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異世界冒険は姉弟で!  作者: fuluri
第2章 サイトリー大陸
12/23

沈みと浮上

ソニアさんの屋敷に帰ってきた。

やっぱり扉の前に行くとタイミングぴったりで開く。

そこにはラックさんが立っていて、微笑みながら出迎えてくれた。



「おかえりなさいませ」

「ただいまです、ラックさん!」

「昼食はすまされましたか?」

「いえ、でもリンとナナに話もありますし、部屋で食べます」

「かしこまりました」



ラックさんと別れてそれぞれの部屋へ向かう。

服を着替えてから律の部屋へ集まることにして、部屋へ入ると、ナナが私と自分の着替えを持ってきた。

私をあっという間に着替えさせ、髪を整えると、ナナ自身もぱぱっと着替える。

髪を整えるくらいなら私もできると思って、ナナの髪を整えてあげる。


「ナナの髪はきれいだねぇ」

「そうかな?ありがとう!でもそれをいうならユズカの方がつやつやできれいな髪だと思うけど……」

「ふふ、ありがとう!じゃーそろそろ行こっか!律たちももう準備終わってると思うし」

「そうだね」



私の部屋から出て律の部屋へ行く。

やっぱり律たちは私たちよりも早く準備は終わっていたようで、テーブルの上に昼食が用意されていた。



「わぁ、美味しそう!」

「ラックさんが用意してくれたんだ。自分たちでアイテムボックスから食べ物を出して食べようと思ってたんだけど」

「わぁ、後でお礼言っておかないとね」

「あぁ。柚華、ナナ、座ってくれ。さっそく食べよう」



私は律の方へ行き、隣に座る。

用意された昼食を食べながら、今日の話をする。

私と律の話はとりあえず置いておいて、今日見つけた魔石や魔術具のお店についての話ばかりしていた。

昼食を食べ終わったタイミングで扉がノックされた。



「紅茶を持って参りました」

「ありがとうございます、ラックさん!」


ラックさんが美味しいお茶菓子を用意し、紅茶を淹れた後で部屋から出て行こうとする。

出て行く直前に昼食の準備の件を思いだし、お礼を言ったら控えめに微笑み「喜んでいただけたようで光栄です」と言って軽く一礼し、部屋から出て行った。

それを見送った後、紅茶を一口飲んでリラックスする。

みんながひと息ついたところで、私は最後のギルドマスターさんの叫び声の件を思い出した。



「律、さっきギルドマスターさんがすごい声で叫んでたけど、何したの?」

「……あぁ、冒険者登録の紙の端の方に、悪戯を書いておいたんだ。『リトとナルは闇と火の精霊だ』って」

「あー……なるほど。だからあんな声だしたんだね……」



律がにやりと笑い、私はギルドマスターさんに申し訳なくなってくる。

ギルドマスターさん、律が驚かせてごめんなさい……!

頭を抱えたい気持ちになっていると、リンとナナが驚いたような声をあげた。



「「は?!精霊?!」」

「……あ、そっか。リンとナナにはまだ言ってなかったね。リトは私の、ナルは律の守護精霊なんだよ!」

(リト、何か魔法使ってくれる?)

『いいよ、分かった』



リトが闇の球を出現させ、ふよふよと自分の周りに浮遊させる。

それを尻尾でお手玉のようにして遊び、ナルもそこに火の球を出現させて加わる。

リンとナナはそれで2匹が本当に精霊なのだと信じたらしい。



「異常なほどの魔法の才能に加えて守護精霊まで……。なぁ、リツ、ユズカ。君たちは何者なんだ?どうしても普通の人とは思えない」



その質問は多分、リンとナナがずっとしたくてもできなかった質問なんだろう。

ふたりとも覚悟を決めたような強い光を宿した瞳で私たちを見る。

リンのその言葉に、律がすっと背すじを伸ばし、口を開く。



「……リン、ナナ。話しておきたいことがある」

「!……分かった。聞くよ」



リンとナナも背すじを伸ばし、聞く体勢に入る。

ふたりともどこか緊張しているように見えるのは、気のせいじゃないんだろうな。

今から話すことは、この世界の人には突拍子もない、信じがたいこと。

ソニアさんは信じてくれたけど、リンとナナは信じてくれるだろうか。



「リンとナナは、俺たちがどこから来たと思う?」

「……少し遠い村や町からだと思ってた。でも、違うんだね?」

「あぁ。俺たちは……『地球』から来た」

「チキュウ?どこだ、それ?」

「簡単に言えば、異世界……こことは違う世界だ」

「!」



リンとナナが目を見開く。

そして、ゆっくりと瞬きをした。

その瞳には、純粋な驚きだけがあって、不信感や嫌悪の感情はない。

そのことをとても嬉しく思う。



「……なるほど。じゃあ何故異世界からこちらの世界へ来たんだ?」

「『来た』じゃなくて、『連れてこられた』が正解だな。女神シェリによって」

「女神シェリ?女神様に会ったの?」

「あぁ。俺たちは、世界と世界の狭間に呼び出され、シェリの頼み事を引き受けてここにいる」

「頼み事?」



シェリからの頼み事。

『この世界の異変を調査し、原因を探る』ということ。

シェリに呼び出されてからの事を、全て話した。

それにときどき疑問を挟みながら、リンとナナは静かに聞いていた。



「……というわけだ」

「……なるほど。今の説明でユズカとリツについて不思議だったことはかなり解決したよ」

「そうだね。ふたりとも出会った時からどこか他の人とは違う空気をまとってたから、今の話を聞いて納得したかな」

「あぁ。それにしても、僕たちの世界はそんなことになっていたのか……。確かに最近魔物が多いと感じてはいた。でもその変化は『そんな気がする』程度のもので、そこまでの大事だと捉えていなかったよ」

「まぁ、そうだろうな。俺たちもその原因をどうにかすることは強制されなかったから、まだ時間には余裕があるんだろう。あくまで『調査』だからな。……けど、俺と柚華は色んな場所に行かなきゃならない。この大陸を巡り、他の大陸にも渡って、精霊樹を探さないといけないんだ」

「精霊樹か……。お伽噺や伝説上の物だと思っていたね」

「うん……。本当にあるなんて……」



お伽噺かぁ。

これは、精霊樹を探すの結構大変かも。

口伝はあんまり期待できなさそうだから、記録の方から探っていくのが良いかもね。



「世界を巡るということはつまり、僕たちともそう遠くないうちにお別れだってことかな?」

「……そうなるな」

「そんな!せっかく仲良くなったのに……」

「ナナ……ごめんね」



ナナは悲しそうな、泣きそうな顔になり、リンの瞳は思考に沈み、伏せられている。

そんなふたりの様子を見ていると悲しくなって、思わず私も視線が下がってしまう。

すると、律が私を慰めるように手を繋いでくれた。

それに少し元気付けられて顔をあげると、混乱を沈めるようにリンが紅茶を口に含んで、少し顔をしかめていた。



「……あぁ、紅茶が冷めてしまったね。……僕たちも少し頭を整理したいし、とりあえず話はここまでにしよう」

「そうだな。話したかったことはほとんど話したし、そうしよう」



リンとナナは席を立ち、部屋を出ていく。

扉が閉まる音がして、強張っていた体の力が抜けた。

私もいつのまにかすごく緊張していたみたい。

……はぁ、リンとナナに会えなくなるのは嫌だなぁ。

なんて考えながら、肘掛けにもたれかかってぐてーんとしていると、律が私の名前を呼んだ。



「何、律……ふご?!」

「それでも食べて元気出せ」

「んぐ、でもリンとナナと離れるのはさみし、むぐっ!」

「なにも今すぐにお別れってわけじゃないんだ。それに、永遠のお別れでもない。全てが終わった後に戻ってきてもいいし、会えるようにシェリに頼んだっていいだろ?」

「…もぐ……そっか、そうだね!っていうか律、しゃべってるときにお菓子を口に入れないでよ!美味しいけど!」

「そんな暗い顔してるからだろ」

「うっ!」

「元気で能天気で考えなしなのが柚華だろ?」

「むぅぅ……」



リンとナナには会おうと思えば会える。

それに、今一緒にいられる時間を大切にしたい。

不思議だなぁ、たった数日……いや、2日も経ってないのに、こんなに仲良くなるなんて。

でも、初めてあのふたりを見た時、ビビッときたんだよね。

直感的に、なんかこう電流が走ったみたいに、運命の人だ!みたいな………あれ、ちょっと違う?

うまく説明できないけど、そんな感じだったんだよね。

同じ双子同士で、共通点が多かったからかな?

なんにしても、律のお陰で元気が出てきた!



「じゃー、もっとお菓子食べよ!ほらほら律も!」

「美味いな。……柚華、頬についてる。まったく子供じゃあるまいし……」

「うぇっ?!どこ?」

「ここ。しょうがないな」



そう言って律がとってくれた。

こ、高校生にもなって、恥ずかしい。

まぁでも、小さい頃から律に取ってもらうことは結構あったから今更か。

なんかそういう時は、お母さんやお父さんよりも律の方が気づくのが早かった気がする。

大抵お母さんはにこにこと笑ってその様子を見ていて、お父さんは少し残念そうに、羨ましそうに見ていた気がする。

そういえば、お母さんはともかく、お父さんはなんでそんな感じだったんだろ?



「ありがとう、律!」

「いいよ別に、これくらい。いつものことだし」

「さすがにいつもではないよ?!」

「はいはい」



軽く流されてるっ!

ちょっと不満だったので唇を尖らせて律を睨んでおく。

そうしたら律にでこぴんされた。

ひどい!



「……夕食まではまだ時間があるな。柚華、どうする?」

「うーん……あ!そういえば、今日はまだ剣の練習してないよね?」

「あぁ、そうだな。ラックさんに庭かどこかで練習できないか聞いてみるか。ソニアさんは仕事だろうし」

「うん!じゃー行こ行こ!」

「……柚華、その格好でやるつもりか?」

「え?おぉっ、そういえばワンピースだった!普通のスポーツならスカートでもやっちゃうけど、剣で動き回るには邪魔だね……」

「柚華、普通のスポーツでもスカートはダメだ」

「……あはは」



母親みたいなことを言う律にごまかし笑いをしながら、立ち上がる。

「すぐ着替えてくるから待ってて!」と言い残し、律の部屋を出て隣の自分の部屋に行き、冒険者服に着替える。

毎朝の習慣で身に付いたすばやい動きで着替えをして、腰に剣を下げて急いで部屋を出ると、何かにぼふっとぶつかる。

少し離れて見てみたら、扉の側で待っていたらしい律だった。

律も着替えているというのにこの速度の差は何だろう。

部屋の移動がない分だね。きっとそうだ、うん。



「あっ、律、準備完了しました!」

「それはいいけど、ちゃんと前を見ろ前を」

「う、ごめんね」

「まぁいい。じゃあ、ラックさんを探そう」

「私をお探しですか?」

「あ、ラックさん!タイミングばっちりです!」

「ラックさん、剣を練習できる場所ってどこかありますか?ないなら大丈夫ですけど……」

「ございますよ。今から剣の稽古をなさるのでしたらご案内いたしますが、いかがなさいますか?」

「お願いします!」



ラックさんを探しに行こうとしたら、ラックさんが角から現れた。

良かった、このお屋敷には練習場所があるみたい。

早速案内してもらって、ラックさんの後ろをついていく。

どこにあるんだろう、お庭かな?

それとも、それ専用の屋内の場所があるのかな?



「ユズカ様とリツ様は剣をお使いになられるのですね」

「つい先日始めたばかりですから、まだまだ未熟ですけどね」

「おや、そうなのですか。それでは、基礎の部分をギルドで教わるとよろしいでしょう」

「ラックさんは何か使うんですか?」

「私は色々な武器を使いますよ。剣や槍から始まり、弓にナイフ、ユズカ様やリツ様には言うことをためらうようなものまで」

「へ、へぇ、すごいですね!ラックさん何を使っても強そうです」

「ふふ、執事の嗜みですよ。有事には旦那様をお守りする盾とならねばなりませんからね」



にっこりと笑うラックさんがすごく格好いい。

というか、笑みに誤魔化されたけれど、『言うことをためらうようなもの』って……。

すごく危険な武器ってことかな?

ラックさん……何を持ってるんだろう……知りたいような、知りたくないような。

そんなことを考えていたら、着いたらしい。



「ここが稽古場でございます。思う存分稽古なさってください。夕食のお時間の前には呼びに参ります」

「はい!ありがとうございます!」

「よろしくお願いします」



そう言って、ラックさんが去っていく。

ここが稽古場かぁ。

屋根はあるけど壁がなくて、床は土。

お庭と繋がってるみたいだね。

うーん、それにしても動きやすそうな場所だなぁ!



「よーし、まずは軽くストレッチだね!」

「手首とか足首とか入念にやっておけよ」

「分かってる分かってる!」



律に言われた通り、手首を上に曲げたり下に曲げたり回したりして、入念にストレッチする。

足首もしっかりと丁寧に、その他にもやれるところはきちんとストレッチし、筋肉をほぐして体を温める。



「ストレッチ終わり!走ろう、律!体力も落ちないようにしなくちゃ!」

「そうだな。体も温まったし、軽く走るか」



稽古場の中を軽く何周か走る。

あんまり疲れすぎても剣の練習に集中できなくなるから、多少息が乱れたところでやめておく。



「ふぅ。……よしっ、準備かんりょーう!」

「じゃ、そろそろ始めるか」



そう言った律に頷き、少し距離をとってから腰の剣を抜いた。

剣を前で構え、目を閉じて意識を集中させる。

あぁ、この感じ。

頭が冷静になり、冴え渡っていくこの感じがすごく好きだ。

剣を上にやり、降り下ろす。

その1回1回に集中し、指の先まで意識して剣を振る。

それが終わったら、今度は突き。

突きは最初にゆっくりと、そこから徐々にスピードを上げていく。

もう十分だと思うところまで基礎的なことをしたら、動きのある足さばきを含めた少し応用的なことをする。

私が剣と聞いてイメージしたものや、剣道などを見たり聞いたりして知ったものなどを片っ端から実践してみた。

それが終わったら、目の前に"敵"がいることを想定して少し実戦的な動きをしてみる。

そうすると、振り返るときや剣を振り抜いたときに体のバランスが少し崩れることに気づいた。

同じことを反復練習して、その不安定さを解消していく。

完璧ではないけどある程度納得できる、という段階まできたとき、律の声が聞こえた。



「柚華、1度軽く打ち合ってみないか?軽くでも相手がいるだけでかなり良い練習になると思う」

「うん!いいよー!」



そう返し、息を整えながら律と向き合って剣を構えて体の力を少し抜くようにして立つ。

神経を尖らせてはいるけど、自然体でいないと筋肉が無駄に緊張しちゃってうまく動けないからね。

どちらも動かないまま、数秒。

静寂を破るようにして、同時に動き出した。

一瞬後、剣と剣が触れ、辺りにキィンと音が響く。

そのまま背後をとろうと律の体を通り過ぎ、振り向き様に一閃。



「ふっ……」

「っと」



律も振り向きながら素早く反応し、とん、と後ろに跳んで避けた。

私の一撃はきっと律よりも軽いと思う。

だから、一撃の威力に力を入れるのではなく、いかに多く攻撃を繰り出せるかに力を入れたい。

私は女でそんなに大きい方じゃないし、筋肉はそこそこあるから、軽くスピードのある動きができるはず。

せっかく律が相手してくれるんだから、試してみよう。



「律、ちょっと付き合ってね」

「……了解」



私は一旦下がり、呼吸を少し整える。

そして、開始の時のスピードよりも遥かに早いスピードで律の方へ向かう。

このくらいのスピードなら律は絶対に避ける。

その信頼感から、私は律に向かって遠慮なく剣を打ち込む。

攻撃される隙を作らないように攻撃しているのに、その中でも隙を見つけて攻撃してくる律はすごいと思う。

だんだんとスピードを上げていくと、律からの攻撃はあまり挟まれなくなってきた。

これよりももっとスピードを上げたらきっと律は対応しきれなくなってくる。

けれど、今の私ではこの速度が限界だ。

もっと訓練しないとね。

攻撃をやめ、素早く後ろに跳ぶ。

そうしないと反射的に律が攻撃してくるだろうからね。



「ふぅ……律、どうだった?」

「最後の方のスピードを通常にできれば、対応できる人は割と限られてくると思うぞ」

「そうだね、もっともっとスピードを上げられるようにならないと!あ、律も何か試したいことある?」

「いや、俺は柚華との攻防の中でやりたかったことができたから良いよ」

「何がやりたかったの?」

「その場から動かずに相手の隙を見つけて攻撃すること。でも、隙を見つけて攻撃するだけで精一杯であんまり力をのせられなかったな。そこは鍛えないと」



私たちにそれぞれ課題が見つかった。

発見することが多いので、これからも訓練の中で打ち合いをしていこう、と決めたところで、ラックさんが呼びに来た。



「そろそろお時間です。お湯殿の準備をして参りましたので、どうぞお入りください」

「あ、はい!」

「分かりました」



汗をかいたので、お風呂に入れるのは楽しみだ。

剣を鞘にしまい、アイテムボックスの中に入れ、ラックさんについていく。



「あ、リン、ナナ……」

「おや、ふたりとも。リツ様とユズカ様をお願いしてもよろしいですか?私は少し仕事がございますので」

「「お任せ下さい」」



部屋の前には、リンとナナがいた。

ラックさんはふたりに私たちのことを任せ、静かに去っていく。



「じゃ、行こっか、ユズカ!」

「う、うん……?」



ナナの元気が戻っているような気がする。

何があったんだろう?

でも、今聞いても答えてくれない気がする。

何て考えているうちに、服を脱がされ髪を洗われ体も洗われ、お湯に浸かっていた。



「いつのまに……」

「うん?どうしたの?」

「ううん、なんでもない!」



いつのまにお風呂まで来ていたんだろう?

脱がされていることにも全く気づかないほど思考に没頭していたなんて。

お風呂から上がり、また着替えさせられ、髪を拭かれて部屋へ戻る。

部屋で少しゆっくりしたあとで夕食に向かうために部屋を出る。

そこで律たちと合流し、律に髪を乾かしてもらった。

妙に機嫌の良いナナとリンに連れられて夕食に向かう。



「あ、ソニアさん!お仕事お疲れ様です!」

「あぁ、来たね。では早速食べようか」



そこでは微笑みを浮かべるラックさんとソニアさんが私たちを待っていたかのように立っていた。



やっと聞きたいことを聞けたリンとナナ。

ついでとばかりに精霊たちのこともぽろっと言ってしまいました。

パーティー名を確認するだけのはずだったのに、紙を2度見して叫び声をあげたギルドマスター。

……不憫ですね。

剣の練習もしないといけません。

シェリからもらったチートはチートですが、努力が必要なチートです。

そして、やけに機嫌の良い皆さん。

書いている内にかなり文章が多くなってしまいました。



次はリンとナナの決意です。

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