行動を焦るほど強い想いだったってことだよ、ユズカ。それと、ハンプティ?ってなんだ?」
「あー、あの人形に似たものを地球で見たことがあったから。あれは何だったの?」
「あぁ、なるほど。あれは……」
リンの説明によると、あれは自分の"想い"を伝える一種の儀式らしい。
魔力に想いをのせて、魔力の通りやすい木片に注ぎ、ナイフで真っ二つに切る。
それを両手で包み、手を開いたときに繋がっていれば成功。
切っても切れないほど強い想いだということらしい。
最後に想いを伝えたい人にその人形を渡すと、それが想いのかけらとなって吸い込まれる。
吸い込まれたそれはその人の心にその想いを届ける……ということらしい。
『魔力に想いをのせる』という過程がとても難しいらしく、あの人形を作ると、魔力と気力を一気に使うため、とても疲れるみたいだ。
「大丈夫なの?ふたりとも……もう休んだ方がいいんじゃ」
「大丈夫だよ!ユズカとリツと話すことがたくさんあるし!」
「今日は話して寝るだけだから、心配しなくても大丈夫だよ」
良かった。
でもやっぱり心配だし、ゆっくり休んでほしいな。
それにしても、ナナとリンが私たちの旅についてきてくれるなんて、嬉しすぎて死にそう。
……離れなくて良いんだ。
「というか、ついてきてくれるならパーティーを分ける必要もなかったな」
「確かに!でもあの時はついてきてくれるなんて思ってなかったからなぁ」
「けど、ギルドマスターはもう噂を流し始めてるだろうし、今から変えるのはちょっと厳しいかな。まぁ、パーティーが違っても良いと思うよ。別行動で調べものとかもしやすいだろう。僕たちは調べものとか割と得意なんだよ?」
「なら調べものする時はリンとナナに頼ることにするね!……あ、そういえば聞いてなかったけど、リンとナナはパーティー名何にしたの?」
あの時は他のことに色々と気をとられて、聞くのを忘れていたし、私たちも言っていない。
興味を引かれて今聞いてみることにした。
すると、リンとナナは目を見合わせた後、少し照れ臭そうに話し始めた。
「えぇっとねー……その……」
「……"天花の芳魂"だよ」
「天花の芳魂?どういう意味なの?」
「天花っていうのは、天上界に咲くといわれる神秘的で素晴らしい花のこと。芳魂っていうのは、花の精って意味だ」
「へぇー、そうなんだ!でも、何でその名前にしたの?」
「天花をユズカたちだとしたら、私たちは天花を支える花の精になりたいなって思って……」
ナナがえへへ、と笑いながら言う。
リンとナナの中では、私たちは天花なのだろうか。
過大評価な気もするけど、花の精がリンとナナならいいかな。
それにしても、なんだろうこのかわいい生き物。
ナナに頬を染めて照れながらえへへ、なんて笑われて落ちない人なんているのだろうか。
少なくとも私はナナがかわいすぎて、頭を撫で回さずにはいられなかった。
よしよしよしよし。
「ユ、ユズカたちは?どんな名前にしたの?」
「俺たちは"桜月夜の双樹"だ」
「へぇ、何でその名前にしたんだ?」
「あー、それは……」
言おうとするけど、なんだかちょっと照れてしまって言葉が出ない。
……あー、うん。
さっきのナナの気持ちが少し分かった気がする。
これ、本人たちを目の前にして言うの、なんか、結構恥ずかしいね。
「桜月夜は、朧月の柔らかい感じが律っぽいなって思って……、あ、あと双樹は、双つの木みたいに律とずっと一緒にいられるように願ってだよ」
「それなら、何で朧月夜にしなかったんだ?」
「くく、柚華、誤魔化すと余計に恥ずかしくなるぞ」
「分かってるよ、もう……。"桜"月夜にしたのは、私が桜が好きだから。あと……リンとナナの髪の色も桜っぽくて、綺麗だなって、思って……」
「「…………」」
うぅ、無言になられるとつらい……最後の方声が全然でなかったよ……。
あと一見普通の顔をしている律の目が面白がっているように見えて、なんかすごい頬が熱い。
リンとナナは私をガン見していて、その視線に耐えきれなくなって目を伏せる。
視界の端でナナがぷるぷる震えていて、何だろうと思ったら頭を全力で撫でられた。
さっきと立場が逆だね……。
「ナナ、気持ちは分かるけどそのくらいにしておきなよ」
「無理、なんかもう手が止まらない!」
「ナナ……そこは気合いで止めて……」
リンがナナの手を掴んで止めてくれた。
良かった、これで解放される……と思ったら、リンにまで頭を撫でられた。
リ、リンは自分からそんなことするタイプじゃないと思ってたのに!
ちょっと裏切られた気分だ。
「何でリンまで!」
「いや……自分の髪色がこの色で良かったと感じるのは初めてだと思って。そうか、僕たちの髪の色は"サクラ"色なのか」
「いつか桜を見せてやる。綺麗な花だぞ」
「それは楽しみだね」
「うぅぅぅ……そういう会話は手を離してからにしてよー!もう、リンが私を撫でるなら律もナナを撫でて!」
「ふっ、別に構わないけど」
「えぇ?!何で?!ユズカ、巻き込まないでよぉ!」
リンが私を撫でている間、律もナナを撫でる。
私、混乱中。ナナも混乱中。
リンと律は楽しそうだね……。
何この状況。どうしてこうなった。
しばらくその状況が続いた後、やっと解放された時には私とナナはぐったりだった。
それに比べて律とリンはむしろ元気になったように見える。
納得いかない……。
「……ま、まぁ、これからよろしくね、リツ、ユズカ!」
「……うん!4人ならなんだってできるよ、きっと!」
「まぁ、冒険者として慣れるまでしばらくはこの街にいるつもりだ。精霊樹の有力な情報が掴めればすぐに出て行くかもしれないけど、基本的にこの街を拠点にしようと思う」
「そういえば……ソニア様にリツとユズカについていくと報告したとき、『それなら、家の仕事はしなくていいよ。今のうちにリツとユズカと共に行動し、冒険者らしく強くたくましく成長すると良い』と言われたんだ。この街を離れる前に旅の予行演習でもしておけ、という意味だと思う」
「それは良いな。今から4人での行動に慣れておけば少しは楽かもしれない」
ナナが気を取り直して復活したので、私も復活する。
話すことはたくさんあるんだから、いつまでもぐったりしてられないもんね?
それよりも、私たちは全員冒険者1日目の超初心者だ。
強さも経験も、何もかもが足りないだろう。
こんな状態で旅に出るのは自殺行為だろうと素人でも分かる。
きっとソニアさんはその状態を少しでも改善しようとそう言ってくれたんだろう。
どこまでもお世話になりっぱなしだなぁ。
「とりあえず明日はギルドに行くことが決まってる。ギルドでの特訓で魔法も武器も実戦レベルまでもっていくことを当面の目標にしよう」
「あ、そうだ律、明日ギルドに行く前に教会に行こうよ!」
「あぁ、それもあったな。リン、ナナ、付き合ってもらって良いか?」
「良いよ!」
「さっき言ってた女神様との連絡だね。今もとれないの?」
「あぁ、とれないままだ。繋がる気配もないな」
私もスキルを試してみる。
……………ダメだ。
ザー、と雑音が聞こえるだけ。
律の話だと、最初から繋がらなかったわけじゃなくて、シェリと会話している途中で音が乱れて切れてしまったみたいだけど……。
最初は繋がっていたのに、どうして……?
「まぁ、どうしようもないな。今はシェリが最後に言っていた『教会』に行ってみるくらいしかできないだろう」
「そうだね!それでダメならまた考えよう!」
考えていても今はおそらく解決しないだろう。
それなら、今は置いておくしかない。
何か他に話すことはあるかな、と考えたところで、今日の剣の練習について思い出した。
そういえば、ラックさんは色んな武器を使うって言ってたけど、リンとナナはどうなんだろう。
「ねぇねぇ、リン、ナナ。ふたりは武器って何を使うの?」
「えっとねー、暗器かな!」
「そうだね、ラックさんに仕込まれたからその類いのものは一通り使える。でも、長剣とか槍とかは使ったことがないな」
「あ、あんき……」
ってなんだっけ?
視線で律に説明を求めると、『やっぱりか』とでも言いそうな顔で説明してくれた。
"あんき"とは、ナイフや針など、細かったり小さかったりする武器のことで、主に服の中に隠して武器があることを悟られないように使うものらしい。
あんき……あんき……暗器?
あっ、暗器か!
納得したようにぽむ、と手を打つ。
「暗器と魔法だけでも十分だと思うけど、他の武器も覚えるか?」
「まぁ、使えて損はないし、色々覚えてみるよ」
「うん、出来れば覚えておきたいな!いつ何が必要になるか分からないし!」
「そうだね!私は今のところ剣しか使ったことないけど、他のも覚えた方がいいのかなぁ」
「色々やってみてしっくりきたものをメインの武器にすればいいんじゃないか?さっきリンも言ってたけど、使えて損はないんだし」
「うん、そうだね!じゃあそうする!」
武器は色んな種類があるから、自分に合うものを見つけるのは大変かもしれないね。
明日の特訓で、少しでも合う武器を見つけられると良いなぁ。
リンとナナが言うには、最初の武器の特訓はどんな武器が合っているのかを見てくれるそうだから。
魔法の特訓はまず適性のある属性の初級魔法を発動できるかどうかを見るそうだ。
「前衛がいいか後衛がいいかは希望はあるか?」
「私は前衛がいいな!体を動かせるし!」
「俺も前衛だな。少なくとも今の武器だとそうなる」
「私は後衛!ユズカもリツも前衛ならこの方がバランス良いよね!武器的にも後衛の方が向いてるし」
「僕も後衛かな。バランスもそうだけど、僕は投擲が得意だからね。魔法も使えるようになれば、よりうまく動けるだろうし」
「まぁでも、あくまで基本的な配置ってだけだからな。入れ替わってもいいし、臨機応変に対応すればいいだろう」
私と律は大きな魔法を連発することもできるから、後衛で固定砲台的な役割もできる。
逆に、リンとナナだって後衛だけでなく前衛でも十分に戦うことができるはずだ。
前衛とか後衛とか、きっちり決めてしまうと4人のそれぞれの良さを活かしきれないだろうと思う。
「魔法の方も頑張らないとね!うー、やることがたくさんあってわくわくするなぁ!」
「柚華、楽しむのはいいけど油断して怪我するなよ」
「確かに、ユズカとナナは心配だね」
「えぇ、私も?!」
「大丈夫!怪我しても治せるから!」
「「そういう問題じゃない」」
こんな感じでこれから先のことや明日のことなどを話していたら、いつのまにかけっこうな時間が経っていたみたいだ。
今日は剣の練習でそこそこ体を動かしたし、リンとナナも疲れているだろうから、もう寝ることにした。
「じゃあおやすみ、律、リン、ナナ!」
「おやすみー!」
「「おやすみ」」
おぉ、律とリン、まさか『おやすみ』までそろえてくるなんて。
私たちだって負けないくらい仲良いもんね!
という視線をナナと交わしながら、私は自分の部屋へと戻る。
今日はさすがに律と一緒に寝なくても大丈夫だ。
まぁ寂しいけど、なんとかなると思う。
(リト、寝よう)
『ユズカ、今日は感情の振れ幅が大きかったから、疲れているだろう。よく休むんだよ』
(うん!リト、ありがとう。おやすみ……)
『おやすみ』
やっぱり疲れていたのか、ベッドで目を瞑ったらすぐに眠くなって、意識がぼんやりとしてくる。
心地の良い微睡みを楽しみながらリトを撫でていたら、いつのまにか寝てしまっていた。
またも書いている内に文字数が多く……。
最初に書いた文章に補足していくとどんどん話が長くなります。
リンとナナがついてきてくれることになりました。
儀式についてはリンが説明してくれましたが、人形の形はなぜハンプティダンプティなのでしょうね。
不思議なものです。
次は教会です。